村岡博之の釣れないから面白い?辛いから楽しい?(プレミアム版)☆第一回 北上川水系夏サクラマス!
プレミアム連載:村岡博之さん
東北の巨匠こと村岡博之さんがシーバス、サクラマス、ロックフィッシュ、etc…様々なルアーターゲットについて語ります。
第1回 北上川水系夏サクラマス!
※この記事は2014年5月に釣り河北プレミアムサービスの連載記事として配信したものです(第2回は2015年1月配信)
2014年シーズンをふり返る!
今シーズンはイマイチ盛り上がらなかった北上川水系のサクラマス。アングラーにキャッチされた数は旧北、追波川合わせて昨年の3分の1程度の200~300の間だと思われます。例年は2~3日で100尾以上釣れる「お祭り」と呼ばれるイベントも1回あったきりでした。まぁ、それもサクラマス釣りなのですからあきらめるしかありません。
さて、今シーズンは1尾もサクラマスをキャッチしていないアングラーがゴロゴロいます。それでなくてもシーズン1尾釣れれば良しとされるサクラマスですが、近年のタックルの進化やポイント別の攻略法、優秀なルアーの登場で、川に通っていれば、1尾くらいは何とかなったものです。それなのに今シーズンは多数のアングラーがアブれたのは遡上量が少なかったからなのでしょう。
北上川水系でアブれたアングラーの中には、6月1日の米代川水系の解禁に勝負をかけるアングラーもいるはずです。しかし、北上川水系でも6月以降にサクラマスをキャッチすることは可能です。もしろ、アングラーの数が少ないので、ハイシーズンよりも容易に釣ることができるかもしれません。逆にこの時期に照準を合わせ、好釣果をたたき出しているアングラーもいます。
5月の連休が終わると、新旧北上川にはトラウトアングラーの姿は減ります。5月末ともなると、ほとんど姿を見ることは無くなります。それと入れ替わり、川に立つシーバスアングラーは日に日に多くなってきます。そのシーバスアングラーのロッドに、外道としてサクラマスは高確率でヒットしてきます。
シーバスアングラーはスプーンを使いません。ほとんどがバイブレーションかシンキングミノーです。それも、結構なハイスピードでリトリーブしていますが、サクラマスはそれをもろともせずにアタックしてきます。
また、この時期のサクラマスは大型が多く、ほとんどが60cmを超える個体です。シーズン中はほとんどお目にかかれないオスも多くなります。残念なことに食味はハイシーズ中と比べると格段に落ちますが、夢の70も期待できます。実際、過去に北上川水系でキャッチされた70オーバーのサクラマスは6月が多く、期待は高まります。
私自身、昨年はアブガルシアの新しいシーバスロッドの動画撮りで、パールチャートのバイブにサクラマスをヒットさせました。シーバスの動画撮りだったのでボツになりましたが、機会があればアップしたいと思います。
バイブレーションをガンガンキャストできる9.6のシーバスロッドではサクラマスは役不足ですが、外道としてではなく狙って釣るのであれば、サクラマスロッドを車から降ろすのはもうちょっと待ったほうが良いかもしれませんね?
※取材テキスト・写真提供/村岡博之
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