猿ヶ石川の本流イワナゲーム
岩手県遠野市を流れる猿ヶ石川の本流域は、遠野バイパス沿いの開けた流れで本流のヤマメやイワナを狙うことができる。特に5月から6月にかけては、田瀬湖からイワナが遡上し、夢の大物を手にできるチャンス!
民話の里で遡上イワナを狙う!
「地元の人の間では、以前から5~6月頃に猿ヶ石川本流域で大型のイワナが釣れることは知られていて、専門に狙っているアングラーも結構います。私の場合は最初からイワナ狙いではなく、本流ヤマメを狙っていたときに大型のイワナをバラしたのがきっかけで、ターゲットとして意識するようになりました」と語る釣具オヤマの小山哲平さんは今季、イワナ狙いで猿ヶ石川に通い、47cmを筆頭に多数の尺イワナをキャッチしている。
猿ヶ石川の本流域は遠野バイパス(国道283号線)沿いを流れるためアクセスしやすく、開けた河川でビッグなイワナを狙うことができる。河川に入るとポイントが多く、魚影も豊富。釣り場のキャパ的にも余裕があり、50UPも十分に期待できる好釣り場となっている。
ポイントが豊富で、魚のストック量も多い
対象となる釣り場は田瀬湖から遠野市街にかけての一帯。「ポイントはやっぱりイワナっぽいところがいいですね。大岩周りやエグレ、物陰など、一定の水深があってイワナが好みそうなストラクチャーを狙います。あと、支流がある場合は、合流からちょっと上まで差していることが多いので、そこは忘れずにチェックした方がいいでしょう」
「基本は釣り下りで、アップクロス~クロス~ダウンクロスと攻めていきます。ルアーは5~7cmのフローティング、シンキングミノー。5cm以下の小さいものがいいときがあれば、7cmの幅広ルアーが効くときもあるので、捕食ターゲットに合わせて使い分けます」
時間帯は朝夕のマヅメが圧倒的に高実績。遡上中のイワナは魚の移動距離も大きく、日によって場所ムラがあるので、以前いい釣りをしたエリアでもダメなときは、大きく移動をかけた方がいい場合も多い。
山岳渓流で狙うイワナとはまた違った魅力のある本流イワナ。ヤマメの好む流れを狙えば尺クラスの本流ヤマメも狙えるし、猿ヶ石川では大型のニジマスの可能性もある。これからの雨の多い季節は、水が動くことで魚の活性も上がり、渇水時に朝夕しか釣れなかったものが日中でも釣れるようになったりとチャンスが増える。本流で一発ドカンとくる大物を狙ってみるのも面白い。
※営業時間=平日8~19時、土日祝日は5~19時、水曜定休。
店舗は、国道283号線添いの釜石市内にある。釜石線・松倉駅を目印にすると分かりやすい
甲子川中流域にほど近い釣具オヤマの若旦那。ロックフィッシュやヤリイカなど、陸っぱりから船釣り、渓流まで釜石周辺のあらゆる釣り物に詳しく、旬の釣りは自ら実釣テスト!東北各地への遠征経験も豊富
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取材・解説/小山哲平
取材協力/釣具オヤマ(釜石市)TEL:0193-23-7754
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