亘理沖ヒラメ早期解禁!!
2ヶ月早く解禁。釣果は徐々に上向き!
昨シーズンはセシウムの問題で釣りが控えられた亘理沖のヒラメ釣り。この海域の解禁を毎年心待ちにしていた多くのファン(私も)にはとても残念な年となった。
そんな釣り人の皆さんの声から、今年は例年より2カ月早く、6月より解禁となった。セシウムの数値も安全性が確認されている。スタートこそ数が伸びなかったが、7月に入ると同時に釣果は徐々に上向き傾向にある。
きくしん釣具店社長・第七きくしん丸船長の菊地慎吾さんによれば、「昨年はヒラメ釣りができなくて残念でしたが、今年はその分早く始まりました。水温上昇に伴って釣果はどんどん上がるでしょう。大型も多く食ってくるようになると思われます」とのこと。
魚影濃く、アタリが頻発!
じっくり食わせよう。
一艘で100枚超が当たり前になっている亘理沖とすれば近況の30枚程度の数は好調とは決して言えない。しかし、マガレイが1人で150枚釣れていてもヒラメ釣りの人気は高く、釣行した7月7日当日もヒラメ船は20名の満席で出船となった。
亘理港より45分走って真沖に点在する天然の粒根周りに到着。水深は38m。船前方の生け簀からカタクチイワシをすくって手元のバケツに泳がせて準備OK!サイズは15cm程なので、1本バリの選択がベスト。食いは良いが弱りやすいカタクチイワシ。鱗が剥がれ落ちないように優しく掴んで、上顎の先端部分にハリを通して海底に送り込んだ。
水温は18℃ほどでヒラメがエサを追うには十分だが、最盛期よりは若干低い。私は高い棚までエサを追わないことを想定して、仕掛けの捨て糸(ハリスの接続部分)をオモリから30cmの低い位置に設定した。
最初の流しと次の流しで船上では3枚ずつヒラメがヒット。私は2回、歯形だけ残していかれたが、鋭いその痕跡はヒラメに間違いないなかった。
次に回ったポイントで私の竿にもようやく48cmのヒラメがヒット。当日は噛み付いてから食い込むまで時間があったので、大きく絞り込むまで待つのが有効だった。
ヒラメはたくさん居るようで、当たりが頻発。こちらから掛ける釣りのパターンで、皆さんこのチョイ渋を逆に楽しんでいる様子だ。それから少しの移動を繰り返してポイントを回ると数枚のヒットが続いて10時で船中23枚の釣果になった。それでも亘理沖のヒラメ釣りとしては少し物足りなく感じた。
終了前にラッシュ!
初期は浅場が有効なことも。
「初期は水温の上昇が早い浅場にヒラメが寄っているパターンも多いです」とのことで、水深20m前後のポイントに船長は船を向けた。するとそこで次々に竿が絞り込まれた。水深が浅いので、掛かった瞬間に横に走るスリリングなやり取りが面白い。私も続けて 2枚追加できた。
終了時間で船中55枚の釣果で、本命ボウズ無し。最大は62cm。早期としては十分満足の内容だ。今後、水温があと少しだけ上昇すれば船中100枚超え、メータークラス続出の亘理沖が戻ってくることは間違いなさそうだ!
■乗合料金
ヒラメ船8,000円
午後ヒラメ船7,000円
カレイ船7,000円
午後カレイ船6,000円
カレイ釣りのトーナメンターとして活躍しながら、ヒラメ、メバル、マダイ、深海などの各種船釣りにワカサギ、渓流までなんでもこなすオールラウンダー。がまかつ、山豊テグスフィールドテスター、マルキューフィールドモニター。福島市在住
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※取材・テキスト/菅野 順也
※取材協力/きくしん丸(宮城・荒浜漁港)TEL:080-1667-1181