三陸・広田湾内 養殖棚周りの船マコガレイ!
三陸の秋カレイといえば、養殖棚に船を着けて楽しむ掛かり釣りの季節。各湾内でホタテやカキなどの養殖作業が佳境を迎えると養殖棚周りはマコガレイに絶好のエサ場となり、食いがよく、身も厚くなったカレイを狙えるチャンス!
良型狙いの好機!子持ち鰈の期待大
岩手、宮城の三陸各湾で船カレイが秋のハイシーズンに入った。今回釣行した岩手県陸前高田市の広田湾でも20~30cm台を中心に、35cmオーバーの良型も多数混じり好釣果に恵まれた。
釣行日は10月24日。ポイントは水深25~30mくらいのホタテ養殖棚周り。水揚げをしたばかりで底に養殖ゴミが落ちているような所で、ところどころにトポトポとオモリが埋もれるような軟らかめの底質だった。
「震災前に大きなカレイが釣れたような所が4、5年経ってようやく戻ってきたと感じています。津波の後は底のものがいったん全部流されて、養殖棚も無くなってしまったためなかなか掛かり釣りに良い釣り場がありませんでした。それが養殖復興のおかげで再び養殖ゴミが落ちるようになり、養殖棚の周りにカレイの集まるポイントが出来てきています」と、菅原正さん。
釣れたマコガレイのうち、良型のメスは腹の卵が大きくなり始めていた。マコガレイは腹に卵が一杯に詰まるとエサを喰わなくなる傾向があり、「食いのいいタイミングは問題なく釣れましたが、口をつかわなくなってきて、渋くなりつつあるなという感じでしたね」
カレイの食いが渋い状況ではアタリが小さくなるので、細くて滑りの良い高感度ラインが圧倒的に有利。誘い方も、「ポンコポンコと仕掛けを大きく浮かせると、ちょっと食いの悪いカレイはなかなか釣れません。オモリだけ浮かせて上バリに食わせるイメージで誘い、たまに仕掛けをフワッと浮かせる誘いを入れると良いでしょう」
今はようやく牡蠣の水揚げが始まったばかり、かつ水温も下がってきて、ハイシーズンはまだまだこれから。卵も入って食べても最高の季節。この秋はぜひとも高感度なニューラインを巻いて盛期を楽しんでいただきたい。
志津川湾を中心に、三陸各地に釣行する船カレイ釣りの名手。最近は一つテンヤのマダイ釣りやジギングも楽しむ。岩手県一関市千厩町在住。サンラインフィールドテスター
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※取材・解説/菅原 正
※取材協力/第二晃進丸(岩手・両替漁港)
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