盛期を満喫!仙台湾ワラサジギング!!
シーズンインが少し遅れたものの、宮城のジガーマン待望のワラサシーズンがやってきた今季の仙台湾は例年並み以上の調子のよさで、70cm、80cmオーバーの良型がコンスタントにヒットしている。
※2012年10月掲載の記事です。
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[イベント情報] 仙台湾ソルトアングラーミーティング
仙台湾はワラサジギング船で大盛況!
さきの震災の後、塩釜港の遊漁船は2011年6月から出船を再開し、1年4カ月余りが経過した。昨年の出船再開時にマダラジギング大会を主催した菊田釣センター仙台店では、今年の6月に1周年記念イベントを予定していたが、諸事情により中止。ワラサジギングが好シーズンを迎えた10月14日(日)、「仙台湾ソルトアングラーミーティング」を開催することになった。ここでは最高の盛り上がりをみせた、ワラサジギング大会当日の模様をリポートする。
今回のイベントには、東北太平洋岸の復興を願う46名のルアーアングラーが塩釜に集結。釣り人が海に出ることで浜を活気づけるべく、仙台湾のワラサをジギングの腕を競った。なお、今大会の参加費の一部は、後援の河北新報社を通じて、日本赤十字社への義援金に充てられている。
この日の仙台湾は終日、好天に恵まれ、最高の条件の下で釣りを楽しんだ。今時季のワラサジギングは、砂泥底のポイントでのメロウドパターンが主流。参加者の多くはセオリー通りにベイトのメロウド(イカナゴ)に近いロング系のメタルジグを使用し、ボトム中心の攻めでワラサ~イナワラを釣り上げていった。
メロウドパターンのワラサを攻略!
この日、丹野さんはロングジグ系の「コモジグ ビクティム・コルテ・MTFオリジナルカラー」を中心に使用。底に若干の濁り潮が入る条件にオリジナルのグロー入りカラーがピタリとハマり、開始直後から順調にワラサをヒットさせていった。
メロウドは砂に潜る性質があるため、底から10~15mほどの狭い範囲を重点的にトレースするのが基本。軽くキャストして横引きのような形でヒットゾーンを斜めに引く方法も有効だった。また、1日のうちにやや食いの渋い時間帯もあるが、そんなときにはシルエットが小さく横へのスライド幅が小さめのモデルなどにチェンジして、ボトム付近をややゆっくりと丁寧に探ってみるのもアリ。
「砂泥地のポイントでは、(ピンポイントを攻めるのではなく)ドテラ流しで時間をかけて船を流します。左右の釣り座で潮上と潮下がまんべんなく入れ替わるように船長が調整してくれますが、アングラー側は潮の向きに合わせて釣りを変化、対応させる必要があります」と丹野さん。
釣り座に風が当たる状況では背中方向に船が流れて、自然に釣っていてもラインを張ることができるのだが、風下側の釣り座ではラインが船底に入りこむような形になるため、ジグを重くするなどしてラインを張り気味にする必要がある。風下側はラインが船底にスレて摩耗する場合も多々あるため、ラインの出方に注意するとともに、ちょっと面倒でも適当なタイミングでジグを入れ直すようにするのが得策。
大会船は3隻とも、しばらくは大船団の中で釣っていたのだが、船中の多くがリミットメイクした後はポイントを少しずらして型狙い。数は前半ほどではないが、後半は明らかに70UPのヒット率が上がっていった。海友丸の瀬戸船長は、「魚探反応などを見ながら、大物が着いていそうな潮の効くルートを中心に狙っています。船の流し方は‥潮目に合わせ、潮上の方から船を流すイメージでしょうか」
仙台湾ワラサの好季はまだまだ続く!
6時~13時の実釣時間が経過して一斉に帰港。検量場所には次々と良型のワラサが持ち込まれた。東京町田市から遠征して参戦し、当日最大となる84cmを釣り上げたタックルハウスの藤本泰也さんは、「仙台湾のメロウドパターンは初めてだったのですが、こんなにワラサばかり釣れる海域で釣ったことが無いのでビックリです。定番のパターンが分からなかったので、テストも兼ねて色々試しました。この魚(84cm)は底から10mくらいをゆっくりめにジャークさせたところヒットしました」
また、優勝した宮城正志さんは「優勝などは全く考えていなくて‥、本当に偶然です!最初のうちはなかなか釣れなかったんですけど、丹野さんの動作を参考に、途中からゆっくり目にアクションさせるように変えたら、不思議とどんどん釣れるようになりました」とのコメント。
大会の最後には、参加者全員に豪華賞品がゆきわたる大抽選会が行われ、こちらも大盛り上がり。主催した丹野さんは、「途中から風が吹かないか心配しましたが、天候と釣果に恵まれ最高の1日になりました。釣ってみた感じでは、まだまだイイ魚はいる印象で、これから水温が下がっていけばもっとよくなると思います。また、来年以降も復興イベントを年1回は開催したいと考えています。これからも震災のことを忘れず、釣りを通して復興に少しでも役に立てるように沿岸部を元気づけていきたい」と、締めくくった。
※遊漁船情報:第一海友丸(宮城・塩釜まがき港)TEL: 022-365-7589
※大会結果はコチラ!
【丹野さんが使用したアイテム】
◆ロッド
TOP RANGE RANGE STICK BURI STYLE 63Sti-4、57Sti-6
◆メタルジグ
・FISHERMAN+M.TANNO FACTORY CRAZYLONG JIG NORTH FACE 120g、170g
・KOMO JIG VICTIM CORTE M.TANNO FACTORY Custom125g、145g、185g
・KOMO JIG VICTIM SWIMMER M.TANNO FACTORY Original color78g、98g
◆フック
M.TANNO FACTORY RANGE HOOK 東北ジギング 5/0、7/0
【協賛】
(株)シマノ、(有)FISHERMAN、KOMO、GAMAKATSU PTE LTD、(株)ZENAQ、ヴァンフック(株)、サンヨーナイロン(株)、(有)ソウルズ、(株)マングローブスタジオ、(株)釣りビジョン、(株)ディーパーズファクトリー、(株)プロセレ、(株)カツイチ、(株)天龍、(株)アイビック、(有)シモヤマ、(株)タックルハウス、(有)つり具のニットウ、(株)魚矢、(有)シービーワン、(株)目細八郎兵衛商店、(株)ささめ針、(株)釣り東北社、釣り河北
【後援】
河北新報社
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※解説/丹野 正文
※取材協力/菊田釣センター仙台店(宮城・仙台市若林区)TEL:022-285-9576