能代沖 マグロの季節。マダイも好釣!
8月に入り、東北日本海側の各地でマグロが釣期を迎えている。そんな中、菊田釣センター仙台店の丹野さんは、自身の準ホームともいえる能代へ釣行。マグロのチャンスを待ちつつ、ジギング&カブラ&テンヤのマダイ釣りも堪能した。
相性のいい能代の海で今季初マグロ!
能代沖のクロマグロがシーズンイン!菊田釣センター仙台店の丹野店長もさっそく今季1本目をキャッチ。同時に狙ったマダイも82cmを筆頭に良型が揃って、これからしばらくは最高のシーズンが続きそうだ。
「近年は小泊や飛島のマグロも人気があり、私自身そちらでも釣果を上げているのですが、能代のマグロには特別な思い入れがあります。能代は年間15~20回のペースで通っている場所で、能代遠征をライフワークにしてもう15年になります。毎度お世話になっている船長と、シーズン1本目を手にできたのがとても嬉しいですね」
お店の常連さんらと釣行会を行った8月5日は、朝のうち風がちょっとざわついたものの、昼にかけて一気に凪いで、夏らしいスカッとした晴天に恵まれた。水色も良好で、マグロが出そうな雰囲気は十分。ただ、マグロのナブラが沸くことは無く、単発のハネに合わせて要所要所で誘い出すという1日だった。
そんな中でも釣れっぷりが安定しているのがマダイ。ベイトに付いたマダイが中~上層まで浮いた状況になっており、それぞれメタルジグ、タイラバ、一つテンヤを駆使して良型のマダイを釣り上げた。丹野さんも新作のタイ用メタルジグをテスト。ジグの機動性を活かして広いレンジを探り、5枚の釣果を上げた。
60cm超のマダイが次々にヒット!
この日の釣行会はマグロとマダイの2本立てというスタイル。ジギングの青物も狙えないことは無いのだが、タイラバやテンヤとはタックルの仕様が異なるため、無用なトラブルを避けるだめにその時々で釣り物を絞り込んで狙っている。
タイは産卵を終えて、一気に食いがよくなっていく季節。タイミングと狙い方次第では、ベイトに付いた魚が爆釣することも多い。丹野さんは現在、タイ専用メタルジグを開発中のため、プロトのテストを兼ねてほぼメタルジグのみを使っているが、タイラバ、テンヤもばっちり釣れており、船中最大の82cmはタイラバでヒットしたものだった。
タイがベイトを追っているときは底にとらわれず広範囲を探るのがセオリーで、この日も型のいいマダイは中層より上からヒットすることが多かった。もちろん底の方からマダイが釣れることもあり、根魚や良型ハナダイ(チダイ)なども期待できる。
「マダイの狙い方一つをとってもタックルやルアー(テンヤ)、アクションによって釣り方も様々で、状況によって合う釣り方、合わない釣り方もあります。『今日は○○に絞ってみよう』というようにその時々でコンセプトを考えて、狙って釣るのも面白いですし、結果的にレベルアップにつながりますよ」
わずかな好機を逃さず本命のマグロ獲り!
いっぽうのマグロは大きなナブラが沸かず、チャンスというチャンスの無い状況が続いていた。丹野さんがマグロを釣り上げた時はすでに終了間際で、船中全員でマダイを狙っている最中だった。最初はかなり遠くで跳ねていて様子を見ていたのだが、少し手前寄りでもマグロを確認。「もしかしたら少しずつ寄ってきている!?」と思いすかさずキャストすると、2投目でヒット!
ヒットルアーは新作のダイビングペンシル「弾丸TANNO SP」。実釣テストがてら試しに投げてみたのがピタリとハマった。「キャストしたら数秒ほど止めて、アタリが無ければ軽く動かして誘い出しました。マグロの場合、動かしすぎると食い損ねるパターンがかなり多いので、ほっとけメソッドでは無いのですが、アピールさせて誘いながらもしっかりと止めを入れて、マグロに見せて食わせることを意識しました」
マグロは早い所で7月頃から釣れ始めるが、ここ数年の傾向では8月に入ってから良くなることが多く、これからがチャンス。マダイはこのまま活性の高い状態が続き、今後はワラサのナブラも増えてくる。冬までのベストシーズンにどんな釣果が飛び出すのか?次の能代釣行を思うと胸が高鳴る。
菊田釣センター仙台店で店長を務めるオフショアのエキスパート。定休日の水曜日と週末の日曜日はお客さんとの釣行にあてることが多く、メインフィールドの仙台湾のほか、日本海や津軽海峡など東北各地に足を延ばしている
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※取材・解説/丹野正文
※取材協力/菊田釣センター仙台店(宮城県・仙台市)TEL:022-285-9576
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