釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

三陸・広田湾内 養殖棚周りの船マコガレイ!

菅原 正 2021年1月8日 更新

三陸の秋カレイといえば、養殖棚に船を着けて楽しむ掛かり釣りの季節。各湾内でホタテやカキなどの養殖作業が佳境を迎えると養殖棚周りはマコガレイに絶好のエサ場となり、食いがよく、身も厚くなったカレイを狙えるチャンス!

釣り場となった陸前高田市の広田湾。陸ではかさ上げ工事のための土砂を運ぶ巨大ベルトコンベアが撤去されてニュースになったばかりだが、湾内は養殖棚が復興し、ホタテ作業の真っただ中だった
2本竿で狙う菅原正さん。二刀流というと難しそうだが、慣れてしまえば左右交互に上下させることでバランスよく誘える。竿はシマノの「バイオインパクトXカレイ82-165」と「幻舟カレイ2号165」。オモリは25号を使用
ラインはサンラインの新作8本組PE「スーパーブレイド5・8本組」1.5号。8本組にしたことで従来の4本組より強くて滑らかな使用感を実現。さらにコストパフォーマンスにも優れたスタンダードモデル。また、300m巻もラインナップしているので、これから冬場のディープゾーンの釣りにもおすすめだ
11月発売のジギング専用ライン「SaltiMate PE JIGGER ULT8本組(サンライン)」も使用。こちらはULT-PEにSmooth Surface加工を施した高性能PE。ジギング専用設計だが、カレイなどエサ釣りで使っても極上の使用感を得られる。抜群の滑らかさでガイド通りがよく、指で触るだけで圧倒的な違いを実感できるほど
 
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良型狙いの好機!子持ち鰈の期待大

岩手、宮城の三陸各湾で船カレイが秋のハイシーズンに入った。今回釣行した岩手県陸前高田市の広田湾でも20~30cm台を中心に、35cmオーバーの良型も多数混じり好釣果に恵まれた。

広田湾内の掛かり釣りで狙う。遊漁船は第二晃進丸(陸前高田市・両替漁港)

釣行日は10月24日。ポイントは水深25~30mくらいのホタテ養殖棚周り。水揚げをしたばかりで底に養殖ゴミが落ちているような所で、ところどころにトポトポとオモリが埋もれるような軟らかめの底質だった。

「震災前に大きなカレイが釣れたような所が4、5年経ってようやく戻ってきたと感じています。津波の後は底のものがいったん全部流されて、養殖棚も無くなってしまったためなかなか掛かり釣りに良い釣り場がありませんでした。それが養殖復興のおかげで再び養殖ゴミが落ちるようになり、養殖棚の周りにカレイの集まるポイントが出来てきています」と、菅原正さん。

同船した庄子さんは35cmオーバーばかりをキャッチ
水深30mより浅い湾内でカレイの引き味を楽しんだ

釣れたマコガレイのうち、良型のメスは腹の卵が大きくなり始めていた。マコガレイは腹に卵が一杯に詰まるとエサを喰わなくなる傾向があり、「食いのいいタイミングは問題なく釣れましたが、口をつかわなくなってきて、渋くなりつつあるなという感じでしたね」

カレイの食いが渋い状況ではアタリが小さくなるので、細くて滑りの良い高感度ラインが圧倒的に有利。誘い方も、「ポンコポンコと仕掛けを大きく浮かせると、ちょっと食いの悪いカレイはなかなか釣れません。オモリだけ浮かせて上バリに食わせるイメージで誘い、たまに仕掛けをフワッと浮かせる誘いを入れると良いでしょう」

今はようやく牡蠣の水揚げが始まったばかり、かつ水温も下がってきて、ハイシーズンはまだまだこれから。卵も入って食べても最高の季節。この秋はぜひとも高感度なニューラインを巻いて盛期を楽しんでいただきたい。

仕掛けは三浦屋式直結仕掛けのショート3本バリ使用。ハリは13号だった
ハリスは上バリが「トルネード ブラックストリーム」の3~4号、カレイに実績のある黒色のフロロカーボンを選択。下バリには喰い込み重視でナイロンの「パワード」4号を組み合わせている(いずれもサンライン)
フロロハリスであれば「トルネードVハード(サンライン)」の4号もおすすめだ
良型のマコガレイばかりのほくほくの釣果
PROFILE:菅原 正(すがわら つかさ)

志津川湾を中心に、三陸各地に釣行する船カレイ釣りの名手。最近は一つテンヤのマダイ釣りやジギングも楽しむ。岩手県一関市千厩町在住。サンラインフィールドテスター

 

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※取材・解説/菅原 正
※取材協力/第二晃進丸(岩手・両替漁港)

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