釣行記

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春磯クロダイ乗っ込みハイシーズン[庄内由良エリア]

亥飼 真司 2021年2月22日 更新

東北日本海側の各地でクロダイののっこみが盛期を迎えている。庄内地方ではシーズンの早い堅苔沢エリアから始まり、由良エリアなども続々シーズンイン!6月頃からはエサ盗りが増えるので、今のうちが最も狙いやすいチャンスといえる。

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磯釣りハイシーズンの山形庄内磯へ

東北地方も待ちに待った磯釣りシーズンの到来です!東北地方での春磯のメインターゲットと言えばクロダイ、マダイになります。

今時期の東北地方は川から大量の雪代(雪解け水)が流れ込む為、川水の影響を受けやすい場所や、その日、その時の潮の流れによって水温が下がったりとまだ水温が落ち着かないところはありますが、クロダイは安定した釣果が出てきています。場所によってはマダイの釣果も聞こえ始めました。今回は春磯本番を迎えた山形県庄内地方、由良の八乙女磯エリアでのクロダイ狙いでの釣行レポートです。

5月3日、この日は午後から夕マヅメ狙いで「のんびり行こう!」となり、山形県由良港に到着したのはお昼の12:00。GW真っ只中、凪もよく天気は最高!という事もあり、磯は満員御礼状態。「とりあえず空いている磯へ」と、由良港のオイスター号へと乗り込み最高な景色を眺めながら八乙女磯エリアへと向かいました。

今回上がった磯は八乙女磯エリアの南側にある岬の先端で「上の崎」という磯です。準備を始めながら海の状況を見ると潮は左前方からの当て潮で、岬の先端にぶつかった潮が右手にある湾の中へと入って行きます。「湾の中から沖に流れてくれれば・・・」と思いつつ、とりあえず先端付近の湾向きからスタートしてみる事にしました。

今回のタックルはハリが「GRANジークチヌゼロフカセ3号」、ハリスが「VARIVASハードトップ磯プレミアムハリス1.5号」、ラインは「VARIVASバーマックス磯フロートタイプ」の1.75号を選びました。

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磯釣りのラインの選び方

VARIVAS バーマックス 磯 フロートタイプ」(モーリス)
この日は風の無いコンディションだったので道糸はフロートタイプを選択。こちらのラインは従来のナイロンラインに比べて約20倍の耐摩耗性を誇る超耐摩耗性原糸「VEP」を使用。根ズレ、擦れに非常に強く、FL加工により水面直下を漂い、風浪の影響を受けずに仕掛けを操作することができる。UVカット&SP-Fで劣化対策も万全

釣りを開始し足元から湾の中まで一通り探ってみましたが今一つパッとしません。船長が「イナダが入って来たよ」と言ってたのですが、そのうち湾向きは足元から湾の中までイナダが回り始めた為、たまらず反対側へと釣り座を移動(笑)

今シーズンはイナダがいつもの年より多く、この日もイナダがワンド内を回遊。群れによっては70cm台後半のワラサ級も混じる

岬の左側は左沖からぶつかって跳ね返った後、右へ左へと落ち着かない潮でしたが、何とか釣りになりそうです。「状況が変わるまで辛抱するか~」と思っていると、一瞬良い感じの当て潮になり、そのタイミングで30cm無い位の可愛いクロダイ君がきてくれました!

仕掛けの入り具合やアタリの出方からみると、魚は底ベッタリで浮いて来てはいないようです。その後はエサ盗りらしきエサの取られ方だけで本命らしき気配はありません・・・。

今度は先端へ移動。しばらく様子を見てみると、若干潮の流れが変わり、当たって右に弾かれる潮の中で一ヶ所だけ際で流れずにウキが止まる所を発見!

吸い込まれる潮に仕掛けを送り込んでいくと・・「あれ?ラインの入りが少し速い?」と違和感があったので、そーっと竿で聞いてみると重みと魚信が伝わって来ました!すかさず合わせを入れてみると・・・「やった~!掛かった~!」と待望のヒット!

先程よりは引きも重みもありサイズupしていそうです。キラッキラッと上がって来たのは本命のクロダイ!無事タモに入った魚は40cm程のキレイなクロダイで、魚を見るとまだお腹が膨れておらず、これからといった感じの魚でした。

次の魚を狙うべく仕掛けを投入してみると、また少し流れが変わってきました。先端の右側にシモリ根があり、その付近でウキが吸い込まれていきます。吸い込まれはするものの流されず、良い感じで仕掛けが入っていきます。「よし!これから~!」と思ったのもつかの間、楽しい時間は過ぎるのが早く(早過ぎです!)、磯上がりの時間が近付いていました。

後ろ髪を引かれつつ、「最後の1投!」と仕掛けを入れ、少しするとウキに今日1番のアタリが!。合わせを入れた途端竿尻が肘から滑り、バタバタしてる間に魚はシモリの先に・・・(笑)

魚が左右に動く気配がなかったので竿を立て、魚が暴れ無い様、竿の弾力でゆっくりゆっくり、じゎ~っと浮かせにかかりました。ハリスとラインは根に当たった感触がありましたが、ここは相棒(ハリスとライン)を信じるしかありません。根沿いにゆっく~り上がって来たのは本命のクロダイ!タモ入れし、ハリスとラインを確認するとハリスからラインまでザラザラではすまない程根ズレでやられていました。毎回の事ではありますが信頼出来るハリス、ラインだからこそ取れた魚でした。

根ずれに強いVEP採用の「VARIVAS バーマックス 磯 フロートタイプ」だから獲ることができた

魚のサイズは先程と同じ40cm位でしたが、あの状況と最後の1投で掛かってくれたうれしい1枚になりました。

最後に帰りの船で船長が「午前中は調子が良くて50cmクラスのクロダイも3、4枚出たよ~」と教えてくれて「早起きは三文の徳・・・」と言う言葉が頭をよぎった事は言うまでもありません・・・(笑)

朝方は潮がよく動き、枚数も出たそうだが、午後は魚が沈んでしまいかなり渋い状況。ちょっとした潮の変化を読み、潮流の角度に合わせて仕掛けを魚に届けたことが釣果につながった

シーズンインの早かった堅苔沢エリアのクロダイはお腹がパンパンで、第1陣の産卵が始まっている状況。由良や笹川流れもこれから続々と乗っ込み盛期に入っていきます。

これからの時期はクロダイだけでなくマダイの釣果も上がってきます。特に朝一はマダイのヒット率が高いので、太めのタックルで大型のマダイ狙いも面白いかも知れませんね♪皆様も早起きをして楽しい釣りをなさってください。早起きすると良いことがあるかもしれませんよ?

オイスター号の池田船長、今回もありがとうございました。

[使用タックル]
■道糸:バーマックス磯 フロートタイプ 1.75号
■ハリス:ハードトップ磯プレミアムハリス1.5号
■ハリ:ジークチヌゼロフカセ3号
■ウェア:
ドライジップシャツ長袖ゴールド
コーデュロイキャップ ホワイト
ドライアーマーコンビネーションフローティングベスト・グレー
ドライアーマーコンビネーションレインスーツ・グレー
■バッカン等:
キーパーバッカン ホワイト
ハードバッカン ホワイト
エサバッカン ホワイト
水くみバッカン ホワイト

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PROFILE:亥飼 真司

東北各地の他にも北陸方面や関東方面にも釣りに行きます。海の釣りは色々やりますが、最近は磯釣りの合間にテンヤマダイやタイラバに行ってます。サポートメーカー:モーリス。MFC(みなとやフィッシングクラブ)所属

 

※取材・テキスト/亥飼 真司

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