釣行記

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桧原湖スモールマウスバスシーズンイン 春から初夏の楽しみ方をガイド

佐々木 拓 2021年3月5日 更新

スモールマウスパラダイス・桧原湖のブラックバスがシーズンを迎えている。桧原湖ガイドMas Fuerte(マズフェルト)でフィッシングガイドをしている佐々木拓さんに春から初夏にかけてのシーズナルパターンの概要を教えてもらった。※2016年4月掲載の記事です。

桧原湖のメインターゲットであるスモールマウスバス(スモールマウスブラックバス)

桧原湖ガイドが春から初夏のパターンを紹介!

2016年は暖冬の影響で桧原湖のある福島県会津地方も雪が少なく、例年より半月ほど早くスモールマウスバスが好シーズンに突入している。いつもの4月下旬なら5本いくかいかないかというところなのだが、すでに5月の連休後の雰囲気で、10本以上は期待できる状況。

 
2016年4月24日、今季初釣行の模様。すでに雪は全くなく、スモールの活性も高め。シャッド中心に攻めてスモールのファイトを堪能した
この日は馬の首周辺エリアをメインに釣りをした
 
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ワカサギの動きとともにシーズンが進む

ここからは桧原湖の釣りを季節ごとに追ってみたい。今年は例年より早く本格シーズンに入っているが、本来は5月の連休過ぎから春の盛期に入る。春の季節は広い範囲のシャローエリアが釣り場になり、ワカサギが産卵に集まる流れ込みなどは一級ポイントになる。

ワカサギの産卵はだいたい水温が10℃を越えたあたりから始まる。今シーズンは水温上昇が早いので、4月24日時点ですでにそのくらいの水温になっている場所もある。活性が上がってくると表層系でも釣れるようになり、寒の戻りなどで冷えるとちょっと落ちたところに戻るといったシーズン。

また、春のラージマウスバスは「イカリ潟」に集まる。ここは浅場に小島が点在し、気温上昇とともに水温が上がりやすいポイント。スモールも早くから活性が上がるため、春先に有望なポイントといえる。

河口部のチャネルは産卵前のワカサギが集まるポイント(川の流れ込みで水の色が変わっているのがわかる)。写真の早稲沢エリアはバスのスポーニングポイントにもなっており春から初夏にかけては重要な釣り場になる
小さな流れ込みのあるシャローもポイント

スポーニングシーズンと春ゼミパターン

桧原湖の春に忘れてはならないのが「ハルゼミ」の存在。例年、ハルゼミが出現するのは5月の中下旬頃で、表層の虫パターンで非常に楽しい釣りをできる季節。

湖岸のオーバーハングなどはどこでもポイントになり、サイトでも狙えるし、下からバイトしてくる高活性なバスにも出会うことができる。シーズンは5月一杯か6月に入る頃まで、梅雨入りまでの短い間の楽しみとなる。

また、この季節はバスのスポーニングシーズンとも被っていて、セミパターンで釣れる魚もスポーニングに参加しているような個体が多い。5月半ば頃は産卵後に死にかけたワカサギが表層に浮いていることがあり、これをトップで狙うとスポーニング絡みのバスがヒットしてくる。

桧原湖のスモールはシーズンに何度もスポーニングするためスポーニング期が長く、スポーニングシーズンはだいたい5月中旬から6月一杯くらい。夏前までスポーニングを行っていると考えていいだろう。

虫パターンで釣れたラージ&スモール
湖岸一帯の木のせり出しがほぼ全てポイントになる

アフタースポーニング 梅雨時は回復ターン

梅雨が明けると、スポーニング後の回復期に入る。アフタースポーニング時のベイトはワカサギのほか、エビパターンも有力になってくる。ワカサギをベイトにしている個体は、産卵後のワカサギの群れを魚探で探しながらの釣り。エビパターンは水深3~4mのウィードエリアが釣り場になる。エビを食っているバスにはノーシンカーのイモグラブなどが効果的。

アフターの高活性期が過ぎると、夏場にかけてワカサギの群れが徐々に深場へ落ちるのと同時にバスも多くは深場へと移動する。水通しのいいポイントにはワカサギが残るので、そういったポイントにはシャローでもバスは着いているほか、藻場のエビを食うためシャローに残るバスも常に一定数は存在する。そして、夏ゼミが出てくると、浅場のセミパターンが激熱になる。

桧原湖のスモールマウス攻略の基軸になるのが、ワカサギベイトに着いたバスを狙うときのライトキャロ。2~3インチ程度のストレートワーム、ワカサギ型ワームを装着する。これを中心に、春にワカサギがシャローに接岸している場面ではライトなジグヘッドリグでのミドスト、藻場のエビパターンではノーシンカーのイモグラブ、セミパターンでは虫パターンルアーと、季節のベイトに合わせ、色々な釣りを楽しめるのも桧原湖のスバスフィッシングの面白いところ。ロケーション抜群、水質最高の桧原でバスフィッシングの醍醐味を堪能していただきたい。

無名島付近の馬の首エリア。シャローと深場が隣接し、ワカサギの動きに合わせバスも深浅移動する
[フィッシングガイド紹介]桧原湖ガイドMas Fuerte(マズフェルト)
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PROFILE:佐々木 拓

桧原湖ガイドMas Fuerte(マズフェルト)で桧原湖のバスフィッシングをガイドするプロアングラー。桧原湖をホームにトーナメントに参戦した経験を元に、2016年から桧原湖ガイドを本格的に始動。宮城県仙台市出身

 

※写真・解説/佐々木 拓

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