釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

陸前高田・広田湾の春マコガレイ!

菅原 正 2021年3月25日 更新

三陸の各湾は待ちに待った春カレイのシーズン!まだ、ワカメなどの養殖作業が忙しくて出船できずにいる船もあるが、2月下旬頃から続々と釣果は増加中。ここでは菅原正さんが陸前高田市の広田湾へ釣行した時の模様をリポートします。※2014年3月掲載の記事です。

2013年志津川湾の春カレイ船


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出船港=広田湾・両替漁港

奇跡の一本松で知られる陸前高田沖でカレイ釣り

菅原正さんは陸前高田市・両替漁港の第ニ晃進丸で広田湾に出船。2月23日にマコガレイ27枚の好釣果を上げている。さらに2匹目のドジョウを狙って翌週の3月2日も釣行したが、この日は冷たい北風の吹くあいにくの状況。カレイの食いも渋く苦戦したが、それでも19枚とまずまずの釣果を上げている。

釣り場は広田湾内の水深40m前後。養殖棚や定置網などのかかり釣りで、釣れてくるマコガレイは20cmくらいの小さめもいるが、30cmそこそこのサイズが中心に揃った。マコガレイ以外では良型のアイナメも食ってくるし、湾内でタラも釣れている。

昨季同様、今シーズンもタラはかなり多いようで、湾内にはタラ狙いの刺し網が多数。船長の話では水深10m前後の刺し網でもタラが獲れているとのことだった。

釣り場となった広田湾内。出船港の両替漁港へは、奇跡の一本松で有名な高田松原沿いの国道45号線から、広田半島・碁石海岸方面へと県道38号線を進み10分ほどの道程
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オモリを寝起きさせるような誘いが◎

早春のカレイは食い気があっても活性はそれほど高くなく動きも鈍いため、オモリを寝かせるような誘いが有効。「ベタベタとオモリを寝かせて起こすような感じで誘って、『コツン』とか、ちょっとでもアタリがあったらとにかくアワせます。この季節は、モヤモヤっとしたアタリにバシっとアワせて乗った時のしてやったり感があるから面白いんですよね」と菅原さん。

「カレイはポイントに結構たまっているようで、場所を移動しなくても同じ場所でポツポツ釣れ続きました。場所を移動したのは3、4回くらいでしょうか?あと、昨年と同じように今年もタラが多いのですが、タラが寄ってしまうとカレイのアタリがパタリと止まるんですよ。でもタラを釣ってしまえば、しばらくするとまたカレイが食い出しますけどね」

カレイの魚影はまずまずで、ダブルで掛かってくる場面も
菅原さんは良型のアイナメとダブルキャッチ!

三陸の船カレイはまだ始まったばかりで、これから春にかけてがシーズン本番。第二晃進丸の千田悟船長によれば今シーズンは釣れ始めがかなり早いそうで、「日ムラはあるんですが、3月4日も船中半分以上が20枚オーバーを釣るなどいい調子が続いています。今はカキの生産期なのでカキの養殖棚に掛かっていますが、これからはワカメ、ホタテの棚で釣ることもあります。兄弟船で養殖業もやっているので、釣り場は豊富ですよ!」

春の訪れを感じさせる三陸の船カレイ。天候の穏やかな日を狙って竿を出せば気分も最高!この春は復興途上の三陸へ釣りに出かけてみては?

千田悟船長も良型のマコガレイを釣り上げていた
菅原さんのラインは「スーパーブレイド5(サンライン)」の1.5号(2号でもOK)。仕掛けは三浦屋式直結仕掛けの3本バリショートバージョン。ハリスは普段は「トルネードVハード(サンライン)」の3.5号を使っているのだが、この日は食い渋りに対応するため1ランク細くても強度のある「トルネード マツダスペシャル競技 ブラックストリーム(サンライン)」の3号を使用。また、市販仕掛けも「剣剛カレイGT65-3(オーナーばり)」を用意
【遊漁船紹介】第ニ晃進丸
2012年から小型船で出船を再開し、2013年からは大型船も就航。兄弟船で養殖業も営んでおり、広田湾の海を熟知している。
■TEL:090-4888-4556
■乗り合い料金:カレイ船6,000円、タラジギング7,000円
今回、乗船した小型船のほか、タラ狙いなど沖合いに出る時は大型船で出船。写真は今季のタラジギング船での釣果
PROFILE:菅原 正(すがわら つかさ)

志津川湾を中心に、三陸各地に釣行する船カレイ釣りの名手。最近は一つテンヤのマダイ釣りやジギングも楽しむ。岩手県一関市千厩町在住。サンラインフィールドテスター

 

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※取材・解説/菅原 正
※取材協力/第ニ晃進丸(岩手・両替漁港)TEL:090-4888-4556

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