釣行記

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掛かりで満喫!志津川湾の船カレイ

編集部 2020年12月22日 更新

三陸・志津川湾の船カレイが以前の賑わいを取り戻しつつある。遊漁船の数では震災前に及ばないものの、養殖棚も増えて湾内の釣り場は復活。恒例だったがまかつ船カレイ大会も再開し、いま再び船マコファンが南三陸に集まり始めている。

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養殖棚に掛かってじっくりとアタリに集中!

三陸屈指の船カレイ釣り場として有名な南三陸・志津川湾周辺エリア。平成26年11月9日(日)、がまかつ社の主催により参加者39名を集めて行われた「2014がまかつカレイ船釣り大会(予選)宮城県志津川大会」の模様を取材してきた。

志津川湾のマコガレイ釣りの魅力についてがまかつフィールドテスターの伊藤育男さんは、「志津川湾のマコガレイはとにかくいい型を狙えます。そして湾内の養殖棚に掛かって釣るので、1枚1枚の駆け引きを存分に味わえるのも面白さですね」

例年同地のマコガレイは、水温が落ち着く10月下旬頃からポツポツと釣れ始め、晩秋の好シーズンとなる11月中旬には水深20m~30mラインで40cm級の良型中心の釣果に期待できる。数は多くはないものの、稀に50cm級も。

取材時にお世話になった第八源栄丸の遠藤船長の話では、これからますます大型の期待は大きくなるとのこと。2013年の秋シーズンには70cm超の巨大ナメタガレイも上がっており、何年も海に出ている遠藤船長もこの時ばかりは正直驚いたそうだ。

5時に受付、ミーティングを終え各船に乗り込む参加者達
当日のポイントは志津川湾の20~30mライン。湾内にあるホタテや牡蠣の養殖ダナにロープを結わえて6時30分に競技開始となった
朝のうちはポイントによって多少のムラがあり、比較的ポツポツの釣果
震災の時は流された銀鮭の養殖いかだも戻っていた
カレイの名手でおなじみ伊藤育男さんは自身がプロデュースした育男の仕掛けを使用
志津川のランドマーク、ホテル観洋を望みながら‥
育男の仕掛けで快調にカレイを上げる伊藤さん
日も昇りカレイのスイッチが入ったのか、時合に入ると船上のあちこちでバタバタと釣れ始めた
GFGの池田さんにも竿を絞り込む大きなアタリがあり、肉厚のマコガレイをGET!
グイグイ竿をしならせた大きなアタリ。これは大物と期待が膨らむも‥、上がってきたのはハモ(マアナゴ)

当日は曇り空でやや肌寒い条件ながら湾内はベタ凪で、マコガレイのアタリと対峙するには上々のコンディション。参加者はハイシーズンらしいカレイの食いを楽しんでいた。

結果は計24枚、ただ一人11kg超を釣った安元さんが優勝。各船トップ20枚オーバーの好釣果を上げていた。

■大会結果
優勝:安元隆祐 24枚 11.12㎏
2位:寄松一雄 20枚 9.62㎏
3位:佐野斉 23枚 9.12㎏
4位:三浦雄一 21枚 8.68㎏
5位:千葉宏一 11枚 6.5㎏
6位:藤代昭文 17枚 6.32㎏
7位:鈴木真一郎 15枚 4.92㎏
8位:遊佐洋 11枚 4.38㎏
9位:小松律雄 8枚 3.66㎏
10位:小野澤徹 8枚 3.18㎏
※敬称略。
※上位3名がグランドチャンピオン大会への出場権を獲得。なお2位の寄松さん、3位の佐野さんが前大会にて出場権を獲得していることから4位の三浦さん、5位の千葉さんが繰り上げ進出。

■上位入賞者の談話
【優勝:安元隆祐さん】
「全長30cm(オモリから9cm、10cm、10cm)の短めな3本バリ仕掛けを使っていました。オモリは夜光の白。主な釣り方はオモリを転がすような感覚でこまめに数回コヅき、そして大きく誘うことを繰り返しました」

【2位:寄松一雄さん】
「自作のオリジナル仕掛けに赤のケミホタルを加えて使いました。ハリはがまかつのA1トーナメントカレイ3号にハリスは4号です。終始静かに誘いました」

【3位:佐野斉さん】
「カレイのかかり釣りでは2本バリが多かったのですが、3本バリの両天秤仕掛け(片側2本バリ)を使っていました。オモリは夜光にアワビシールを施したものです。丁寧に誘って食わせるように心がけたのがよかった」

12時30分納竿。競技船が続々と帰港
 
帰着後、すみやかに検量が行われ、表彰式へと移った
上位入賞者の皆さん。左から3位の佐野さん、優勝の安元さん、2位の寄松さん

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※取材協力/がまかつ

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