漁港からでも狙える!アフター個体の溜まり場を狙い撃ち[防波堤ロックフィッシュ]
アフター溜まり場パターンに有望なシチュエーションは?
磯場、サーフ、ゴロタ浜、河口、漁港などなど、時季やシチュエーションによって狙うべきポイントは異なってくる。今回は「12月後半の漁港」という条件。魚は完全にアフター状態と予測できた。
アフターの季節のアイナメは特定の場所に溜まる傾向があり、まずはその動きに合わせてポイントを絞り込む。漁港から狙えるアフター個体の溜まり易い有望ポイントは以下が代表的なものになる。
1)産卵場になるような磯場が隣接し、ミドルレンジ(水深10m前後)の沈み根が狙えるポイント
2)海藻(特にホンダワラ系)が生い茂っているポイント(スロープやゴロタ石に砂地が混じるようなポイントがGood)
3)牡蠣棚などの養殖棚付近のディープエリアが狙えるポイント
今回は地元在住の東谷さんセレクトで(1)のシチュエーションに近い岩手県大槌町の漁港を選択した。
今回セレクトした漁港は外海側に産卵場となりやすい波が穏やかなシャロー帯が広がっており、所どころ根も入っていて、磯場から離れるごとに水深が深くなり、最深で20m弱ほどまでが堤防からの射程距離内に入っている。そして深くなっていく途中途中に沈み根が点在している、まさに(1)の条件に最適な漁港だ。
回復前のアフター個体にはマッチザベイトが非常に大切
過去に沖の根周りでナイスサイズのアフターオスアイナメが連発した実績もあるというポイント。東谷さんは「サイファリストHRXシリーズ(バレーヒル)」の最強スピニングロッド、「CPHS-910H Plus」をセレクト。35gビフテキリグにベイトブレスの「フィッシュテールリンガー3.5インチ(ソリッドレッド)」をロングキャストし、手広く根周りを探り、オスの威嚇バイトを狙う。
28~42gのヘビーリグをキャストしやすく、遥か沖のポイントまで狙い撃ちできるロングディタンスモデル。7g以上のライトリグも十分操作しやすい
その後もキャストを続けるも、どうやら反応がない様子。ようやく準備の出来た私もアプローチを開始。私のロッドセレクトはショート~ミドルディスタンスを幅広くカバーできる「サイファリストHRX CPHS-83MH」
3.5g程度のライトリグから28gまでのヘビーリグを操作しやすいバーサタイル仕様。まずは1本・・・というアングラーにオススメだ
21gビフテキリグに私のマストウェポンルアー、ベイトブレスの「フィッシュテールシャッド2.8インチ(スモークシャッド)」を程よく遠投し、ボトムをタイトトレースさせる。ズル引きではなく、ボトムをなめるようにスイミングさせるイメージだ。
「フィッシュテールシャッド」をセレクトしたのは私の漁港でのサーチベイトだということもあるが、実は10cm以下のカタクチイワシの大群が見えていたから(東谷さんにはまだ内緒(笑))
すると僅か2投目でHit!! その重量感からでかいぞ~ということで慎重にファイトし、あと少しで魚が見えるという瞬間・・・フックの結び目からまさかのラインブレイク。
東谷さん「今日最初で最後の貴重な魚だったかもしれないのに~」・・・おっしゃるとおりでございます(笑)
気を取り直して同リグで再度アプローチ。その数投目で再びHit!! 今度もデカそう!!
東谷さんもベイトブレスの「BeTanCoカーリーテール2インチ(ブラッドレッド/シルバー)」にルアーチェンジし再度探り直すも、ショートバイトに苦戦している模様。
私も引き続き「フィッシュテールシャッド2.8インチ」をグリーンパンプキン/ブラック・レッド・フレークにカラーチェンジし、アクションそのままに探りなおしてまたもやHit!!
パターンを絞り込み、良型のオスを次々とキャッチ!
ここで東谷さんも「フィッシュテールシャッド2.8インチ(ジュンバグ/グリーン)」にルアーチェンジし、探っていく。
そして東谷さんにも遂にHit!!
まさしくアイナメ達はカタクチイワシを意識していたようだ。アフター回復前の個体にはマッチザベイトがとても重要になってくる。体力が回復しきれていない為に、今まさに捕食しているベイトのシルエット、そしてアクションにアジャストさせていかないと中々口を使ってくれないことが多い。
今回の場合は「ボトム付近にいるカタクチイワシ」がマッチザベイトだったようだ。その証拠にリグを18gに軽くしてアプローチしたら反応がパッタリ消えてしまった。おそらくルアーが浮き上がり過ぎていたのだろう。勿論、ただ巻きでも反応はなかった。
漁港ロックで安全に楽しく遊ぼう
その後も暗くなる前までダベリながら1本ずつ追加し、ストップフィッシングとなった。
漁港ロックの楽しいところは老若男女関係なく、みんなでワイワイ楽しく遊べるところ。かといってゲーム自体はかなり奥が深い。フレッシュな魚が多い磯やボートとは違い、よりテクニカルなゲーム展開が求められる。もちろん50UPも十分に出る可能性もある。今後もまた違ったシチュエーションでの漁港ロックを紹介していきたい。
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