釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

陸っぱりロック釜石2015防波堤根魚リポート!

編集部 2021年3月10日 更新

2013年より3年目となる「第3回釣り河北陸っぱりロックin釜石」。今回は過去最高の99名の方にご参加いただきました。開催日2015年10月17日(土)は天候にも恵まれ、ロックフィッシュ実釣、メーカーブース出展、抽選会と大盛況のうちに幕を閉じることができました。

イベントの概要はこちらをご覧ください

開催日は昨年、一昨年と同様、岩手のロックフィッシュシーズンに片足が入りかけたタイミング。今年はより手軽に、多くのロックフィッシュファンに楽しんでいただきたいということで防波堤、岸壁のみでのレギュレーションを採用しました。磯に比べ魚が入っていない難しい条件の中、結果的には99人中55人の方がキーパーサイズのソイ、アイナメをキャッチ!

防波堤のみということもありキーパーぎりぎりの魚や400~500g前後のサイズを釣った方が多かったのですが、中には1kgオーバーの好サイズを釣り上げた選手も!そんな激戦を制したのは、合計2430g(ライブポイントで2730P)を上げた二本松宗則さん。ジュニア選手の優勝となりました。

釣り河北イベントとしては過去最高の99名が参加!
 
[PR]

日中はちょっと暑いくらいの秋晴れのコンディション!

今回は漁港、防波堤のみのレギュレーションで開催。大槌町の北端から大船渡市の南端まで、各漁港にアングラーが散らばって腕を競った
のっこみ最初期とあり場所選びが釣果を大きく分けた。朝日が昇ったばかりの時間帯、こちらの方は港内の作業場前でまずまずサイズをキャッチしていた。この時点で早くも2本目。試しにシャロー狙いをしたのがアタった(結果的に5位入賞!)
Srarch佐藤竜一さんも防波堤ロック。こちらの模様は近日中に別の記事で取り上げます

根魚シーズン初期としてはまずまずの結果に!!

のっこみ初期とはいえ、さすがは岩手のポテンシャル。検量にはグッドコンディションのロックフィッシュが多数持ち込まれた。

ジュニアからベテラン、メーカー関連スタッフまで、熱いロックフィッシュファン達が釜石に集結
 
55/99人がキーパーキャッチ(残り44にの中には惜しくも1~2cm足りなかった方も)

メーカー展示ブースも大盛況!

大会本部が置かれた「釜石・大槌地域産業育成センター」には、がまかつ、バレーヒル、ベイトブレス、フィッシュアロー、YGKよつあみ、ピュア・フィッシング・ジャパン、エコギア、オーシャンルーラーの各社ブースが出展。話題の新製品を直接見て触れるチャンスとあって、検量を待つ間に人だかりが出来た(展示内容の詳細はページ下部で紹介)。ブース毎にオリジナルグッズのプレゼントがあったほか、100円ルアーつかみどりコーナーなども盛り上がりをみせていた。

大盛況だった展示の内容は下の方でたっぷり解説してます!

表彰式

まずは上位5位から順に発表し、協賛各社からの副賞が手渡された。なお、上位3名には後日、名前入りのクリスタル盾を贈らせていただきます!
[総合順位]
優勝/二本松宗則さん 2730P
準優勝/千葉正博さん 2545P
3位/中村勝さん 2335P
4位/大久保広徳さん 2210P
5位/倉又一平さん 2185P

