釣行記

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松島湾のアマモ場で地引き網調査「2017親子で学ぶ松島湾の海辺in桂島」

編集部 2021年2月18日 更新

2017年8月23日、松島湾アマモ場再生会議が主催する「親子で学ぶ松島湾の海辺in桂島」が塩釜市桂島白崎浜で開催された。このイベントでは夏休みのファミリーらが桂島の白崎浜で地引き網調査を行い、アマモ場の生き物観察を通してモ場再生と海洋環境について学んだ。

アマモ場は砂浜海岸の潮間帯(干潮時に干出)などにみられる海草。波や外敵から生き物を保護する役割があり、魚類を含む、様々な生物の生育場所にもなっている。

松島湾では震災の津波によりこのアマモ場が流出したところが多く、アマモ場再生会議では海草、海藻の環境復興を継続的に行っている。今回は松島湾でも比較的アマモが多く残存している白崎浜でアマモ場の生物調査を行い、モ場の役割や重要性を学ぶことを目的として、自然教室を開催した。

海岸までは塩釜のくろしおマリーナから船で移動した
 
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アマモ場のある桂島の砂浜まで楽しいクルージング!

 
くろしおマリーナのクラブハウスで松島湾アマモ場再生会議の桑原茂会長と、アマモ再生のスペシャリストである木村尚さんから今回のイベントの楽しみ方などを説明
遊漁船などに分かれて海岸へ!
桂島の白崎浜に到着
海岸と並行に、帯状に育ったアマモ。この中でエビや魚、貝類など様々な生物が育つ

小型地引き網を曳いてアマモ場の生き物を集める

アマモ場のまわりに地引き網を仕掛ける再生会議スタッフ
 
 
数回に分けて曳き網調査を行った

桂島 小型地引き網調査の模様(動画)

アマモ場の生き物 ハゼ、メバルからタツノオトシゴ類まで

 
網に入った生物を集めて観察。死なないように海水プールに生かし、観察した後は海に戻した
 
鉄腕!DASH!!にも出演している木村尚さんの解説を真剣に聞く子供たち

参加した親子らは日常には無い地引き網体験を楽しみながら海辺の生き物について学び、夏休みの貴重な体験になったはずだ。

地引き網調査では小さいエビ類やウミタナゴ、ヨウジウオ、クダヤガラにアオリイカの新仔やタツノオトシゴ類のサンゴタツまで、様々な種類の生物をみることができた。網に入った魚の中で最も目立ったのが小型のメバル。スズキの幼魚、クロダイの稚魚などもみられ、これらは魚の稚魚や小エビなどを狙って集まってくる捕食者。

アマモの中はプランクトン類や小型甲殻類なども豊富で、生物を育むゆりかごのような場になっている。メバルやスズキなど釣りの対象になる魚もいて、釣り人としてはこういった魚の生育環境にも目を向けていく必要がありそうだ。

■主催:松島湾アマモ場再生会議
■後援:東北地方整備局 塩釜港湾・空港整備事務所 一般財団法人みなと総合研究財団

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