塩釜&七ヶ浜ボートロック好季!
宮城のロックフィッシュはスポーニング盛期!産卵活動のために大型個体が集まり、アイナメ、ベッコウゾイともに一発大物を狙える好機になっている。
乗船した塩釜のルアー船アーネスト・佐藤尚行船長によれば、今季の塩釜沖エリアはシーズンがちょっと遅れたくらいで順調にスポーニング期に入ったものの、たびたびの時化で釣れるパターンがいったん崩れてまた戻ることを繰り返している。11月上旬はプリの魚が絶好調というところに、台風20号の濁りが水を差した。※2014年11月掲載の記事です。
大型ロックフィッシュを手にできるチャンス到来!
取材を行った11月中旬の時点の松島湾周辺は第1陣のスポーニングが終わって第2陣、第3陣のスポーニングに入ったところ。アイナメのスポーニングは大型からスポーニングに入り、徐々にサイズの小さい個体が加わるのがセオリー。
「今の季節、数を釣ろうと思えば簡単なのですが、大型を狙えるチャンスに賭けて、そういったポイントを中心に攻めるようにしています」と佐藤さん。まだスポーニングの最中で2回目の産卵を控えたメスや、早々にアフタースポーニングの段階に進んだ大型個体に狙いを絞った。
※写真は18Lbだが実際は14Lbか16Lbを中心に使用
この日は濁りが取れてきた所に予報よりかなり大きなウネリが入り厳しい釣況となった。しかしながら、取材の翌日に北西風が吹いた後はウネリも消え、翌々日以降はしっかり復調。50cmオーバーのランカーアイナメや50cm級の腹パンベッコウが連日キャッチされている。
産卵行動の最中は食いがかなり浅く、明らかに良型の反応なのにフッキングしないバイトも多い。これはスポーニングモードの魚は捕食モードの魚と違って産卵床周りの異物排除の行動を取るため。こんなときは、シルエットの大きいルアーや波動の強いルアーのフォール等で魚を刺激し、威嚇バイトを誘うのも一手。
今後のシーズンは、しばらくはスポーニング最中の魚とアフターに入った魚を狙って、日々の状況をうまく攻略できれば大型GETのチャンスあり。12月頃にはアフターの魚の食いがよくなり、ディープのモンスタークロソイも本格化。ディープのポイントでは捕食モードになった良型アイナメも釣れてくる。始まったばかりの秋冬の好季を満喫していただきたい!
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※取材協力/アーネスト
※解説/佐藤尚行