今季の岩手三陸ロックフィッシュは海藻エリアの釣り方がカギ
秋冬のロックフィッシュシーズンはアフタースポーニングの個体も増えてシーズン後半戦に入っている。ここでは、ベイトブレスのフィールドスタッフ陣が岩手県大槌湾~両石湾で盛期のボートロックを楽しんだ模様をお届けする。
※こちらの記事は2016年12月掲載です。
チェリースピンを駆使して藻場を攻める
以前の釣行記でも触れているとおり、今シーズンの岩手は磯焼けがひどく、ロックフィッシュの着くポイントがかなり限定されている。例年に比べてシャローに入っている大型個体が極端に少なく、良型を狙うなら20~30mほどの水深があり、藻が生えている所が有望な状況。
そんな時に活躍するのが、ベイトブレスの2016年新製品である「チェリースピン」。14g、21g、28gのラインナップはちょっと水深のあるポイントも対応でき、ウエイトを軽くしてフワフワと誘うことも可能。
ワイヤーベイト型(スピナーベイト型)のこのルアーはスナッグレス性に優れ、藻場や岩礁帯を通しても根掛かりしにくく、スタックしたとしても外れやすいのが特長。また、フックだけを交換可能なので、ワームの種類、サイズに合ったオフセットフックを使用可能。釣況に合わせてワームをチェンジし、ブレードのフラッシングでもアピールできる万能性の高いルアーだ。
2016年秋の新製品。ワームの入っているパッケージやケースに入れて、ちょっと置くだけでUV発光化することができるアイテム。日中にストラクチャーに隠れている根魚や、夜でも月明かりや常夜灯の灯が届く場所などで威力を発揮する
食いの渋い状況にワームを小さくして対応
最初は「チェリースピン」に「TTシャッド4.8インチ」をトレーラーにしたものを中心に使用。TTシャッドをはじめとしたソフトルアー類は全て「UVコンボ」でUV発光加工を施した。
食いが渋く反応があまりよくない時間帯や状況では、普段ボートではあまり使うことのない2~3インチにサイズダウンした方がバイトが取りやすいケースが多かった(TTシャッド、ベタンコカーリーテールなど)。こういった対応が容易なのも、フックとワームを自在に交換できるチェリースピンならでは。
今季のスポーニングシーズンはハッキリしたパターンが見えにくく、本来ならば一発でバイトがあるような一等地ポイントにルアーを入れても、釣れないケースが多い。この日も着き場と思われる周辺を広く探る必要があった。
チェリースピンはスピニングタックルでも十分に操作できるルアー。スピニングで遠投して広く探ったり、軟らかめの調子の竿を使い食いの浅い魚に食い込ませるようなテクニックも有効だ。
アイナメはアフタースポーニング~荒食いの季節へ
チェリースピンはスイミングやリフト&フォールだけでなく、ウィードレス性能を活かしてボトムや藻場をダイレクトに攻められる。低活性な魚にはトレーラーを小さめにして、ボトムのズル引きなども有効だった。
後半はUVコンボでアピール力を強化したベタンコカーリーテールやベタンコスリムカーリーなどのテキサスリグをメインに色々と試した。
例年ほどの大型ラッシュとはならなかったものの、じっくりと止めを入れながら攻めたりして、少ないバイトをものにしていった。
12月中旬を過ぎ、産卵を終えたアイナメが多くなってきた。これから完全なアフターの季節に入るが、例年とちょっとパターンの異なる今季、スポーニング後、落ちる前の個体がどういった場所で荒食いをするのかが重要なカギになりそうだ。
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※取材協力/ベイトブレス