釣行記

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南三陸マコガレイの季節

伊藤 育男 2021年3月17日 更新

南三陸町の志津川湾で今季も船カレイが堅調だ。三陸カレイ釣りの代表的釣り場は震災後、徐々に船も戻り、好釣り場としての姿を取り戻しつつある。

釣り場は志津川湾口付近にある野島周辺沖の水深30~40m。ほぼ泥底のポイントで、べったり泥の付いたマコガレイが釣れてきた。魚は活発に動いている気配はなかったものの、食いはまずまずで、魚がいる場所に入るとパタパタと上がってきた。※2015年5月掲載の記事です。

野島沖の水深30~40m
この季節の三陸では恒例、濃霧の中出船
伊藤さんの2本竿スタイル。流し釣りだがほとんど掛かり釣りと同様の雰囲気

伊藤さんの使用ロッドはがまかつから新たに発売になった「カレイ一爽」。右手は胴に入る調子の掛かり釣り用、左手には先調子の流し釣り用という両刀で寄せながら釣るスタイル。仕掛けはもちろん自身がプロデュースする「育男の仕掛け」

「がま船 カレイ一爽(がまかつ)」
(左):「MH-160」粘りある先調子で流し釣り向き。先調子でも食い込みがいいので、張りのある調子が好きな人には掛かり釣りにもおすすめ。
(右):「M-170」30号でしっかりコヅけるオモリ負荷の掛かり釣り用設計。胴に入ってからのきれいな曲がりも特長
使用ラインはサンラインの「オーシャンPE」1.2号、1.5号。エステルとハイグレードPEを組み合わせた8本ヨリラインで、PEとしては適度な張りがあり、耐久性・耐摩耗性にも優れる
 
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湾内のマコガレイ釣りはこれからが最盛期!

この日は船中6人中4人がカレイ釣りはほぼ素人というメンバーだった。「私の仕掛けは誰にでも釣れる仕掛けをコンセプトにしています。中でも両テンビンのIK03は湾内の掛かり、流しで使いやすいタイプ。アピール度が高く、誘っていれば勝手に食ってきて、アワセも自然に決まります。9時まではほとんどこの仕掛けの釣果でしたね」と伊藤さん。

カレイの食い気はまずまず
「育男の仕掛け」は最も操作が簡単な両テンビン式のIK-03をメインに使用。「ただコヅいているだけで絡まず、アワセも決まりやすい」のが特長。また、食い渋りの時間帯はショート3本バリのIK-05でじっくりと誘った
替えバリはがまかつの新製品「ナノ船カレイ」。表面加工にナノスムースコート、ハリ先はスパットテーパーを施すことで抜群の掛かりを実現!糸付きもあり

流し釣りだったが、静かな湾内の掛かり釣りのような釣りを満喫。マコガレイは大きなもので45cm級も釣れてくるなど、型もまずまず。

三陸のカレイ釣りは春から初夏のハイシーズンを迎えたばかり。この日のようなワカメの養殖棚周りだけでなく、ホヤ、ホタテの棚周りも作業が活発化すると養殖カスがエサになりカレイがさらに集まってくる。これからカレイにとっての適水温になると、食いもさらに活性化してくるはずで、ますます楽しみな状況になってくる。

この湾内の静かな雰囲気も三陸カレイの特色
良型のマコガレイが連発!「高校生の子は去年の育男の仕掛け杯でカレイ釣りにハマって、この日もバンバン釣り上げていました」
育男さんは各タイプの育男の仕掛けをテストしながらこの釣果

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PROFILE:伊藤育男

10代にしてカレイ釣り大会に優勝した経歴を持つ、東北屈指のカレイ釣り職人。ここ数年は、船釣りをメインに、もっぱら楽しい釣りを追求中。がまかつフィールドテスター、サンラインフィールドテスター

 

※取材・解説/伊藤育男

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