釣行記

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2014渓流ファイナル・ハンター塩津のベイトフィネス釣行[ルアーヤマメ]

塩津 紀彦 2021年1月13日 更新

大地を焦が灼熱の夏も終わりを告げ東北の里山にもようやく涼しげな秋風が吹き始めました♪

秋の里山の川は風情があっていいですね♪

この季節になると渓魚達は産卵準備に入るためなかなか口を使わなくなり、さらには禁漁前に過ぎ行く渓流シーズンを惜しむ釣り人が大勢訪れ、どの河川もスーパーハイプレッシャー化してしまいます。

今回はそんな激渋なシーズン終盤戦の里山の川へ秋色に色づいたヤマメを探しに足を運んで参りました。

1日目 岩手内陸河川

朝もやが立ち込めるなか川を目指し車を走らせます。

岩手の早朝はすっかり秋の空気に包まれます。

今回訪れたのは渓流釣り王国・岩手を代表する内陸のメジャー河川。

中流域を散策しました

川へ到着すると飛び石連休ということもありメジャーポイントは人だらけ…(汗)。とりあえず入ったエリアも新しい踏みあとがいっぱい…。さすがにシーズン終盤戦は楽させてもらえそうもないです(苦笑)

こんなハイプレッシャーな渓流釣りで釣果を左右するのは「正確で静かなアプローチ」と「流れの中に潜む些細な変化を読み取る力」

①魚に気づかれないようにポイント周辺では抜き足差し足…そして姿勢も低く水面に姿を映さない。

②極力ロングキャストで無駄にプレッシャーを与えず、なおかつ着水音も極力ソフトに。

③キャスト~リトリーブコースも無駄撃ちしてプレッシャーをあたえないように1発で決める。

コレが秋の渓流釣りのアプローチの鉄則!

最近流行りの渓流ベイトフィネススタイルは高次元でこれを可能にしてくれるので、慣れたらベイトタックルの方が秋の繊細な釣りには向いてるかもしれませんね♪

昨年あたりからジワジワ人気な渓流ベイトフィネス

そしてもう1つ、ハイプレッシャーな秋の釣りを攻略するために欠かせないのが「流れの中に潜む些細な変化を見逃さない」こと。

活性も下がり捕食活動も行わなくなった魚が多い秋の渓流。

ルアーをがむしゃらに追いかけてバイトするようなことも少なくなり、捕食射程距離も短くなるためルアーに軽く反応するだけで追いきらない魚が多くなります。その追いきらなかった魚を見逃さずにしっかり攻め直して捕れるようにならないといけないのですが、そのためにはギラついた水面でもしっかりギラつきをシャットアウト出来る高性能な偏光グラスが必需品!

状況でレンズカラーを変えられればなお○
※いずれも和真メガネでカスタマイズ。

渓流釣りにおいて偏光グラスはロッドやリールに並ぶ大切な釣り道具です。1匹の価値が高まる秋の渓流釣りでは偏光グラスの良し悪しで釣果に結構な差が出る時がありますので、偏光グラスは慎重に選んで下さい!

ベイトフィネスのアドバンテージを活かした渓流攻略術

さて、前置きが長くなりましたがいよいよ実釣。朝イチから冷え込み厳しく、活性低めと判断し淵をメインにランガン!しか~し釣れたのは淵の頭や吐き出しの早瀬。

秋色に染まり出した20cmちょいの雌ヤマメ
産卵に関係ない新子のヤマメ

激戦区ながらも人が撃ち込み辛いポイントや攻め辛い角度のポイントをベイトフィネスのキャストコントロールを駆使して攻めると、ポツポツと魚からのコンタクトを得ることが出来ます。

サイズは20cm止まりですが釣り方は間違ってないようです

渓流ベイトフィネスのラインは一般的にはPEが主流ですが、ラインを早く沈ませミノーをもたつかせるように動かしたい秋の釣りにはフロロがオススメ!スピニングではライントラブルが頻発してしまいがちなフロロですが、ベイトタックルでしたらストレスなく使えます♪

淵は攻められ過ぎていて反応が悪いので、狙いを早瀬にかえてポイントをランガンする作戦に変更。そして3箇所目の瀬でようやく重みのあるバイト♪

秋らしい綺麗な雄

答えは出た!
んですがぼちぼち用事があるので上がる時間…。

そしてラストポイント。アップクロスで瀬の上にキャスト。流芯の脇に出来た小さなヨレが喰わせのポイント。そこに理想的な角度でルアーが流し込まれた瞬間…。
「ずん!」
と重量感バッチリ!!

