桧原湖スモールマウスバスシーズンイン 春から初夏の楽しみ方をガイド
スモールマウスパラダイス・桧原湖のブラックバスがシーズンを迎えている。桧原湖ガイドMas Fuerte(マズフェルト)でフィッシングガイドをしている佐々木拓さんに春から初夏にかけてのシーズナルパターンの概要を教えてもらった。※2016年4月掲載の記事です。
ワカサギの動きとともにシーズンが進む
ここからは桧原湖の釣りを季節ごとに追ってみたい。今年は例年より早く本格シーズンに入っているが、本来は5月の連休過ぎから春の盛期に入る。春の季節は広い範囲のシャローエリアが釣り場になり、ワカサギが産卵に集まる流れ込みなどは一級ポイントになる。
ワカサギの産卵はだいたい水温が10℃を越えたあたりから始まる。今シーズンは水温上昇が早いので、4月24日時点ですでにそのくらいの水温になっている場所もある。活性が上がってくると表層系でも釣れるようになり、寒の戻りなどで冷えるとちょっと落ちたところに戻るといったシーズン。
また、春のラージマウスバスは「イカリ潟」に集まる。ここは浅場に小島が点在し、気温上昇とともに水温が上がりやすいポイント。スモールも早くから活性が上がるため、春先に有望なポイントといえる。
スポーニングシーズンと春ゼミパターン
桧原湖の春に忘れてはならないのが「ハルゼミ」の存在。例年、ハルゼミが出現するのは5月の中下旬頃で、表層の虫パターンで非常に楽しい釣りをできる季節。
湖岸のオーバーハングなどはどこでもポイントになり、サイトでも狙えるし、下からバイトしてくる高活性なバスにも出会うことができる。シーズンは5月一杯か6月に入る頃まで、梅雨入りまでの短い間の楽しみとなる。
また、この季節はバスのスポーニングシーズンとも被っていて、セミパターンで釣れる魚もスポーニングに参加しているような個体が多い。5月半ば頃は産卵後に死にかけたワカサギが表層に浮いていることがあり、これをトップで狙うとスポーニング絡みのバスがヒットしてくる。
桧原湖のスモールはシーズンに何度もスポーニングするためスポーニング期が長く、スポーニングシーズンはだいたい5月中旬から6月一杯くらい。夏前までスポーニングを行っていると考えていいだろう。
アフタースポーニング 梅雨時は回復ターン
梅雨が明けると、スポーニング後の回復期に入る。アフタースポーニング時のベイトはワカサギのほか、エビパターンも有力になってくる。ワカサギをベイトにしている個体は、産卵後のワカサギの群れを魚探で探しながらの釣り。エビパターンは水深3~4mのウィードエリアが釣り場になる。エビを食っているバスにはノーシンカーのイモグラブなどが効果的。
アフターの高活性期が過ぎると、夏場にかけてワカサギの群れが徐々に深場へ落ちるのと同時にバスも多くは深場へと移動する。水通しのいいポイントにはワカサギが残るので、そういったポイントにはシャローでもバスは着いているほか、藻場のエビを食うためシャローに残るバスも常に一定数は存在する。そして、夏ゼミが出てくると、浅場のセミパターンが激熱になる。
桧原湖のスモールマウス攻略の基軸になるのが、ワカサギベイトに着いたバスを狙うときのライトキャロ。2~3インチ程度のストレートワーム、ワカサギ型ワームを装着する。これを中心に、春にワカサギがシャローに接岸している場面ではライトなジグヘッドリグでのミドスト、藻場のエビパターンではノーシンカーのイモグラブ、セミパターンでは虫パターンルアーと、季節のベイトに合わせ、色々な釣りを楽しめるのも桧原湖のスバスフィッシングの面白いところ。ロケーション抜群、水質最高の桧原でバスフィッシングの醍醐味を堪能していただきたい。
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桧原湖ガイドMas Fuerte(マズフェルト)で桧原湖のバスフィッシングをガイドするプロアングラー。桧原湖をホームにトーナメントに参戦した経験を元に、2016年から桧原湖ガイドを本格的に始動。宮城県仙台市出身
※写真・解説/佐々木 拓