南三陸マコガレイの季節
南三陸町の志津川湾で今季も船カレイが堅調だ。三陸カレイ釣りの代表的釣り場は震災後、徐々に船も戻り、好釣り場としての姿を取り戻しつつある。
釣り場は志津川湾口付近にある野島周辺沖の水深30~40m。ほぼ泥底のポイントで、べったり泥の付いたマコガレイが釣れてきた。魚は活発に動いている気配はなかったものの、食いはまずまずで、魚がいる場所に入るとパタパタと上がってきた。※2015年5月掲載の記事です。
伊藤さんの使用ロッドはがまかつから新たに発売になった「カレイ一爽」。右手は胴に入る調子の掛かり釣り用、左手には先調子の流し釣り用という両刀で寄せながら釣るスタイル。仕掛けはもちろん自身がプロデュースする「育男の仕掛け」
(左):「MH-160」粘りある先調子で流し釣り向き。先調子でも食い込みがいいので、張りのある調子が好きな人には掛かり釣りにもおすすめ。
(右):「M-170」30号でしっかりコヅけるオモリ負荷の掛かり釣り用設計。胴に入ってからのきれいな曲がりも特長
湾内のマコガレイ釣りはこれからが最盛期!
この日は船中6人中4人がカレイ釣りはほぼ素人というメンバーだった。「私の仕掛けは誰にでも釣れる仕掛けをコンセプトにしています。中でも両テンビンのIK03は湾内の掛かり、流しで使いやすいタイプ。アピール度が高く、誘っていれば勝手に食ってきて、アワセも自然に決まります。9時まではほとんどこの仕掛けの釣果でしたね」と伊藤さん。
流し釣りだったが、静かな湾内の掛かり釣りのような釣りを満喫。マコガレイは大きなもので45cm級も釣れてくるなど、型もまずまず。
三陸のカレイ釣りは春から初夏のハイシーズンを迎えたばかり。この日のようなワカメの養殖棚周りだけでなく、ホヤ、ホタテの棚周りも作業が活発化すると養殖カスがエサになりカレイがさらに集まってくる。これからカレイにとっての適水温になると、食いもさらに活性化してくるはずで、ますます楽しみな状況になってくる。
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10代にしてカレイ釣り大会に優勝した経歴を持つ、東北屈指のカレイ釣り職人。ここ数年は、船釣りをメインに、もっぱら楽しい釣りを追求中。がまかつフィールドテスター、サンラインフィールドテスター
※取材・解説/伊藤育男