釣行記

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出るか!スーパーヤマメ !?[宮城渓流ルアー]

戸澤 直彦 2020年12月22日 更新

狙うはスーパーヤマメ!Searchの戸澤さんが宮城県北河川の本流域にミノーイング釣行。コンディションのいい魚がコンスタントに飛び出す中、最後の最後に現れたのは…。

雪シロもひと段落し、いよいよトラウトのシーズン

この度の震災におきまして、被害に遭われた皆様に謹んでお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。また、三陸海を救う会にご協力頂きました皆様に、心から御礼申し上げるとともに、今後さらなるご協力をお願い申し上げます。

震災から2ヶ月半が過ぎ、私の周辺環境はだいぶ平常に戻ってきました。季節もすっかり春へと移り変わり、時には初夏を思わせる気温になることもあります。そんな中、これからがハイシーズンとなる「本流のスーパーヤマメ」を狙いに行って参りました。場所は県北のとある河川。

先週までは雪代の影響で増水、おまけに田植えと重なり、代掻きも入り釣りになりませんでしたが、ようやく水も落ち着いてきたので、ミノーイングは初めての友人を引き連れ、丸一日楽しんできました。

現地へ行く途中、遊漁証を購入するついでに情報を収集。すると何と、前日40アップが3本も出たとの情報が!俄然ヤル気もアップしポイントへ向かいます。

最初のポイントに到着。上流に堰があり魚が止まりそうなポイント。しかし、思いのほか流れが強くボトム付近まで探りきれません。初心者には少々難しいので一旦上流域へ移動し、シャローエリアでヤマメを狙うことにしました。魚が付きそうなポイント、誘い方や、立ち位置などを説明しスタート。右岸、左岸に別れて釣り上がりました。そして早速私に…

何か変だぞ?と思ったら、10cm程の稚鮎。ミノーに果敢にアタックしてきました。そして今度は…

一瞬本命?っと思うほどの走りを見せましたが、こちらはウグイ。その後もらしきポイントを撃っていくと、足元近くの岩影から勢い良く飛び出してきた本命ヤマメちゃん。

大きさは25cmくらい。体高がありコンディションは最高です。ジャクソンのアスリートトラウトチューンでのヒットでした。この1匹でこの日の魚のポジションが判明し、ここから連チャンとなります。

アベレージはやはり25cmくらいですが、皆お腹がパンパン!そのためサイズの割に引き味が強く、とても楽しめました。

500mほど釣り上がり、友人と合流。「釣れた?」と聞くと、全くダメとの事。そこで、マンツーマンのレクチャー開始です!既に撃ったエリアに戻り、もう一度一から解説。すると、開始2投目でヒット!人生初ヤマメを見事釣り上げました!

その後、同じポイントで人生2匹目を釣り、すっかりこの釣りに嵌った様子。しかしここで天候が悪くなり土砂降りの雨が降り出し、一旦車へ。

ここで大きく移動し、再びスーパーヤマメを狙いに下流域に入りました。下流域はやはり水量が多く、水も少し濁り、攻めきれません。何箇所か移動するものの、魚の顔が見れず時間だけが過ぎて行きました。途中他の友人達と合流するも、そちらも厳しい様子。そこで最後にまた上流域へ移動することとしました。

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スーパーヤマメを狙いに再び上流域へと戻る

時間は午後4時。二手に別れ、じっくりと探っていきます。川幅は約15m。水深は足元から深く、1.5mほどでしょうか。アスリートHWをアップクロスへ投げ、カウントダウンさせます。ラインでボトムを確認し、そこから沈む岩にミノーを当てるイメージで流します。すると早々にヒット!その引きからヤマメと分かりましたが、無情にも途中でフックアウト。

少し移動し、水面から出ている大岩の周辺を探ります。その2投目でした。ミノーが着水しボトムを確認。そこからトゥイッチを2回入れたところで、強烈なひったくる様なバイト!一気にドラグが出され、下流へ走り出しました!!

ドラグ調整をしながらの慎重なやり取りが始まります。寄せては走られを繰り返しますが、姿がなかなか見えません。足場が悪いため、水面近くまで降りられるところまで移動し根くらべです。すると段々と魚が浮き始め「ギラッ」とその姿が…それは何と、ヤマメではなく、イワナ!楽に40を超えるスーパーイワナでした!5分が過ぎたでしょうか?全然弱る気配がなく、イワナとの距離が縮まりません。

この日使っていたラインはファイヤーラインクリスタルの3Lb(0.5号)。リーダーはナイロンの5Lbなので、無理は出来ません。フックはテールフックがしっかりとかかっていたため、弱まるのをひたすら待ちました。何分が経ったでしょう、ようやく魚も力尽き無事にネットイン!

最後の最後に出ました大物!本命ではありませんでしたが、嬉しい1本です。このサイズになると、風格がありますね!

流れの太いエリアで育った魚はランドロックの魚と違い、尾ビレの大きさも一際大きく感じられます。

ベイトも沢山食べているのでしょう、体高があり美しいです。

サイズは46.5センチ。立派な本流イワナです。顔つきも貫禄のあるカッコイイ魚でした。

写真を撮り、その後優しくリリース。悠然と流れの中へ消えていきました。次は50オーバーで会いたいですね!

そんな訳で、最後にドラマが起こって今回は終了となりました。緑が美しいこの季節。これから夏までは各河川でヤマメやイワナの大きいサイズが狙えます。また渓流域でも、美しい魚達が遊んでくれます。皆さんも是非、お出掛けになってはいかがでしょうか?各河川では遊漁証が必要になりますので、釣具屋さんや管轄漁協などにお問い合わせいただくか、県のHPをご確認ください。また、地震により渓流域や、川沿いには危険な場所がありますので、無理をせず、安全に楽しい釣りを心がけましょう!

■タックルデータ
ロッド:アブガルシア トラウティンマーキスTMBS512L
リール:アブガルシア レボネオス2500S
ライン:バークレイ ファイヤーラインクリスタル3Lb
リーダー:ナイロン5Lb
ルアー:ジャクソン アスリートトラウトチューン各種、オライノ隼、他

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取材・テキスト/戸澤直彦(Fishing Club SEARCH

PROFILE:戸澤直彦

Fishing Club SEARCHの代表を務める、プロカメラマンアングラー。東北の釣りシーンを活性化するべく、精力的に釣行中(詳細はブログで)。ルアーのロック、シーバスがメインだが、淡水のトラウト、ワカサギ等もたしなむ。ピュア・フィッシング・ジャパン、オライノ、リアスフィールドテスター。エフテックフィールドモニター

 

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