釣行記

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春の訪れを知らせる仙台湾クロメバル[塩釜沖の船メバル]

菅野 順也 2021年3月19日 更新

根周りのポイントが豊富な仙台湾は根魚の宝庫。水温が低くても元気にエサを追うクロメバルは今が狙い目!ほぼ年中根魚釣りを案内している晋漁丸でハイシーズンのクロメバルを狙った。※2015年3月掲載の記事です。

塩釜港の晋漁丸のメバル船はまだ暗いうちに出船
夜が明けると共に6時頃から釣り始めた
 
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ポイントは広範囲。追い食いを待って数を伸ばそう!

午前4時半、クロメバル船は朝一番の食事タイムに合わせて、早い時間に出船する。魚探に映る反応の上に船を合わせた阿部裕船長よりゴーサイン。日の出と共に一投目の仕掛けが下ろされた。

使用する仕掛けは胴突き式のサビキで、食いが良ければそのままで良いが、イカタンなどの付け餌を併用して食いを上げるのも効果的だ。

当日、まず最初に入ったポイントは実績の高い網地島周辺の天然根周り。水深は40~50メートルで起伏は緩やか。

オモリが着底して底取りすると、「プルプル」と小気味良いクロメバル独特の当たりが伝わったが、か弱く感じられる。上がってきたのは‥朝イチは持ち帰りサイズ未満の小型から食ってくる状態だった。

25センチほども混じったが、3回の投入で阿部船長から移動のアナウンスが流れた。

最初のポイントは小さめか単発が多く場所を移動することに

場荒れさせないための配慮でもあるようだが、ポイントの数が多いので一カ所にこだわる必要はない。続いて阿部船長が向かったのは水深と海底の状態は同等の金華山南部。

仕掛けを再度投入すると、右舷中央から当たりが始まって左右に流れるように連鎖した。同行した息子の真海(7才)の竿も「ブルブル」と強く揺れている。

使用するオモリは80号だが、ずっと手持ちで構える必要はなくロッドキーパーに置いたままでもOK。電動リール使用なので体力は必要なく、子供や女性でも釣行できる。

じっくり追い食いを待ってから巻き上げると3点、4点掛けが続出した。

ポイントを移動してからは多点掛けが連発。良型が多いが大小混じって魚影が濃く、来季以降も期待できそう
ロッドキーパーに置いたままの釣りなので、慣れれば女性や子供でも十分楽しめる
「タイドスター50-300(がまかつ)」はメバル釣りに適した5:5の胴調子。スムーズな曲がりで違和感なく追い食いさせ、多点掛けを作りやすい
操作性を重視するなら7:3調子の「チャンネルマーク50-270(がまかつ)」もおすすめ。張りを持たせながら取り込み中は胴に乗る調子で、マンガンに掛かってもバラしにくい

阿部船長に釣り方のコツをうかがうと「イカタンなどの付け餌は必ずハリ先を出してチョン掛けにしてください。先が出ていないとハリ掛かりしづらく、縫い刺しにすると回転して絡んでしまいます。棚は海底付近をキープしますが、オモリを底に着けて糸出したり、高すぎる棚はだめです。クロメバルは一日中釣れ続く魚ではないので、チャンスが来たら集中して手返し良く釣ってくださいね」とのこと。

残り時間少しとなって船長は忘れ物を取りに行くように、再び網地島周辺へ船を向けた。そこで一気に食いが立った。船長が言うチャンスの到来だ!私と息子同時に6本針に6匹掛けのパーフェクトを達成できた。

親子でも楽しめる仙台湾のクロメバル釣りのハイシーズンはまだまだ続き、4月一杯は型揃いの釣果に期待できる。あったかい陽気に誘われてどこか釣りに行きたいなという方はぜひ!

終盤にかけて6点がけのマンガンも!
真海くんはほとんど船酔いもせず、すでにヒラメ、カレイ、マダイ、オキメバルと色々な釣りにチャレンジ済み!メバル釣りは、取り込み時は手が届かない場合など手伝いが必要だが、投入はほぼ完ぺきだそうだ
釣れるクロメバルは標準和名でシロメバルというタイプ。30cmオーバーの尺メバルも普通に混じる
ウミタナゴもいいサイズが結構よく釣れてきた
真海くん一人の釣果。この日は好調時の半分くらいの釣果だったが、サイズも良く、十分満足いく釣果
仕掛けはがまかつの「船メバルサビキ(コーヒーMIX6本仕掛)」。コーヒー染めならではの薄茶色のサバ皮がナチュラルアピール!MIXタイプはアクセントとして赤、黒皮を1本ずつ挟んである
食いがいい時はエサは使わずバケだけで手返しよく釣ると良いが、食い渋ってきたら付けエサのアピールも◎。写真は晋漁丸で配っているイカ短。他に好みのエサを持ち込んでもOK
確かな腕とユーモラスな人柄でも人気の阿部船長。晋漁丸ではこれから活きエサが手に入るまではメバル狙いで出船し、活きイワシが手に入り次第、ヒラメ、根魚五目に移行する
PROFILE:菅野順也

カレイ釣りのトーナメンターとして活躍しながら、ヒラメ、メバル、マダイ、深海などの各種船釣りにワカサギ、渓流までなんでもこなすオールラウンダー。がまかつ、山豊テグスフィールドテスター、マルキューフィールドモニター。福島市在住

 

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※取材・テキスト/菅野 順也
※取材協力/晋漁丸(宮城・塩釜港)

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