参加者全員の順位はこちら

総合上位入賞者インタビュー~当日の勝因~

トーナメントの一つの楽しみが、何がよくて、何が悪かったのか?の答え合わせ。この日は10時頃の時合いをキーに挙げる方が多かった。

【5位:倉又一平さん】
―朝の編集巡回時、カメラマンの前で良型キャッチ!
「朝イチ、尾崎白浜漁港から始めました。1ozテキサスでテトラから深めを探りましたが、全然だめで、お隣の佐須漁港へ。1/2ozテキサスで水深2mくらいのところを探ってみたところ、そこから8本くらい獲れました。そのあと、すぐそこの嬉石(河口)の小さい漁港で入れ替え魚を1本釣りました。ワームはエコギアとベイトブレス。意外と水深の浅い所がよくて、それが好結果につながりました」
【4位:大久保広徳さん】
―当日アイナメ最大の1350gで大物賞とダブル入賞!
「朝の10時まで尾崎白浜でひたすら遠投しましたが、ノーフィッシュ!20cmくらいのソイは10匹ほど釣れたんですが、もうだめかなーと思って小白浜漁港に移動しました。フラッシュJの4インチシャッドで9時、10時頃にパパっと3本釣れて、それのみです。港外側にひたすら遠投して釣りました」
【3位:中村勝さん】
―トーナメント上位常連!ベテランの実力を発揮。
「朝イチはテル君(東谷輝一さん)におしえてもらったヤドカリ?じゃなかった仮宿にいきました。ロッドはがまかつさんのダイダラ94、ラインはPE06号です。3/4ozくらいのシンカーに、ワームはベイトブレスさんに今朝サンプルとして頂いたベタンコスリムカーリー。06で遠投して、コツーンといった小さいアタリに合わせて1本獲りました。次は(東谷さんのガイドで)箱崎漁港へ。防波堤周りに海藻がいっぱいあったので、それに引っ掛けるようにして足元を狙いました。もらったルアーのサイズではデカすぎて乗らないので、2インチのカーリーにしてみましたが、小さいのしか来ず。デカいのだけ狙うぞと再び大きいルアーにチェンジし、実績カラーのゴビーで1本釣れました。その後、テルくんが近くに寄って来たので少し休憩して、その後で投げたらまた来ました。彼は魚を呼ぶ男ですね。疲れるので腰かけながら釣って3本です。クルマに指を挟んで怪我しながらがんばりました、怪我がなければもうちょい釣れてたかな?」
【準優勝:千葉正博さん】 ―バレーヒルフィールドスタッフですが、バレーヒル社の副賞(自動膨張)をGET!※のちほどジャンケン大会で放出。
「エリアは中村さんと同じく、テル君に教えていただいた赤浜。最近調子がいいと聞いていたんですが、昨日プラに入った時は全くアタリが無く『これヤバいんじゃないの?』と思ってました。案の定ぜんぜん獲れなくて‥。キャストアウェイPEの0.6にリーダーがシューターの16Lb、シンカー2ozでぶん投げて、何とか小さいのを1本獲りました。これでは仕方ないということで移動。以前、久保さん達に教えていただいた釣り場に行くと、バレーヒル藤井さんがエントリーしていないのに40UPをキャッチ!目の前でやられてしまったんですが、その直後に私も500gそこいらのを釣りました。防波堤先端にベイトがいたので、ベタンコスリムカーリーのモーターオイルカラーをスイミングして、ここで1kgオーバーがヒットしました。ロッドは今開発中の10ftクラスのフラット用を遠投性重視で使ったのですが、これが効きました。たまたま時合いも合って、11時くらいにパタパタ釣れたのもよかったですね」
【優勝:二本松宗則さん】
大会上位常連のトーナメンターを抑えてジュニア枠の16歳が優勝!
「エリアは朝イチに箱崎の防波堤に行って、そこで一番大きい40台半ばを釣りました。次に両石の防波堤に移動して、30~40cmを追加しました。一番大きいアイナメがヒットしたのはガルプ!のパルスクローです。ベイトタックルで、1ozくらいのシンカーでずっと釣っていました。着いてすぐ、最初の時合いで全て釣れたのがよかったです」
レディース賞は前川原みちるさん、紺野来夏さんのお二方
ジュニア賞は1位から順に二本松宗則さん、杉本啓さん、黒澤匠貴さん、鈴木慎吾さん、佐々澪さん
アイナメ、ソイそれぞれの大物賞、外道賞(ギスカジカ)にもエビちゃんより副賞が手渡された

各メーカーブースよりイチ推し新製品情報!

【ピュア・フィッシング・ジャパン】

営業宮崎さん
「いよいよパワーベイトのイールが発売されます。5月に発売する予定の品でしたが遅れてしまい、11月頃店頭に並ぶ予定となっております。その中でも限定カラーがリュウグウハゼ。三陸でラグビーと呼ばれているカラーで2000枚完全限定ですので、早めに手に取っていただければと思います」

戸澤さん
「今日、私がメインで使っていたロッドが、ご存じの方も多いとは思いますがロックスイーパー10周年のアニバーサリーモデル。3種類あるうち、私が担当したのが922MHのスピニングモデルです。あと、塩津さんが作った99のベイト、ボートロック用の3本があります。スピニングにプロトのスピニングリールが付いているのですが、これがかなりいいリールです。3000SHがPE1.5号150m巻けるクラスで、かなり軽いリールに仕上がっているのでぜひ触ってみて頂きたいと思います」

