仙台湾ナメタ五目 マガレイ、マコガレイ、イシガレイも良型期待
仙台湾で年末から年始に超絶な人気を誇るナメタガレイ五目。本命の子持ちナメタのほかに、マガレイやマコガレイ、イシガレイの良型も混じる楽しい釣り物。ここでは伊藤育男さんが2016年の年末に釣行した時の模様をリポートする。
風浪激しく難コンディションに苦戦
2016年12月30日、伊藤育男さんが年末恒例のナメタガレイ狙いで釣行した。遊漁船は塩釜港の東北丸。ナメタガレイの釣果は船中20~30枚ほどと堅調で、12月半ばからはマガレイの釣況も上向き。マコガレイ、イシガレイの良型やアイナメやメバルといった根魚も混じり、五目釣りがうれしいシーズンになっている。
しかしながら、この日は風と波があるかなり厳しい条件。寺島翔平船長の操船技術で何とかポイントに船を立てて釣りをできるという1日だった。
ポイントは水深50m前後。ナメタガレイ狙いで、竿は感度性能、食い込み性のバランスに優れた「がま船カレイ競技スペシャル2」からスタート。しかし、あまりに風波が強く、底の状況がつかみにくかったため、テクノチタントップにより極限の感度性能を誇る「がま船 天鰈幻」にチェンジ。感度重視でラインも8本ヨリのPE1号を使用。荒れ時にはトータルバランスでロッドの感度を上げていく工夫も有効だ。
育男さんの仕掛けは当然ながら自身が完全プロデュースする「育男の仕掛け」。ナメタ狙いや根周り五目では「IK04宙誘仕掛け」と「IK05ショート3本バリ(約60cm)」を中心に使用している。IK04はオモリの上に上バリが付いた仕掛けで、上の方で食うことの多いナメタガレイやアイナメなどにも効果が期待できる。
「根周りでは根掛かりも多いので、長めの仕掛けよりは短めの方が釣りやすいです。2本バリの短い仕掛けを使うのも一つの手なのですが、エサのボリュームで大型のナメタにアピールしたいので、私はショート3本バリを使うことが多いですね」
カレイの好季はまだまだ続く!
終わってみればナメタガレイは54cmを最大に一人0~3枚(船中26枚)の釣果だった。「風波さえなければもっと釣れたはずなのに・・」という声も聞かれたが、60cm台のイシガレイが釣れたり、マコガレイ、マガレイ、アイナメにアカガラ(オキメバル)やドンコなども混じり、五目の釣り味を楽しむことができた。
12月半ば過ぎからはマガレイの釣況が日に日に上向いていて、マガレイ船の釣果も竿頭50枚、60枚オーバーで連日安定している。冬の気候が厳しくなってきているが、カレイシーズンはまだまだこれから!冬将軍をおそれず、積極的に出船してみていただきたい。
1月はマガレイ船やナメタ五目、オキメバル五目に、SPJジギング(スローピッチジャーク、スロージギング)などで出船する。SPJジギングはソイ、メバルにスケソウダラも好季。もう少しするとマダラも接岸して釣れるようになる。
■予約TEL:022-364-2653
伊藤育男さんからのお知らせ
「2017年も育男の仕掛け杯カレイ釣り大会を開催します。4月16日の大型魚礁予選、7月2日の岩手越喜来予選はまだ募集中です。天鰈会や育男の仕掛けユーザーでなくても、どなたでも参加していただけます。また、育男の仕掛けの新製品をテスト中です。2月に発売予定なのでこちらもお楽しみに!」
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※取材・解説/伊藤 育男