春ののっこみ直前!庄内・四ツ島のクロダイ釣り
周囲の水深がある四ツ島では他より早めにクロダイが釣れ始める
四ツ島は、大島、中の島、燈台、馬かじり、の四つの島からなり、そこに大島のハナレと馬かじりのハナレまでひとまとめにして四ッ島(留棹庵島)と呼ばれている。
この日の釣り座は大島の沖向き、大島離れの手前側。のっこみシーズンは地方側(陸側)の方が釣れるイメージがあるが、ここ四ツ島では外向き(外洋側)のハエ根が好ポイントを形成している。その岩盤のキワに周囲の深場から接岸した魚が入っていることが多い。
この日の条件は表水温が12℃くらいで、底の方はもう少し低い感じだった。勝丸の船長さんから聞いた話では、堅苔沢近辺ではクロダイが釣れ始めていて、四ツ島のほか、地方側でも釣果が上がっており、潮さえよければ数も釣れているとのことだった。底質が砂地だと厳しいものの、根周りには徐々に魚が寄っている状況。
また、由良などはまだまだこれからの雰囲気だが、砂地の笹川流れの南のエリアでは腹が大きいのっこみらしい魚も釣れているとの情報もあり、まだノッコミ本番前で日ムラはあるものの好釣果が期待された。
この日の午前中は潮がふらふらして安定せず、食わせるのに苦労する状況だった。6時から釣り始め、8時くらいからはアタリがポツポツあったが、おそらくほとんどはメバルなど根魚系のエサ盗り。アイナメ30~40cmを2匹に20cm弱のメバル1匹が釣れてきた。
その後、9時過ぎ頃にそれまで回っていた潮が北向きの下り潮に変わり、そのタイミングで40cm弱のクロダイをキャッチ。釣れたのは釣り座から8mくらい先のハエ根の脇。限られたタイミング、ピンポイントでの釣果だった。
地方向きの釣り座もいくつかバラシはあったものの、この日の大島の釣果は正午まではこの1枚のみ。10~11時にはより岸寄りエボシ島でクロダイの50cmオーバーが上がったそう。皮1枚で釣れてくるような魚が多く、まだ水温が低いせいかクロダイの食いはかなり渋かったようだ。
庄内周辺のクロダイのノッコミが本格化するのは、これから5月の連休頃から。ゴールデンウィーク頃からエサ盗りが増える6月頃までがハイシーズンになる。食いが立てば釣れる範囲が広がり、時合い的にもチャンスが増えるので、ぐっと釣りやすくなってくる。
■ライン
VARIVASトリビュート磯フロートタイプ1.75号
■ハリス
VARIVASハードトッププレミアム1.5号、1.7号
■ハリ
GRANジークチヌ ゼロフカセ2号、3号
VARIVASハードバッカンVABA-13 サイズ40cm
VABA-18 サイズ36cm
VARIVASエサバッカン VABA-16
■ウキ
D-Flatz53 P-J
6 IDR Dear G CORESSA! 0号 (ともにキザクラ)
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東北各地の他にも北陸方面や関東方面にも釣りに行きます。海の釣りは色々やりますが、最近は磯釣りの合間にテンヤマダイやタイラバに行ってます。サポートメーカー:モーリス。MFC(みなとやフィッシングクラブ)所属
※取材・解説/亥飼 真司