秋田ノドグロ開拓中!
爆釣必至!かなり濃い魚影が残る有望エリア。
口の中が黒いことからノドグロと呼ばれる高級魚、アカムツ。日本海側に多い魚で、新潟沖などが釣り場としても有名だが、近年は秋田県沖から青森西海岸沖の各地で釣果実績が増えつつある。魚図鑑などではもともと本州中部以南に分布する魚とされており、北日本にはまだまだ未開のポイントが多く、有望な新規釣り場になってきている。
今回の取材で釣行したフィッシングチーム海遊会の林太郎さんによれば、「ここ数年、釣具の館とともに秋田県沖のノドクロなどを開拓してきています。以前からオキメバルを狙っているとゲストに1匹、2匹と釣れることはありましたが、数が少なく、本命としては狙えずにいました。そこからポイントを開拓し、仕掛けなども研究してようやく狙って釣れるようになったところです。昨年来、能代港の盛竜丸さんとも新たな釣り場を開拓中。特に能代沖から青森県境にかけては手つかずのポイントも多く、かなり楽しい釣りが期待できますよ」
釣行日は8月28日。盛竜丸にて午前5時に能代浅内港を出船。前週は下北沖でキンキ(吉次)釣りをしていたのだが、その間、別のグループが盛竜丸でノドグロを狙っており、船中24尾を釣り上げたとのこと。この日は更なる釣果とサイズアップを期待して沖へと向かった。
この日の釣り場は深浦~八森沖の水深140~170m。釣り場到着後、すぐ仕掛けを投入し、1分ほどで最後尾にアタリ。巻き上げ中、かなり水深が浅くなっても何度か強い引きがあり、船長がタモを掛けて計測すると、いきなり46cmの大型(結局これが当日最大)だった。
「ノドグロは2段引きとも3段引きともいわれ、150mからギリギリまで引きがあるのが沖メバルとの大きな違いです。最後の最後まで粘る魚なので、取り込み時は必ずタモ掛けするようにしましょう」と林さん。
その後、船上は30分も開かない感じで、次々とアタリが続いた。この日は、どうやら魚が浮き気味のようで、上のハリに喰ってくることが多かった。途中、サメの猛攻に遭うも、船長の機敏かつ戦略的な作戦で、血抜きした水を絶対に海に戻さないように徹底してサメを回避(サメは血のにおいに寄って来るため)。
外道で、たまに小さなカサゴの仲間や、沖メバルも釣れてきたが、相手にせず本命狙い。この日は全体に型が良く、1尾だけ20数cmが混じったのを除き、すべて35cm以上の良型ぞろい。ほとんどが40cm前後だった。数は前週と同じ24尾ながら、サイズは2サイズアップと、全員満足の釣果となった。
秋田のノドグロに適した道具立てとは。
能代沖のノドグロ狙いのタックルは、ロッドが230~270cmの胴調子。錘負荷が150~250号程度。リールはシマノで3000~4000番、ダイワなら500~750番クラスを使用。ラインはPEの4~6号。主流は5号で、350m以上巻いておけばOKだ。
仕掛けは一般的には3本から6本の胴突き式。幹糸8~12号、ハリス5~6号。ノドグロだけであればここまでの太さは必要ないのだが、ノドグロのポイントにはアラも一緒にいることが多く、10kgクラスの大物が来ることもあるため、ハリスは多少ヘビー気味の設定にしている。
ノドグロの場合、オキメバルに比べて底ベッタリで食うことが多く、そのため魚探にも映りにくい傾向がある。仕掛けの捨て糸は付けないか、付けても30cmくらいまで。枝間80~120cm。オモリは250号。ピンポイントの追い食いを狙うために、仕掛けを寝かせて攻めることもあり、その場合は40~50号の中オモリを装着するといい。
ハリスの長さは潮が緩ければ65cm、速潮なら100cmくらい。中深場用の市販仕掛けなら40cmくらいが普通なので、ノドグロ用は少し長めにして底ギリギリで食わせるイメージ。仕掛けを寝かせて流すときなどは、枝の両端にフロートを装着すると有効だ。
ハリの装飾は夜光のシラスベイトや赤、ピンク系のタコベイトなど。色、タイプで効果が異なり、釣具の館ではオリジナル仕様も製作している。付けエサはホタルイカや1cm×6cmのイカタン(イカ短冊)、サバ短冊、タコ、イカのゲソなど。そのまま単体でもいいし、ダブル付けにするのも効果的。
この日は能代沖の他、青森の風合瀬沖にも別チームが出船し、一人2~4尾の釣果を上げている。秋田の男鹿沖、秋田沖はもちろん、酒田沖でもオキメバルのゲストとしてアカムツが釣れており、東北日本海沖はほぼ全域アカムツを狙うことができるといえる。シーズンはだいたい5月の連休明けから11月頃まで。40cmオーバーなら1尾1万円近い値がつくこともあり、普通はなかなか口にすることのできないノドグロ。機会を作って狙ってみたいターゲットだ。
◎予約TEL:0185-54-5505/090-2021-1968
TEL:018-874-9262
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