追波川シーバスは秋のシーズン終盤戦へ
2015年11月の出荷規制解除後、初めてのシーズンとなった石巻リバーシーバスもいよいよ終盤戦。追波川のシーバスも秋の深まりとともに、場所による釣れ方のムラがかなり大きくなってきた。
石巻市北上川(追波川)のリバーシーバスのシーズンも終盤戦。シーバスの多くは河口域に落ちて、釣れるポイント、流域が限られるようになってきた。
実釣を行った10月1日は大潮の1日目とあり、有力ポイントは多くのアングラーで賑わいをみせていた。満潮は16時頃。下げ潮を狙って夕マヅメから釣行することに。
アングラーは茨城県出身、石巻在住の鈴木達也さんとその釣友の佐藤崇さん、越後敬太さんの3名。まずは9月18日~19日の夜間に行われた「ORYNOシーバスミーティング2016」でも良型が上がったという、上流側のポイントに入ってみることにした。
アングラーの少ない上流側のポイントへ
取材した頃の追波川は下流域に釣果が集中。アングラーのほとんどがそちらに集まっており、狙ったポイントは貸し切り状態だった。
このポイントはカーブに砂が堆積したところから立ち込み、流芯付近のカケアガリを狙う。ベイトが集まりやすく、ベイトが砂地の浅場に寄せられた時がチャンス。秋の大潮時にはバチ抜けもある場所のため、この日は日没後のバチ抜けも期待してのポイント選択だった。
明るいうちは鉄板バイブレーションの「カーボンバイブ」やバイブレーションプラグの「マールアミーゴⅡ」でボトムをしっかり取ってから、ボトム付近を引いて下げ潮の時合いを待った。
名作バイブレーション「マール・アミーゴ」の進化版!足場が高い場所などでもボトムを足元までしっかりトレースでき、特にデイゲームで威力を発揮する
17時前になり、あたりが暗くなってくると浅場にベイトの気配が増し、足元でベイトがパシャパシャと騒ぐ状態に。ベイトはおそらく小ボラ。ウェーディング中の足に逃げ惑うベイトが当たるようになりチャンス到来!
そんな中、鈴木さんが投げていたカーボンバイブを追ってくるシーバスを確認。小さいベイトに合わせるため「フラペンシャロー」をフォローに投げてみると、狙い通りにバイト!しかしバラし…。シーバスもあまり大きくはなかったため、ロッドで弾いてしまった。その後、ベイトっ気も少なくなって、夕マヅメの時合いが終わってしまったため場所を移動することに。
ペンシルベイトの後方にフラップを装備した「フラップペンシル」。可動式のフラップはキャスティング時は閉じて飛行姿勢を安定させ、リトリーブ時は後方へ波動を発生してアピールする
実績のある下流側のポイントへ移動
下げ止まりの21時前に潮が動く時間帯があるはずと見込んで大きく場所移動。左岸側の河口近くまで下った。取材時の河口付近はシーバスの魚影が濃く、回遊のある場所に釣果が集中している状況。ただ、人気があるのは入った場所の対岸側で、付近に他の釣り人の姿は確認できなかった。
今度のポイントは先ほどより川幅が広く、河口付近で流れが巻いてやや複雑な流れになっている場所。ベイトも沖寄りで騒いでいるようなので、遠投が可能なシンキングペンシル「ブルースコードⅡ」の110mmを中心に使って攻めた。
移動後しばらくして、19時過ぎになると徐々に潮の動きがよくなってきた。シーバスがサヨリを食っているのか「ポチョポチョ」という捕食音が聞こえるようになり再びチャンス到来。すると越後さんの投げていた「ブルースコードⅡ」に待望のヒット!1回途中でバラしたものの、再びヒットさせて見事にキャッチ!
表層付近のベイトを意識している魚に有効なシンキングペンシル。マグネット式重心移動システムによる優れた遠投性と素早い立ち上がりも特長
次の大潮は確実にバチ抜けがある!
その後も20時くらいまで断続的にバイトのある時合いが続いた。越後さんがブルースコードⅡで2キャッチ、鈴木さんは足元まで寄せて残念なバラシが2回の結果。他にも小さいバイトはあったが、アタリがちょっと遠のいたところで終了。
ベイトは小ボラ、サヨリなどの小魚。まだ水がちょっと温めのためか、取材時の大潮でバチ抜けは確認できなかった。次の大潮になる10月15日頃にはほぼ確実にバチ抜けが起こる見込みで、ブルースコードⅡの90mmやフラペンシャロー等の小さめのルアーで表層を引くと好釣に期待できそうだ。
その後も10月一杯くらいは河口域中心にシーバスに期待でき、その後はサーフや港湾域のシーズンへと移っていく。
※工事中、立入禁止の場所や危険な箇所を避け、安全第一でお楽しみください。
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※取材協力/ヤマリア