釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

初心者も楽しめる 亘理沖アジ→ヒラメ黄金リレー!

菅野順也 2021年3月22日 更新

今シーズンも絶好調が続いている亘理沖のヒラメ釣り。尺を余裕で超す大型マアジ釣りとのリレーなら楽しさはさらに倍増だ。※2014年10月掲載の記事です。

この日のきくしん丸の乗り合い船は、女性、ビギナーを含むグループと同船した

マアジからヒラメへの確立されたリレーパターン!

「ヒラメだけじゃなく、1回の釣行で色々な魚を釣りたい!」そんな贅沢な釣り人のわがままを叶えてくれるのが、マアジ&ヒラメのリレー釣りだ。

通常ヒラメ釣りは一日中行っても釣果の保証は無いボウス覚悟の魚種。しかし、ここ数年(震災以前から)魚影が大変濃くなり「ヒラメなら大丈夫。きっと釣果があるだろう」とまで言われるようになった。

後半の数時間でヒラメ釣りをすることにして、まずはマアジ釣りから。「水深は40mです。海底から5mの範囲を探りながら誘ってください」第八きくしん丸の渡辺誉人船長のアナウンスで釣りを開始。

船宿推薦の釣り方はビシカゴを使用した片天秤式。(胴突きの)サビキ仕掛けより横方向に流れるので警戒心の強い大型マアジを狙うには効果的だ。

コマセは船宿で準備のアミコマセ。カゴに八分目詰めて投入。

水深40m前後の底から5mくらいに濃厚な反応!
オモリは60号で統一。上の写真のアンドンビシを船宿でレンタルしているので、専用の道具を持っていなくても安心!また、下の写真のようなサニービシタイプも使いやすく、亘理沖のようにアミエビをコマセにする場合は1/3くらい開けて使うと丁度いい。あとはエサ盗りとアジの群れの具合に合わせてコマセの量は調整する

海底に到着したら、竿を煽って止めるを繰り返して指示棚の間を数回に分けて探ると、
「ガツガツ、ゴンゴン」
と、アタリが伝わってきた。

初めてこのサイズのマアジを釣った人はあまりにも強い引き込みなので、マアジが掛かったとは予想しないだろう。

「うわ!大きい!これマアジ?」
一投目から、あちこちで歓声が聞こえた。

釣れてくるアジはとにかくデカい!
尺アジどころではなく、40cm以上がフツー。50cmオーバーの実績もある

どれだけ大きくなってもマアジはマアジ。口が弱くバラしやすいので巻き上げスピードをゆっくりにするのと、慎重な取り込みは忘れずに。

当日も水面での落下が度々見られたので、タモですくうのが無難だ。

そして、この釣りでは大物は大きい餌で狙う考えはNGだ。せっかく横方向に流れる仕掛けを使用していても、大きいエサではコマセと同調せずに食いが極端に落ちてしまうので注意していただきたい。

魚が寄るまではコマセの手返しを早くすることが必要。一度コマセに魚が着けば当たりは頻繁になってくる。

菅野さんのロッドはがまかつから新たに発売になった「がま船 アジビシSPECIAL」の1.95m。写真の通り非常にスムーズな曲がりで胴に入る6:4調子で、アジの口切れを防ぎ、バットパワーもあるため大アジばかりでなく大きめの外道にも対応できる。195は80~150号のオモリ設定だが、仙台湾~亘理沖の60号統一の釣り場でも全然問題なく、むしろ大型のアジが多いので丁度よいパワー加減になる
仕掛けはがまかつの「極アジビシ2本仕掛」。アジが大きいのでハリ数は2本が無難。大アジが多い亘理沖は3号ハリスの太仕掛けタイプがおすすめ
エサ付けはとにかく小さくして、仕掛けが潮になびくようにするのがセオリー。イカ短などが定番
こちらはエサ保ちのいい加工エサ「バイオベイトイカタイプ(マルキュー)」
良型がダブルでヒット!

取り込みにさえ慣れれば初心者でも数をのばせる。マアジの他にもクロメバルやハナダイなどの嬉しいゲストも多彩に登場した。

当日は同じ職場の同僚という8名のグループが乗船していた。貸し竿でマアジ釣り初挑戦の方も次々に釣れ上がる尺超え(40cm超!)の手応えを味わっていた。

「ビビッときました。前回はカレイ釣りでしたが、この釣りは虫エサを付けなくてよいので女性にも安心ですね」
外道はハナダイ(チダイ)にメバル、サバなど
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後半はヒラメ釣りへリレー 短時間でも釣果は十分期待できる

午前9時、マアジ釣りはトップ30匹程で終了。

渡辺船長がエサのマイワシを配って次のターゲットのヒラメ釣りへと狙いを変更。ポイントは同じ場所なので移動時間が不要なのもありがたい。

残り時間は3時間だったが、みなさん数枚の十分な釣果があった。

渡辺船長によれば「ヒラメ釣りは年内いっぱいですが、マアジ釣りは11月半ばまでの予定です。亘理沖の大型マアジは今が狙い目です」とのこと。

後半戦は活きエサを使ってヒラメ狙い
「初めてのヒラメ釣りです。アワセのタイミングが難しかしく何度か失敗しましたが、アタリが頻繁なのでコツがつかめました」
アジ釣りを楽しんだうえに、ヒラメのおみやげがあるのが嬉しい
船宿はおなじみ、鳥の海の「きくしん丸」。複数の大型船を擁し、今はヒラメ乗り合い船が連日大盛況。アジビシ&ヒラメの乗り合いも週末はほぼ毎週、平日も予約あれば出船可能
PROFILE:菅野順也

カレイ釣りのトーナメンターとして活躍しながら、ヒラメ、メバル、マダイ、深海などの各種船釣りにワカサギ、渓流までなんでもこなすオールラウンダー。がまかつ、山豊テグスフィールドテスター、マルキューフィールドモニター。福島市在住

 

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※取材・テキスト/菅野 順也
※取材協力/きくしん丸(亘理・荒浜漁港)

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