釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

真冬の金華山でかベッコウ獲り![ハンター塩津の東北ロックフィッシュゲーム]

塩津 紀彦 2020年12月17日 更新

ハンター塩津氏の磯ロック釣行記。今回は完全冬モードの金華山で一発大物を狙います!

大物ロックフィッシュ1本勝負

冬真っ盛りな1月後半の三陸界隈。この季節になるとワカサギ釣りやタラ釣り、ナイトロックにディープロックと真冬に旬を迎える釣りに皆さんシフトしてしまい、シーズン中はあれだけ賑わった磯も今では人もまばら…(汗)

しか~し、それでもこの渋~い季節には渋~い季節なりの攻略法やパターンをしっかり読めば、数は正直言って釣れませんが一発ホームラン級のモンスターが狙えるシーズンでもあります♪

今回は渋々な中ですが、夢を求めて毎度お馴染みの金華山へ行ってまいりました!

港を出発して毎度のことながらまずは登山(汗)
 
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そして今回一番最初に入ったポイントは「鼈甲島second」

前回の釣行で調子が良かったってのも理由のひとつなんですが、冬のシャロー&ミドルレンジゲームの定番重要事項(詳細はプレミアム版連載で解説済!)

①北側南向き斜面

②高低差の激しい根や島が多数点在

③海藻の育成状況が良くベイトのカニ類も多い

④ちょい沖に砂地がある

⑤海流(寒流)が直撃していない

をクリアしている優等生ポイントなので、まずはチェックしてみました。

そして今回の釣行の秘策はコレ↓

ガルプ!アライブ!マリネード

冬の魚は活性が低いためバイトが浅くなりがちです…。たまにしかないチャンスをしっかりとモノに出来るかどうかが間違いなくその日の釣果を左右します。そこでこの「ガルプ!アライブ!マリネード!」

集魚力も元来のガルプ!よりも数段上!で、さ・ら・にその時のベイトの状況にあわせて味と匂いが変えられるため、今までのルアーローテーションはカラーやシルエットだけだったのに対し「味と匂い」って言う選択肢も増やせました。

なのでよりパターンにしっかり合わせたチョイスが出来るのはもちろん、単純に集魚力は断然アップするので釣りたい方にはオススメのアイテムです♪

ちなみにスポイトでちょちょっとワーム袋に数滴入れて寝かせて、味とニオイを染み込ませるだけの簡単作業です

さて、前置きが長くなっちゃいましたが実釣です。

シャローに残る個体はデカいのが多いのが定番。
「来ればデカイ!」
と期待を胸にファーストキャスト~!

岩と岩のスリットに「すっ」と落とし込みボトムでステイ。するとなんと1投目から「コツ」っと小さいバイト♪

で、まさかの小さい魚(汗)

この季節には珍しいチビアイナメ…。

ただしこれはかなりのプラス要因です。
「このサイズがシャローにまだいるってことは、ディープへ落ちる魚もまだ抜けきってはいない証し」
ということは数も狙えるかも?

と、淡い期待とは裏腹にこの後は同サイズを1匹追加したのみ…orz

このままではいかん!と崖を登って次のポイントへ移動。

お次はディープとミドルエリアがメインの「金華山灯台下」

金華山と言えば灯台下!って言うほどのメジャーポイント

しか~し、頑張ってひ~こらひ~こら歩いて来たのにチビのバイトのみ(汗)

サイズ伸びず…

とりあえず1匹追加も33~34cmのミニマルサイズ(汗)

ディープやミドルエリアの反応も微妙なので腹をくくってシャローエリアに単発を狙う作戦に変更。また崖を登り、お次は「チップ」へ移動♪

シャローエリアに高低差のある根が点在

潮もかなりいい感じに利いていて、ハイシーズンならば絶好の条件♪ でしたが、30分攻めるもノー反応…。ここまで反応もないと清々しい!って程のノーバイト(汗)

こういうときは最終兵器投入です♪

ガルプ!イールのガルプ!アライブ!マリネードチューン♪ 見た目もハイアピールですが匂いもハイアピールにしたスーパーハイアピールモデルです(笑)

「これでアタらなければもう知らん!」
若干投げやり気味でしたが3投目に
「モソっ」
っと押さえ込むようなバイト到来♪
はやる気持ちを押さえつつ一呼吸入れてからの~全力フッキング!

愛竿ロックスイーパー882がガッツリ曲がる重量感♪ アフターから回復した個体のようで激しいトルクのある走り。しかも高根の向こう側で掛けたのでファイト中にまさかのスタック(汗)

これはバラしたら後悔する魚だと認識していたので1分ほどテンションを軽く抜いたりして様子を見ていると見事にスタック脱出!

魚が高根を抜けて勝負あり。

一気に寄せてハンドランディング♪

これぞ真冬のシャロー&ミドルエリア越冬個体

お久しぶりな50アップベッコウちゃんゲットです。真冬の磯にはこういうドラマ魚が待っているから釣れなくても頑張っちゃうんですよね(笑)

さて、その後はこのベッコウのワンバイトのみだったので崖を登って次へ移動。

見ての通り断崖です(笑)

お次はディープとミドルエリアが撃てるポイント「断崖」に入りました。が、まさかのノーバイト…orz

崖を登って次へ移動。

港に最寄りのポイント

最後は時間的に港から一番近い実績ポイント「祠下」

ファーストキャストで「コッ!」っと久々のバイト♪

30半ばくらいのおチビさん(汗)

やっと釣れたものの狙いのサイズには及ばず…。そして磯の時間はタイムアップ。

港へ戻り最後に一発吸飲系ナイスバイトを捕らえたんですが…。

ケムシカジ~カ~

オチがついたところで今回の釣行は終了となりました。なかなか厳しい季節ですがモンスターサイズが出るのもこの季節!

なかなか魚からの反応はありませんけど釣れた時の感動や達成感は格別です。皆さんも寒さに打ち勝ち頑張って釣りに出かけて下さい♪

【タックルデータ】
■ロッド:アブガルシア NRC-882EXH LIMITED MGS
■リール:アブガルシア ビッグシューターコンパクト
■ワーム:バークレイ ガルプ!パルスクロー、ガルプ!イール
■ライン:サンライン FCスナイパー16Lb
■フック:がまかつ エリートツアラーワーム316R 3/0
■シンカー:ティクト ボトムコップ 1oz
■偏光グラス:ジール ヴェロ(TALEX レンズ:イーズグリーン)
■ベスト:パズデザイン ULTIMATE V-1
■防寒着:パスデザイン

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PROFILE:塩津 紀彦

磯ロックがブームになる以前から牡鹿の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつ、ティクトフィールドテスター
※ハンターブログ http://yaplog.jp/jgfahunter/

 

※取材・テキスト/塩津 紀彦

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