【オーシャンルーラー】

阿部さん
「宮城でご好評いただいております、ガンガンジグSJ。陸っぱりからもちょうど良い20~40g。左右非対称のモデルになっており、フォールスピードがすごく遅いです。魚にシルエットを見せられて、ロックやフラットに食わせられて、流れが遅い時などに非常に効果的なジグになっています。次にガンガンジグ2。こちらはセンターバランスになっており、ヒラヒラとした水平フォールで高評です。フォール中に多くのバイトがあります。また、荒れたサーフで、波が2~2.5mという時、サーフから40gくらいのガンガンジグ2を大遠投し、着底、ただ巻きでシーバスなどもヒットさせることができるジグです。ロックフィッシュに効果的なジグヘッドがクレイジグ波動。三角形状をした泳ぐジグヘッドになります。ジグヘッド自体がスラロームするため、色々なワームの組み合わせで動きを抑制したり、派手に動かしたりという使い方が可能。フックがオフセットになっているクレイジグ波動DEEPというのがあるのですが、ピンテールなどをこのディープにセットして、スイミングやリフト&フォールで使うと良いです。オフセットは磯ロックや、堤防でも根がきついところで根掛かり回避性能がかなり高いのでおすすめですよ」

【YGKよつあみ】

佐藤さん
「PEで有名なよつあみですが、フロロリーダーの新製品でガリスFCアブソーバーのスリム&ストロングというのが出ました。このラインの特長が名前の通り細くて強いこと。通常16Lbの太さで19Lbの強度になっています。あと、触ってみていただくとよく分かるのですが、ゴワゴワ感が全然ないです。滑らかなのでトラブルが圧倒的に少ない。私もこのリーダーしか使っていないんですが、ロックにもいいですし、ジギング等に対応する号数も出ていますので、みなさんに使ってみて頂きたいと思います」

【フィッシュアロー】

佐藤さん
「いままでバスのみだったフィッシュアローが15周年ということでソルトに進出しました。フィッシュアローのワームの特長としては中にアルミホイルが入っていて、他の素材では出せないフラッシング効果がある点です。SWシリーズはフラッシュJというピンテール、フラッシュJシャッドは3インチから5インチが出ています。あとはフラッシュJハドルというちょっとかわったシャッド系。それと今度、アジ、メバルの方でフラッシャーというのが出ました。おしりにサビキのフラシャーがついていて、アジ、メバルでは非常に良い釣果が出ています。そして、今回イチ押しなのが、4.5インチのアコウ(キジハタ)スペシャルのグラブです。キジハタとなっていますが、アイナメ、ソイも非常によく釣れるワームです。サイズも一口サイズ。ディープの深いところにストンと落とす釣りにも向いていますので、みなさんぜひチェックしてみてください」

【がまかつ】

鹿野さん
「がまかつからのイチオシは今年リリースされたラグゼのダイダラ。機種は4機種です。スピニングが80H、94H。8ftの短い方はボートと兼用。ボートでは長いかなと思うかもしれませんが、リフト幅が大きくとれて誘いやすいです。94Hはトーナメントを意識したモデル。人が届かないところまで飛ばして50UPを出す、3位入賞の中村さんも使っていたロッドです。重いシンカーを使っても根掛かりが非常に少なく、使いやすい竿に仕上がっていますよ。続いてベイトは78Hと88XH。78Hは従来の岩鬼よりも張りを持たせた、パシっとかけて一気に獲れるロッド。ボート、陸っぱり兼用です。防波堤でも非常に使いやすいと思います。88XHは磯ロック最強の強さを持った1本です」

【ベイトブレス】

えびちゃん
「2位千葉さん、3位中村さんが使ったベタンコスリムカーリーがこの秋注目の新商品。来月11月に発売になります。また、期待の新色がモーターオイル/ゴールドカラー!車のオイルみたいな色で、これがかなりバイトがあります。これから全ワーム続々リリースされ、ラインナップが揃うことになっています。是非よろしくお願いします」
スタッフ谷野さん
「バーチャルクローの3.6インチとベタンコスリムに11月新色EZOチカが出ますのでこちらもチェックしてください!!」

