期間限定!亘理沖カレイ三昧
亘理沖のカレイ船では春だけのシーズン限定で、マガレイ、マコガレイ、イシガレイの3種類を一緒に楽しめる。がまかつのニューロッド「がま船カレイ一爽」を携え、菅野順也さんがカレイ三昧を堪能!※2015年4月掲載の記事です。
大型マガレイの安定した釣果を期待できる宮城県亘理沖だが、この春は知る人ぞ知るちょっと普通じゃない釣果で盛り上がっている。鳥の海沖の限られたポイントでマコガレイ中心にイシガレイも混じり、マ、マコ、イシの3種狙いが出来てしまうのだ。
乗船したきくしん丸の菊地憲吾船長によれば、「理由は様々あって定かではありませんが、泥場に餌が湧くように集中していて、それに寄ってくるようです」とのこと。マコガレイの魚影がとても濃くなるピンポイントの海域が存在するらしい。
午前5時、亘理港から出船したきくしん丸。水深38メートルのポイントで船長からゴーサインが出た。
アオイソメを2匹ずつ3本のハリに刺して投入。オモリが着底して小突き始めると、若干もたれる感じが伝わる。やはり海底は泥底だ。
泥煙が立ち過ぎないように、砂地よりも静かな小突きを心がけて誘いを開始。直ぐに強いアタリがきて、「マコガレイ?」と思ったが35センチクラスのマガレイが釣りあがった。30センチを超えるとマガレイの当たりも「プルプル」から「ブルブル」に変化する。「小気味良い感触を楽しもう」なんてフレーズは合わなくなってしまう。
次にさらに強い当たりが伝わった。今度は「ガツガツ」と強烈な感触だ。42センチの本命マコガレイ(マガレイ釣りのゲストではなくメインターゲット!)が浮上。そこからはマコガレイの食いが先行した。
焦らずゆっくり食わせるのが基本。
釣期は短いのでお早めに!
菊地船長に普段マガレイ釣りに慣れた釣り人がマコガレイを釣る近道をたずねてみた。「マコガレイはマガレイよりゆっくりエサを食べるようですね。ハリが奥まで丸飲みされていることも少なく、掛け損ねも見られます。スッポ抜けが多いようなら一呼吸食わせる間を置くことも必要ですよ」
そして当日よく見られたダブルヒット。船中あちらこちらで大きく竿がしなっていた。追い食いを待つような釣り方をしなくても、ちょっとした食わせの間の時間に海底では奪い合うように大判がエサに食い付いている様子が想像できた。
私にも42cmと47cmの重量級ダブルヒットがあるなど、好釣果に恵まれた。私の釣果はマコガレイが25枚(最大47cm)、マガレイ21枚(最大41cm)、イシガレイ5枚(最大40cm)。そのうち、マコガレイの40cmアップが8枚。マガレイの35cmアップが15枚と型が揃った。
乗船客のみなさんからも、「いつものマガレイメインと違って引きが強くて腕が痛くなったよ」や、「クーラーに入りきれないよ」などと、嬉しい悲鳴が飛び交っていた。
この絶好調のカレイ三昧だが、さすがにこれだけ釣れる期間は短い。年によってムラはあるものの、例年通りなら間もなく終息してしまう可能性がある。型を求めて50枚ペースの釣りを楽しめるのは今だけだ。
■予約TEL:080-1667-1181
カレイ釣りのトーナメンターとして活躍しながら、ヒラメ、メバル、マダイ、深海などの各種船釣りにワカサギ、渓流までなんでもこなすオールラウンダー。がまかつ、山豊テグスフィールドテスター、マルキューフィールドモニター。福島市在住
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※取材・テキスト/菅野 順也
※取材協力/きくしん丸(宮城・亘理荒浜港)