志津川湾沖の船ヒラメ釣況上向き!
今季はどこも釣況が不安定な三陸周辺のヒラメ釣り。志津川湾でも8月後半は悪天候のためにほとんど出船できなかったが、9月に入ってからは台風の影響はあるものの好釣果が続いている。
秋晴れに恵まれて最高のヒラメ日和
伊藤育男さん、尾形真さん、遊佐洋さんの育男の仕掛け男性チーム3人は南三陸の三浦屋に釣行。カレイだけでなくヒラメの釣技も向上するべく勉強会を行った。
釣行日は9月10日土曜日。木曜の夜から金曜にかけて猛烈な雨が降りコンディションが心配されたが、「ウネリも入ってこないし、西風だから大丈夫でしょう」という三浦明船長の判断で出船。9時過ぎから表層は笹濁りになったが、ほとんど底荒れもなく、船長の読み通りの好条件で釣りをすることができた。
神割崎沖から始めて点々とポイントを探り、船中いいペースでヒラメが上がった。意外だったのが、「今は2本バリの方が釣れるよ」という船長の指示。ワラサも多く、ヒラメも活性が高くなっているのでダブルで掛かってくることもあった。
育男式ヒラメ釣りテクニックを伝授
この日はヒラメの魚影が濃く、活性もいいのだが、何らかの条件のためか前アタリから本アタリを待っているのに、そのままだと食わせられない状況が散見された。
遊佐さんは比較的好調だったのだが、尾形さんは序盤苦戦。アタリはかなり多いが、食いが浅く、アワせても抜けるような状況。そこで育男さんが伝授したのが聞きながらアワせるテクニック。
これはヒラメがエサを「ガリガリ」とかじり始めたら、エサを海底に漂わせつつ、徐々にある程度のテンションを糸にかけていき、「聞き」を入れながらアワせるというもの。エサを離さないように食わせて、7割ほど竿が曲がったところでアワせるとハリ掛かりさせられる。
「いつもだと前アタリのあと、エサを上げてぶら下げて誘う技も結構効くんですが、この日はちょっと渋くてそれだとダメでした。こういった微妙な食わせが必要な時はデルフィーノのような竿の感度が重要ですね」
9月、10月は数も釣れるチャンス!
南三陸のヒラメはまだまだ魚影も濃く、これからも海況さえ安定していれば期待できそう。9月、10月はヒラメの活性が高く、数を狙えるシーズンで、去年はトップ25枚釣れたこともあった。
また、マコガレイもこの日は66枚とこの季節にしてはまずまずの釣果だった。時化の後はアナゴもよく釣れる季節だが、夏から秋のヒラメシーズンに秋のマコガレイシーズンが重なってまさに豊穣の季節を迎えている。
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10代にしてカレイ釣り大会に優勝した経歴を持つ、東北屈指のカレイ釣り職人。ここ数年は、船釣りをメインに、もっぱら楽しい釣りを追求中。がまかつフィールドテスター、サンラインフィールドテスター
※取材・解説/伊藤育男
※取材協力/三浦屋
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