鋭く突っ込むこの走りは間違いなくヤマメ。期待に胸踊らせランディング!

ネットに納まったのはまだ夏の名残の雄ヤマメ

33cmの幅広なやや鼻曲がった立派な雄ヤマメ。こんな魚に逢いたくて川を歩き回ってると言ってもいいくらいナイスプロポーション♪

そしてこの魚を釣ったあとは良型の鮎が喰ってきただけで終了~♪

何故かガッツリ喰ってきた鮎(汗)

満足のいく魚に出逢えたので気持ちよく1日目終了。

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2日目 宮城内陸河川

2日目はのんびり岩手を出発したので川へ到着したのは10時半(汗)

めぼしいポイントは人だらけ…。こちらもさすがメジャー河川。釣りが出来るところを探すだけでも手一杯(汗)

皆さん9月後半の人気河川は時間との勝負ですよ~。釣りに行く方はお早めに(笑)

さてさて困った困った…。と普通は悩むとこなんですが、ここの川は不思議なことに秋になると砂が溜まり流れがなくなってるようなプールに魚が溜まるんです。

こんな感じのエリア

一見すると渓流魚はいない感じのポイントなのでもちろん釣り人も入らないシークレットポイント(笑)

プール内を魚が回遊するので、釣り方は回遊してきた魚が立ち止まるコンタクトポイントでタコ粘り。しばらく粘っていると群れが回ってきたのかちびっこヤマメがヒット!

怪しくなってきました♪

そしてちびっこヤマメをリリースして数投で…
「ギラッ!」
と水中で光ったと思ったらロッドに熱い重量感♪

がっちりあわせてファイト開始!この季節の魚はガッツりルアーを喰わえ込むことが少ないので浅く掛かって口切れバラシが多発してしまいます。なのでそれを避けるためにドラグを緩めてのファイト。

そしてなんとかネットに納まったのは30cm半ばの夏と秋の狭間にいる厳つい雄!

コンディションもgood!!!

案の定フック1本が口の外側に軽く掛かってるだけでした…。危ない危ない(汗)

その後は粘ったものの反応なし…。メジャーポイントをランガンするもちびっこヤマメが6匹ほど釣れたのみ…。

今回が今シーズンラストの渓流。最後に何とか秋らしい良型のヤマメに逢いたい!

最後は少し歩くけど人が入らないプールが1箇所あるのを思い出して有終の美を決めるべく川の中をてくてく移動…。やっと着いたポイントでまずは先ほどと同じくちびっこヤマメがヒット!

またもや怪しくなってきました♪

回遊してきたな!っと集中力を高めてると…。
「ずん!」
っと良型特有の何ともいえないバイト♪

ラストを飾るには申し分ないサイズと確信。普段より丁寧に寄せて最後は一気にランディング!

これぞ秋ヤマメ!

鼻が曲がった秋らしい色づきの雄ヤマメ♪

シーズンラストに尺上の綺麗な川の宝石に出逢えたので、今シーズンは気持ちよく終われました(笑)

さてと、ぼちぼちロックフィッシュがあちこちで釣れ始まりました。

今年の前半戦は冷水塊にヤられてさっぱりだった三陸のロックフィッシュ。その分秋は早めに釣れ出したので、皆さんぼちぼち準備して下さいね♪

18日の大会の頃にはだいぶ釣れるようになると思いますよ(笑)

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PROFILE:塩津 紀彦

磯ロックがブームになる以前から牡鹿の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつ、ティクトフィールドテスター
※ハンターブログ http://yaplog.jp/jgfahunter/

 

※取材・テキスト/塩津 紀彦

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