釣行記

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千葉・片貝沖 午後船のウイリー五目と青物ジギング

山口充 2021年1月29日 更新

朝がゆっくりで、釣果も十分。朝便とは違う釣りものに挑戦できたりと、午後船の可能性は無限大∞!ここでは千葉県片貝漁港から午後船に乗船し、手軽に色々な魚種を狙えるライトウイリー五目とこれからの青物シーズンには外せないライトジギングに挑戦した。

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千葉県の九十九里沖が釣り場


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[片貝漁港]

午後の乗合船としてターゲットの可能性を探る

今回は千葉県片貝漁港にてヤマリア関東営業所のスタッフに呼ばれて片貝漁港の船宿さんと『午後船』の可能性を探る勉強会に同行することに。

特に地方の船宿さんの出船形態は朝早くからの漁業者と同じようなスタイルが多く、趣味という部分以外に「レジャー」という方面から見た場合、不安要素が多いと感じていました。ニジマス釣り場などはシーズンともなればメーカーが余り関与しないのに盛況。レジャーとしての釣りが確立している訳です。

ここに業界としても大きな矛盾が存在していて、時間の規制が入っている釣り物も有るので一概には言えないのですが‥。朝早い漁師さんは市場との関係が有り、出荷の時間や鮮度、輸送からマーケットに並ぶ時間が最優先。釣りとしても確かに朝一のマズメ時は釣れるチャンスは多いものの、昼に釣れ出すことも珍しくは無いというのが本当の所。自分としては「夕マヅメ」のチャンスに何が起きるのかも興味があり、楽しみにして片貝漁港に向かいました。

近年、釣りガールと言われて女性は確かに増えましたが、何故少なかったのか?「原点」に戻れば女性への負担が大きいレジャーだから。お化粧も有れば、ファミリーならお弁当の支度等、女性は朝早いほど負担が掛かる。大きく言えば女性の社会進出にも関係があるのかもしれないです。さらにお財布を握り家計も預かる主婦の方々にも「釣り」が認知されなければ目に見えて居る訳です。

さて今回、色々な面から午後船へのチャレンジ。片貝漁港では8月1日よりヒラメが解禁になっており午前船のスタイルで出船しています。今回乗船したのは「勇幸丸」さん。そこに片貝漁港の洋一丸さん、喜美丸さんの船頭さんも乗り込み午後船にチャレンジ。当地の看板でもある「ウイリーハナダイ五目」をライトタックルで、時間があれば「青物ルアー」にチャレンジする事に。手軽さとマニア向け。2つの可能性を探ってみる訳です。

前半はウイリー仕掛けでハナダイ(チダイ)を中心に五目で狙う

午後1時、今回はお見送りの同漁港の船宿の二三丸さんに見送られて出船。航程約40分でポイントに到着。まずはウイリーハナダイ五目からスタート。

水深は約30m。反応は20m付近。ライトタックル用のコマセカゴ40号に仕掛けはウイリー3本バリで先バリはカラバリになっていて沖アミ餌が付けられる仕掛けを選んで様子を見ることに。

コマセカゴは40号。クッションゴムはヤマシタの「ライトクッション ウイリー五目」1.5mm、30cmを使用
仕掛けはヤマシタ「ライトウィリー五目仕掛 LTUN3E」。ケイムラチヌ針に、先端はエサを付けられるカラ針になっている
コマセを振ってアタリを待つ

コマセカゴの上を開けて下は全閉。シャクり終わって竿先がお辞儀した時に上からコマセが出る設定が基本。細かく数回に分けて上へ上へとシャクり、ウイリー針を動かす。指示された棚を誘いながらコマセが出る仕組み。ここがこのウイリーの面白さで、魚の活性に合わせて速いアクションをさせるのか、ゆっくりなのか?はたまた細かくシャープなのか?潮の速さも計算に入れてコマセカゴの開口部の調整など、拘ればキリが無いですが、その辺は船長のアドバイスが一番。判りやすく教えてくれるのでビギナーも安心。

スタート直後、いま一つ反応が弱い感じがしてスローに誘いを入れていましたが「細かく動いていないと何故か食いが悪いんです」とアドバイスを頂き、少しシャープにウイリーのハリを動かす様に竿をコントロールすると、「コン、コン」という当たりが伝わって来た。掛からなかったが、確かにクイックな動きに反応。この辺は潮の影響や当日のコンディションの関係も有ると思うが「確かに当たる」

