青森マダイシーズン本番![平舘沖の真鯛釣り]
竜飛沖の津軽海峡と平舘海峡へ釣行
今シーズンの青森船マダイは釣り場や状況による釣果ムラが大きかったが、ここにきていくらか釣況が安定してきた。千葉宏一さんは6月23日から24日にかけて津軽釣行。「今シーズンは例年同様、5月頃から釣行予定を組んでいました。でも、急に天候が悪くなって流れたりしていて、今回がシーズン初めてのマダイ釣行でした。条件の良さそうな日を選んだのですが、1枚釣れるまで結構苦戦しましたね」
今の時季は、小泊沖から津軽海峡を回遊していたマダイが陸奥湾内に入り始めるタイミングにあたり、竜飛方面では引き続き狙えつつ、陸奥湾側でも釣果が出始める、シーズン移行期。初日は三厩沖で3時から16時まで延長して粘ったものの、やませが吹く悪条件もあって、マダイは釣れず…。その晩はバーベキューで結束を高め、2日目は比較的釣果が安定している平舘沖に場所を移して再挑戦した。
平舘沖では反省会の効果があったのか(?)、前日とはうって変わってベタ凪に恵まれた。潮があまり良くないようで、マダイの反応はかなり渋かったが、それでも船長が粘り強くポイントを流すうちに1枚、2枚と中型サイズのマダイが釣れ始め、千葉さんも67cmの綺麗な魚体を手にすることができた。
釣れなくてもとにかくガマンが大事!
千葉さんは60~90g程度のメタルジグとタイ用ラバージグ(鯛カブラ)で攻め、メタルジグにはソイ、アイナメ、ムシガレイに巨大サメ、トラフグなどの他魚は釣れたが、マダイは全てタイラバにヒットしたものだった。
「ポイントは時おりナブラが立って、反応を見ると上から下までびっしりとベイトがいるのですが、マダイはなかなか釣れませんでした。潮が動き始めて、時合いのスイッチが入れば1、2枚ほど釣れてまた止まることの繰り返し。いつ時合いが来るか分からないし、釣れ始めてから慌てても遅いので、常に誘いながらチャンスを待つ忍耐力が要求されます」
ヒットレンジは中底層。ヤル気のある魚は浮き気味になる傾向があり、底付近は小型が多く、67cmの最大魚も中層でヒットしたものだった。アクションはリフト&フォールが基本で、潮が効いてきたら斜め引き。回遊してきたタイにアピールすることを意識しながら、リーリングスピードとアクションに変化を付けて誘った。
「釣れない時間帯には、自分自身を厭きさせないためにも、とにかく試行錯誤をしてみることが大切だと思います。タイラバのカラーを赤金から黒にしてみたり、スカートやラバーも派手な色からイエローなどの地味めな色にしてみるのもいいでしょう。67cmを釣る直前は、アタリはあるんですが食いが浅くて、替えフックのサイズをMからSに下げて食わせることができました」
この日は潮上と潮下で不公平の無いよう、船内の釣り座をローテーションしながら釣って、一人3~4枚とまずまずの釣果を上げた。初日の釣行で不発に終わった三厩沖でも、翌日には朝方だけで7~8枚を釣ったそうで、釣況は悪くない。今後はむつ湾内の釣りも本格化して、各方面で楽しめるようになる。マダイファンには最高の季節の到来ですね!
■ロッド:アンサーシャフト(タイラバ用)
■ロッド:セヂュースライト フラットビート(ライトジギング用)
■タイ用ラバージグ:アンサー60~90g
■メタルジグ:ストロボ、ステイ、ライテン50~100g
■タイラバ替えフック:パワフルスペアフックS、M、スペアフック(チヌ鈎)S
■アンサー専用交換用パーツ:スペアスカート、スペアラバー
■その他アイテム: PEジザース、ボビンノッターⅡ、スプリットリング#3~#5(ジグ用)
※以上、メーカーはすべてシャウト!
■ライン:PE1号+リーダー16Lb
カレイ釣り大会で多数の入賞経験を持つカレイ競技のエキスパート。三陸をメインフィールドに、仙台湾や青森周辺にも足を延ばす。青物ジギングやマダイ、ワカサギなども得意。岩手県一関市(千厩町)在住。ささめ針フィールドモニター、下野アドバイザリースタッフ
※取材・解説/千葉宏一
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