日食パワーで!? 大型マダイ&メジナGET![男鹿半島船川港のフカセ釣り]
時季的にも場所的にも意外な大物マダイ
「今まで、この季節にこれだけのサイズのマダイとメジナが釣れたことは無かったですね。しかも船川港の運動公園のすぐそこでしょう…。以前にもブッコミ釣りでデカいマダイが出ることはあったけど、シーズン初期のフカセ釣りの釣果だからね。今日は日食もあったし、何か関係あるんでしょうか(笑)」とは、この釣果が持ち込まれたつりショップ海風の船木和久さんの談話。長年、同地で釣具店を営んでいる船木さんもビックリの快挙だった。
金環日食(男鹿は部分日食)が起こった5月21日に、86cmのマダイと41cmのメジナをダブルキャッチしたのは吉田時春さん。吉田さんは磯釣り歴20年、コイやヘラも得意というベテラン釣り師だ。自己ベストはクロダイが49.5cm、マダイ45cmで、クロダイ50UPを目標にしていたとのこと。ここでは吉田さんご本人に、釣果を上げたときの状況について詳しく伺ってみた。
船川港が激戦区になる日も近いかも!?
吉田さんは9時頃に釣り場である船川港・中堤のマリンパーク前に到着。実は5月18日と19日にもちょっと竿を出していたそうで、2日前まで水色が澄んでいたものが、この日は少し濁って、いい雰囲気になっていた。
準備を済ませ、左の方へと流れる潮に乗せると、なんと1投目から41cmのメジナがヒット!その後、しばらくアタリが止まったものの、10時半から12時までの間にはハリスを切られること3回。急遽、ハリスを1.2号から1.5号に上げた。
ハリスの号数を上げた後、周りの釣り人もほとんどアタリの無い状態が続いていた。そんな中、「アタリかな?という微妙な反応が2回か3回ほどあって、付けエサが取られるようになったんです。断面が切れているような食われ方で、アジやアブラコ(アイナメ)のようにエサを潰される感じでは無かったので、歯の鋭いフグかタイ類かなと思って…」。そしてその直後に釣れてきたのが、86cmのマダイだった。やり取りに1時間以上かかって、釣り上げた後もしばらくは興奮がおさまらなかったそうだ。
今シーズンはずっと遅れていた男鹿の磯釣りだが、ここにきて一気に釣れ盛っており、船川港では中堤、沖堤ともにクロダイの50オーバーが連日釣れるフィーバーっぷり。海風の船木さんは、「糸を切られた魚も2発、3発あったらしいし、このまま尾長も出るんじゃないか?と期待しちゃいますね!」
◆竿:がまかつ がま磯プレシードSP 0.8号-53
◆道糸:1.75号
◆ハリス:1.5号(メジナは1.2号)
◆ウキ:2B
◆ハリ:チヌ2号
◆タナ:3ヒロ
◆コマセ:オキアミ+マダイパワー+ムギパワー(いずれもマルキュー)
◆サシエ:マルキュー くわせオキアミSP L
男鹿の磯釣り探究しつつ、新釣法も積極的に取り入れてきたつりショップ海風の2代目店長。ルアーやエギングなど磯以外のジャンルにも詳しい。本業の漁師として鋭いカンを養っており、的確な目で男鹿の海を見定める。ダイワスーパーバトルカップチヌ初代チャンピオン。DAIWAモニター、マルキュー、YOU-SHI、メガネの平川テスター、Fロジックフィールドスタッフ
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※写真・解説/船木和久
※取材協力/つりショップ海風(TEL:0185-24-2933)
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