【バレーヒル】

HRX他ロッド開発・藤井さん
「今日はHRX全機種を展示しています。このシリーズは他社さんに比べティップがちょっと入るような、バスのテキサスリグロッドをイメージして作りました。ロックでは硬い方が根掛かりしにくいと言われますが、私の経験上はティップがちょっと入る方が根掛かりを回避できると考えております。バットの硬さとティップのバランスがよいので、ぜひ触っていただきたいです。あと、今日は来年に向けて開発中のロッドも持ってきました。フラットセーバーというフラットロッドと、アイナメを釣るためのちょっと硬めの86XXというティップが遊ばない竿も作っています」
千葉さん
「藤井さんからお話のあったプロトのフラットセーバー。実際、今日使ったのが100M。1ozクラスです。名前の通りフラットフィッシュ用でロック用では無いのですが、今日の使い方のように、遠投が効果的な場面ではロックにも使えるロッドです。レギュラーテーパーなので、2ozなど投げる時にもロッドが曲がって、追い風なら100m以上投げることができます。藤井さんが40UPを釣ったのが98ML。これは現行サイファリストのスピニング83MHをもとに、もうちょっとロングが欲しいと開発したものです。5g~21gくらいまで、軽量シンカーを使えるので夜のクロソイなどにも」
「ロッド以外で面白いのがQBブルートというブレード系ルアー。スイミングなどがよく、ベイトバターンのとき遠投して探るのに向いています。サイズは28g、14g、7gとあり、アイナメ以外にも夜のクロソイとか、中層を釣るにはいいかと思います。そしてスプリングキーパー付きオフセットフックのワーム316ホールド。これはがまかつさんの316をベースに、ワームをフックキーパーにねじ入れてセットするタイプ。ワームがズレにくいのでファーストバイトで乗らなくてもセカンド、サードまで取れるスグレモノです。ベイトブレスさんのようにちょっと軟らかめのマテリアルのルアーにも、すごく使いやすいですよ」

【エコギア】

久保さん
「今までバス用ルアーだったリングマックスが、エコギアアクアになりました。3.6インチ、全6色。ノリーズから出ていたのも高評でしたが、リブ、カーリーテールの水を動かす動きに加え、アミノ酸配合してあるアクア素材で非常によく釣れます。また、今までのアクアとはちょっと素材が違う。今まではミスバイトなどで破れることがあったのが、モチモチ感を持たせた少し強めの素材になっています。パワーシャッドのニューカラー3色も出ました。タチウオ、ヒラメ、コチとうたっていますが、三陸ロックフィッシュにも効きます。リッチパープル、食わせ系のカラーホットピンクに、私が最も欲しいのがブラックシルエット。ブラックにラメ入りです」
岩崎さん
「キジハタやってる方?エコギアはキジハタカラーが充実してます。日本海でキジハタカラー試してみてください。バグアンツ一個でなんとかなりますよ。それと、ノリーズ・ロックフィッシュボトムのパワーオーシャン。今まで610のみだったのが、ベイト76、スピニング710とレングスが長くなっています。今までのロッドが長すぎて取り回しが悪かったという方には、取り回しもよくてロングキャストもできる、バランスの良いモデルになっています」

飛び入り賞品多数で盛り上がったお楽しみ抽選会&じゃんけん大会!

ほぼ全員に当たる抽選会の後は、豪華賞品をかけてエビちゃんとのジャンケン大会を実施
各メーカーブースからも続々とジャンケン大会に飛び入り参加!バレーヒル社からは「NEWサイファリストHRX」が急きょ参戦!じゃんけんファイトがヒートアップした

ベストシーズンにはちょっと早いイベントでしたが、岩手の魅力を再確認できる楽しい大会にすることができました。これもひとえに当日ご参加いただいた皆様および、ご協賛、ご協力いただいたメーカー様、釣具店様、関係者の皆様のおかげです。釣り河北一同、心より感謝いたします。

ご協賛、ご後援

がまかつ
サンライン
ベイトブレス
バレーヒル
ピュア・フィッシング・ジャパン
ハヤブサ
ジャッカル
シャウト!
バリバス
ウエルエフ
ドレス
フィッシュアロー
ティクト
オーシャンルーラー
リアス
プロズワン
シマノ
ヴァンフック
オレンジブルー
アイビック
リトルプレゼンツ
竹の皮屋
※順不同、敬称略

◆記事に書けない裏話や質問への回答はweb版 無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!

[PR]
Amazon堤防Amazon堤防釣り初心者