その時の竿の調子も重要で、ライトタックルの物には5対5に近い物や、曲がり込みの大きい物が存在していて、攻めのウイリーには向かない傾向があり、細かくシャクる事が出来ず「ダルイ」シャクリしか出来ないのがネックになります。コマセも出辛く、ピンポイントで「50cmずつ探る」という様な事が出来ないと釣果が伸びません。

ライトタックルではロッドの操作性もかなり重要
本命のハナダイが釣れ出す

暫くするとハナダイの活性が上がりヒット。ライトタックルでタイ独特の引きを味わえて、上がって来ると良型ハナダイ。ハナダイとしては立派なサイズが多く30cm前後のサイズが多いのも嬉しい所。「夕マヅメ」にウイリーをやるのは初めて。何かが起る雰囲気満点。

食い気が上がり、船中、次々とハナダイが釣り上げられた

すると自分にもヒット。「ダブル狙うか」と欲張ったものの一匹が掛かって一匹が外れる。型が良いので無理をしない方が無難な感じでした。

ここで型が良いと判断してハリのサイズをワンランクアップ。この部分も勘所の一つ。ハリを大きくして魚の大きさにも対応しますが、もう一つウイリーのボリュームも影響していて反応が変わる訳です。これが上手くいったのか更なるサイズアップ。小型も居たものの30cmクラスまでヒット。シャクった時にカウンターでヒットする時はジギングのフィーリングと同じ。ソウダガツオや沖メバルもヒットしました。

筆者も本命を手にしてニンマリ
快調な釣れっぷりに同船者も満足の表情!
オキメバルやソウダガツオなど、五目に釣れるのも楽しい

ラストにちょっとだけジギングで青物を狙ってみる

楽しんだ所で帰りがけに少しジギングに向かう事に。メタルジグは120~160gをメインに使用。水深は浅く30m前後のポイント。陽が落ち始めいよいよクライマックスという雰囲気。

今回の企画をしてくれたヤマリア関東営業所の澤田マネージャーから頂いたソウダガツオを別の釣行の為にエサに加工していた所、「来たっ」という声が聞こえた。なんと開始早々にヒット。ミヨシの二人にアタリが有り、一人にヒット。「やれば出来る」と応援に。

マリアスタッフでお馴染みの永島さんは当たったもののヒットには至らず残念。ヒットさせた後輩の熊坂君は先輩から「がんばれ」という言葉より「バラすな」、「空気を読め‥」と激励が飛びながらのファイト。無事ネットに入ったのは5kgクラスのワラサ。「よくやった」、「エライ」と褒められて嬉しそう。そこでエンジンが掛かった先輩諸氏、自分でしたがジャーク運動だけでヒットには至らず沖上がりの時間となりました。

ジギングで釣り上げた5kgのワラサ。ヒットジグはヤマリアの「ショアブルー100g」ピンクイワシカラー

今回は午後船の可能性を探る切っ掛けになればと考えました。例えば午前船から午後船にリレーで乗るお客様が居たり、2つの釣り物を片貝港で楽しむ事が出来たり、ゆっくり釣行で午後から楽しむ事も出来る。さらに片貝港付近には名物の美味しいイワシ料理や、加工品のお土産も沢山販売しています。また、イワシ記念館もオープン予定。民宿も多く、ファミリーでも楽しめるエリアになって来ます。船宿さんも親切。期待したいエリアです。

【九十九里片貝港の遊漁船紹介】

☆勇幸丸・・〒299-3201 千葉県大網白里市北今泉3404
TEL:0475-77-2594/Fax:0475-77-5784
http://www.gyo.ne.jp/yukou/

☆喜美丸(きみまる)・・千葉県山武郡九十九里町藤下1044
TEL:0475-76-2673
http://www1.ocn.ne.jp/~kimimaru/

☆洋一丸(よういちまる)・・千葉県山武郡九十九里町西野1914-43
TEL:0475-76-5769
http://plaza.rakuten.co.jp/youichimaru/

☆第1二三丸(ふみまる)・・千葉県山武郡九十九里町小関2347
TEL:0475-76-9957
http://homepage2.nifty.com/fumimaru/

PROFILE:山口 充

横浜市在住のライター&フォトグラファー。元2輪レーサーで、「宮城ササニシキレーシングチーム」を結成するなど、宮城や東北にも縁がある。現在は大好きな釣りと魚を求めて各地を旅するのが楽しみ。ヤマシタ・アドバイザリースタッフ、マリア・フィールドスタッフ。ブログShisen

 

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※取材・テキスト/山口 充

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