九六島マグロパラダイス!
能代沖にマグロファン続々集結中!
良型クロマグロを狙えることで全国的にも有名な久六島。今季も順調にシーズンを迎えていて、岩手の千葉宏一さんも7月中旬から能代港の「くろまつ丸」に通い、8月12日、念願の今シーズンの初マグロをキャッチした。
今釣行は夏休みの家族サービスで8月11日からキャンプしつつ、自身は日中マグロゲームを楽しむというプラン。初日はベイトがおらずノーキャストに終わったが、2日目は朝イチから海鳥が多く、雰囲気抜群。久六島灯台が見え始めたあたりから大小のナブラが立ち始め、千葉さんが2本、他のメンバー1本ずつの船中4本をキャッチした。3日目はごくフラットな海面で何事も起こらぬまま正午を迎えたが、終盤に洗濯ナブラに遭遇し、船中2本の釣果。釣り上げたマグロはいずれも20~40kgのアベレージサイズだった。
「ベイトがイカなんかだとマグロもルアーをあまり追いませんが、カタクチやマイワシがベイトのときだと、ベイトの周りをぐるぐる回って洗濯機のようないいナブラが立ちます。魚が下を向いているときはシンキングタイプを落としたりしましたが、あまり反応がよくなくて、釣れたのはイワシを追ってナブラが立っているときに食わせた魚です」
この日、効果的だったアクションは洗濯機状のナブラにフローティングプラグをキャストし、5~10秒ほどそのままにしておく「ほっとけメソッド」。魚は十分に沸いているので、しっかりルアーを見せるようにした。
「ポンッ」とマグロが口を使うのが見えたら、ドラグが鳴って引きこまれるのに合わせて軽くアワせてやればOK。あまり力強くアワせすぎるとフックの穴が広がってバラシが多くなるし、マグロの重量でラインにテンションがかかっているので、軽くアワせるくらいで十分なのだ。
「とにかくバラすのがいやなので、ラインシステムのチェックは念入りにしました。あとは、ナブラでマグロの大きさを判断して、フックのサイズをチョイスするのも大事ですね。ルアーとのバランスも大事ですが、フックの大きさが合わないとフッキングが甘くなってしまいますから」
釣りの後はマグロ三昧で家族サービス。大トロ、中トロ、赤身の刺身に兜焼き、ツナフレークなどなど、マグロづくしを堪能した。能代沖のマグロゲームはこれから8月末から9月がハイシーズン!ここ数年は以前に比べるとタックル等も一般向けになり、マグロに初めて挑戦する人が激増中!ぜひ皆さんもこの好機に夢の1本をモノにしていただきたい。
■ライン
ソルトウォータースペシャル キャストアウェイ・モンスターバトルPE(サンライン)100Lb
■ショックリーダー
・シンキング使用時
ソルトウォータースペシャル システムショックリーダー FC(サンライン)80~100Lb
・フローティング使用時
ソルトウォータースペシャル システムショックリーダー ナイロン(サンライン)80~100Lb
■ルアー
・エンタイス(シャウト!)190mm
=今回のヒットルアー。カラーはカタクチ。水面でナブラが沸いているときなどに!
・エングラ(シャウト!)シンキング
=ナブラが沸かず、マグロが沈み気味のときにフォールが有効。遠投が可能なので、パイロット的にも使える
■フック
カーブポイント トレブル31(シャウト!)1/0~3/0。
ヘビーワイヤー仕様のビッグゲーム用トレブル。フックサイズはマグロの跳ねから大体の大きさを判断して選択(この日は2/0を使用)
カレイ釣り大会で多数の入賞経験を持つカレイ競技のエキスパート。三陸をメインフィールドに、仙台湾や青森周辺にも足を延ばす。青物ジギングやマダイ、ワカサギなども得意。岩手県一関市(千厩町)在住。ささめ針フィールドモニター、サンラインフィールドテスター、下野アドバイザリースタッフ
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※取材・解説/千葉宏一