釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

秋磯に集いし者達[ハンター塩津の牡鹿半島ロックフィッシュ釣行]

塩津 紀彦 2020年11月9日 更新

いよいよ秋の根魚シーズン。牡鹿半島にあのハンター塩津が帰ってきた!磯ジギングからスタートし、ライフワークとして親しんできた、根魚たちとの再会へ…。

青物が舞う秋の沖磯へ

朝夕めっきり冷え込む日が多くなり、「秋もすっかり深まってきたなぁ」と、感じる今日この頃。

「アオッコやネウッコいっぱいいっから遊びにござぃ」
と、金華山や女川江島列島の沖磯渡しをしている海上タクシーなべちゃんのお誘いで、久しぶりに沖磯へ出掛けてきました!

実釣当日

朝一から攻める予定のため5時半に寄磯港から出船。朝日の照らす中、江島列島内の沖磯へ到着。

とりあえず周りをグルッと見て回り、辺りで潮が1番ぶ厚く流れているエリアに釣り座を構えます。

そして久しぶりの磯ジギングなので、ロッドやリールの調子を見ながらいよいよワクワクドキドキのフィッシング開始。

まずはローライト時に強さを見せるピンク系のジグから使用してみます。

ファーストキャストは少し潮流のユルい所と、2ノット位でぶっ飛んでる高速潮の境目(いわゆる潮目ってやつですね)へ、渾身のフルキャスト!そして渾身の空振り…。

基本となるアクションは…着底させたジグをスピードに強弱をつけ、ワンピッチジャークで踊らせ、ある程度巻いたらもう一度底を取り、シャクリ上げるって感じです。

そして、ちょい気が抜けた第2投目。ジグが着底したと同時に高速リトリーブ+ワンピッチジャークを入れ、もう一度底の取り直しをしようと手を止めた瞬間、
「がつーん!」
とジグを引ったくるバイトが強襲!

アワセと同時にスーパージェットラン。

???シャア専用ワラサか???

スピードもパワーも重さの割りに桁違い。浮上した魚体を見てひときわ目立つイエローライン。

出ました、ヒラマサさんです♪

まだ釣れる準備が整ってなかったためタモが用意出来ておらず、全力のブッこ抜きランディングで危うげな場面もありましたが、とりあえず本命?GETです。

ヒラマサ等の青物は単体でいる事はまずないのでもう一発を狙いキャスト!スローにアクションさせてる同行の阿部さんに、
「ハイスピードジャークがいいみたいです」
とアドバイスすると、直後に今度は二人同時にヒット!

阿部さんワラサGET!
私はワラ…イナダですね…

その後もイナダ、ワラサ、カンパチとバタバタとヒット!そして今度は阿部さんのロッドが強く絞り込まれます。格闘の末に上がってきたのは…

ナイスなヒラマっサん

そして「あとはブリだけだね~」と寝ぼけたことを2人で話していると、フォール中のジグに
「ごん♪」
と鈍いバイト。

アワセと同時にそれとわかるスーパービッグフィッシュ!

超重量級の走りをロッド全体で止め、根に巻かれないように渾身のリフト。きつめにロックしたドラグが唸りを上げます。ぶっちゃけ絶対上がんないと思ってましたが、激闘の末に神様は私に微笑んだ…。

浮上した巨体は紛れもなく宮城産ブリくん。奴もようやく観念したようです。
「さぁネットイン♪」
その刹那に空中に舞い踊るジグ…。シナリオの無いドラマは予想もしないバッドエンディングを迎えます…。

反転して立ち去るブリ、涙目で見送る私、
ネットを持ったまま固まる阿部さん。
そこには壮絶なドラマがありました…(涙)。

[PR]

牡鹿といえば…のロックも健在

さて、傷心を癒すため元祖磯の癒し系アイドルのアイナメさんに今度はアタックしてみましょう。

とりあえず磯ガニが多く見えるので、ガルプ!パルスクローのカモカラーで様子を見てみます。

まだ19℃にやっとなったばかりなので
・活性は渋め
・一段落ちたブレイクの外
・潮が効くエリア(サラシが少し出る)
なのかなぁ~?と予測。

水深があるし、潮流れも速いのでリグは1ozのテキサスリグで攻めてみます。

しかし、いい意味で予測を裏切る高反応。高水温期にアイナメが好む、潮が効きちょい水深があるミドルエリアのあちこちから反応があります♪

46cm
こちら阿部さん48cm位ですかね?

その後ちょい移動して。

48cm
46cm
43cm

と、良型主体の構成でGET♪
パルスクローのパターン炸裂ですね 。

ボトムを取り、高めのリフトでワームを見せ、カーブフォールでスライドさせると~
「コン♪」
とバイト。ハイシーズンばりのいい食いっぷりです。

こうなってくると愛しのベッコウちゃんにも逢いたくなります。

磯を見渡し、ベッコウが好きな地形のエリアを発見!コの字型に切り立ったワンドの離岸流が出来る場所。

活性は高いようなのでパルスクローをアピール系のCGBFOにカラーチェンジ。

すると一発で~
「ごん♪」
と吸引系バイト。

お久し振りでございます(涙)。サイズも45cmとまずまず。

そしてその後もコンスタントに40cm半ばの良型がポツポツ釣れ続けます。

さて、そんなこんなで楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、今回の釣行は終了でございます。

スーパーベタ凪ぎ専用磯のポテンシャルの高さを痛感したのとともに、「秋から冬へと季節が移り変わりつつあるんだなぁ 」と磯の様々な魚達が教えてくれた…。そんな秋の1日でした。

■使用タックル

【磯ジギング用】
・ロッド:ソルティーステージ ショアジギングSSJS-1062-MH-RSJ(アブ・ガルシア)
・リール:6000番ハイギア
・ライン:キャストアウェイPE 3号50Lb(サンライン)
・リーダー:システムショックリーダー ナイロン70Lb(サンライン)
・ジグ:60~80g
【磯ロック用】
・ロッド:[NEW]ロックスイーパー NRC-882EXH LIMITED MGS(アブ・ガルシア)
・リール:Revo Elite IB(アブ・ガルシア)
・ライン:FCスナイパー16Lb(サンライン)
・シンカー:ブラスシンカー ティアドロップ1oz(フィッシングサンリバー)
・フック:ロックフィッシュリミテッド ワーム13S 3/0(デコイ)
・ワーム:ガルプ! パルスクロー(バークレイ)

江島群島
 
PROFILE:塩津 紀彦

磯ロックがブームになる以前から牡鹿半島の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザインフィールドテスター

 

※取材・テキスト/塩津 紀彦

YouTubeチャンネル登録もお願いします!

?