釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

宮城県アユ解禁から10日が過ぎて…

編集部 2021年1月8日 更新

宮城県内の多くの河川でアユ釣りが解禁となった7月1日、県南、県北の主要河川を取材してきた。どこも増水で全く釣りにならない中、鳴瀬川支流のかろうじて竿を出せるポイントが多くの釣り師で賑わっていた。ここでは解禁日のレポートとともに、解禁後10日を経た現在の釣況もお伝えします。

鳴瀬川支流の花川で釣れた20cm超の良型アユ(オトリとして使用)。他がどこも駄目な中、ここだけが何とか釣りになる状態だった
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解禁日はどこも増水 濁りで釣りにならず

7月1日、宮城県南の白石川と、県北の江合川、鳴瀬川を回ってみた。白石川は前日の夕方までは期待できそうな状態だったのだが、早朝に七ヶ宿ダムが放水したため強い濁りが入ってしまい、竿を納めて川を眺めるしかない状況。江合川も連日の鳴子ダム放水で全く釣りにならず、鳴瀬川なら何とか竿を出せるかどうかという微妙なコンディションとなった。

国道457号線より少し上の花川

そんな悪条件の解禁日でも何とか釣れていたのが、鳴瀬川支流の花川だ。国道457号線と交差するあたりからアユ師の姿が連なっていた。中でも特に多くの人が集まっていたのが、鳴瀬川合流から2kmほど上流にいった堰堤付近。アユの追いが鈍く、全体でポツポツ釣れる程度の中、目の前で5匹、6匹と連続して掛けていたのが、サンラインフィールドテスターの古澤和美さんだった。

釣り人が多く集まっていた花川の堰堤あるポイント。水が引くのが早い釣り場だが、それでもまだかなり増水し、ゴミも多い
サンラインフィールドテスターの古澤和美さん。古澤さんは3年前に行われた第32回G杯争奪全日本アユ釣り選手権大会で優勝の経験を持つ

山形県在住の古澤さんは最上小国川で解禁を迎えたが、川の状態が思わしくなく、知人の情報をもとにここ花川へ移動。初めて竿を出す釣り場だったが、底の状態を短時間で把握し、2時間弱で12匹と、周囲ではとび抜けた釣果を上げた。釣っているポイントは他の人と一緒なのだが、とにかく釣り方が丁寧。「今日は泳がせても追って来ないので、オモリを打ってオトリをしっかり止め、ピンポイントで誘う釣りをしました。アユが追う範囲が狭いので、縦に泳がせて駄目なら、今度は脇からカニ横で攻めるなど、魚がいるであろう石の周りを上下左右からじっくり攻めてみることが重要ですね」。その後、古澤さんは他の人が手を出さないような押しの強い瀬でも、見事に良型を引き抜いていた。

ピンポイントを攻めて、テンポよくアユを掛けていく古澤さん
■古澤さんの使用ライン
天上糸:極細天糸FC0.8号
上ツケ糸:つけ糸FC0.3号
水中糸:ハイテンションメタル鮎0.08号
下ツケ糸:つけ糸FC0.3号
仕掛糸:ハナカン仕掛糸FC0.8号
ハリス:鮎ハリスナイロン・ソフト1.25号
(商品はいずれもサンライン。※写真と号数が若干異なります。※商品詳細はコチラをご覧ください)

梅雨が明け、本格的アユシーズンがスタート

梅雨明け後、宮城県各地のアユ釣り場で釣況が上向いてきた。仙台の広瀬川、名取川は震災の影響で天然遡上が少なく、例年通りとはいかないものの何とか楽しめる状況。また、県南の白石川も調子は上向き。フィッシャーマン釣具館の佐藤幸三店長によれば、「(7月14日現在)まだ水位は高めですが、あったかくなってきて追い気がよくなり、13日には26匹釣った人もいました。また、今年は福島方面からの釣り人が多いことなどもあり、『復興支援追加放流』を行うことが決定しました。18日に白石川、翌週にも支流の松川などで追加放流する予定です。天然遡上は遅れているようですが、追加放流が『つなぎ』になりますし、解禁からあまり釣られていないため、魚がたくさん残っています。これからの時季は25~30cmの大鮎も期待できますよ」

一気に夏の天候になり、アユ釣りの人気河川は釣り人も増えて、どこもシーズン本番という雰囲気。釣果速報・淡水にも各地から続々と釣果情報が集まっている。ただ今、山形方面の釣行レポートも準備中。今後も釣り河北の最新釣果情報・釣行記にご注目ください。

古澤さんは2時間ほどで12匹と、初めての釣り場にしてはまずまず納得できる釣果を上げた
この日は流芯のすぐ脇の少し流れが緩くなった部分から釣れることが多かった
増水した7月1日の鳴瀬川本流

 
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※情報提供/上州屋古川店(大崎市)、上州屋仙台西多賀店(太白区)、フィッシャーマン釣具館(白石市)

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