大型魚礁のマガレイ復調!メロウド食いの良型狙い 50cm超イシガレイ多数
高水温などのために不調が続いていた仙台湾のマガレイ釣りだが、昨年12月過ぎから調子が上向き始め、冬の好季に突入している。20cm台後半以上の良型マガレイにマコガレイ、イシガレイの型も狙えるチャンス!
※2017年1月掲載の記事です。
メロウド(イカナゴ)をエサにしているカレイを狙う!
仙台湾・大型魚礁沖といったら船カレイ。というほどの人気釣種のマガレイ船が好調をキープしている。伊藤育男さんは1月上旬、塩釜港の「丸洋丸」で釣行。育男の仕掛けの新製品のテストを兼ねて、フィールドテスター陣をはじめとした天鰈会の仲間で竿を出した。
「いま釣れているポイントはメロウドが集まっている場所で、メロウドを追って色々な魚種が集まっていました。マガレイも釣れてくるのはいい型ばかり。活性も高くて、オモリを上げているところに飛びついてくるようなこともありました」
マガレイは20cm台後半から30~40cmが多く、そこにマコガレイやイシガレイもよく混じった。イシガレイは30cmオーバーばかり。イシガレイは50cmオーバーが計7枚上がったほか、40cm超は船中20枚以上釣り上げられていた。
口から飛び出すメロウドは10cmくらいのまずまずサイズ。カレイ類のほかに、ヒラメや小ダラ、オキメバルまで、色々なフィッシュイーターもゲストに釣り上げられていた。
多少浮かせ気味の仕掛けで潮に乗せてアピール
メロウドが群れで動いているのか、流し釣りでポイントがちょっとズレるためか、食ってる時は非常に活性が高いが、食わなくなるとピタッと止まる両極端なコンディション。捕食スイッチの入ったカレイは仕掛けを浮かせていても飛びついてくるので、底を切り気味にして、フワフワと潮に乗せる誘いがかなり有効だった。
「育男の仕掛けだと、オモリからテンビンの位置までが10cmくらい上がっているIK-35が良かったです。この仕掛けはエサの位置が自然と上になるので、オモリを上げずに普通にコヅいているだけでも十分に誘いになりますし、3本バリ仕掛けの一番下のハリが底を切るくらいに浮かせてもこの日は食ってきていました」
アタリは多いものの、適当にアワせているとスッポ抜けることが多く、しっかり間を取って食わせることも大切だった。
「ビビビッというアタリがあって、即アワセしてしまうと抜けることが多い状況でした。アタリのあと一気に竿先が入ればアワせますが、そうでなければアタリがあったら少し待って、聞きを入れてから聞きアワセのようにした方が確実に掛かってキャッチ率が上がっていました」
型狙いでエサを多めに付けるのはいいのだが、スッポ抜けるようであれば、タラシを少なくして魚が吸い込みやすいようにすることも重要。また、カレイの型がいいようであれば、ハリサイズを標準より大き目サイズに上げてみるのも一手。
カレイの枚数はトップが菅原さんの63枚、平均40枚ほど。全体に型がよく、十分満足のいく釣果となった。マガレイは卵の入るピークで身の半分以上が卵という個体も。マガレイのほかマコガレイの調子も上がってきて、今後もまだまだ調子はよくなりそうだ。
塩釜でもカレイにこだわりを持つことで名を知られた遊漁船。自身もカレイ釣りが大好きで、竿を自作してしまうほどの宮田隆洋船長のもとに多くのカレイ釣りファンが集う。カレイ船以外にも夏のイカ釣りなども高い実績を誇っている。
■TEL:022-365-5254
伊藤育男さんからのお知らせ
「育男の仕掛け杯の予選は十三浜は早々に一杯になりましたが、大型魚礁(仙台湾)と岩手の越喜来湾は募集中です。今回のような天鰈会の釣行会も定期的に行っています。会員の方はもちろん上手な人もいますが、カレイを始めて1年未満の人やLINEグループでの呼びかけに応じて参加している人もいます。上級者だけの敷居の高いクラブではありませんので、天鰈会、東北カレイ大会ともにお気軽にご参加ください!」
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※取材・解説/伊藤 育男