釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

東北横断!秋田運河 通いシーバス

小山 哲平 2021年4月8日 更新

東北ではトップクラスのシーバスの魚影を誇る秋田運河。今シーズンは例年以上にサイズがよく、良型が快調にヒットしている。夏から秋のシーズン中は昼夜問わずシーバスを狙え、岩手や宮城から足を延ばすアングラーも多いエリアだ。
※2012年10月掲載の記事です。

7月4日の午後3時頃にキャッチした70cm。日中でも十分釣れるが、朝夕のマヅメを絡めて釣行するのがオススメ。ヒットルアーはサイレントアサシン99F(シマノ)

岩手から通うのは それ相応の魅力があるから

釣具オヤマの小山哲平さんは、毎年、夏から秋にかけてはシーバス狙いで秋田運河に通い詰める。小山さんが住む岩手県釜石市からだと、太平洋沿岸から日本海沿岸へ東北を横断することになるが、今は道路も整備されており、日帰りで無理なく遠征できる。

「秋田運河では、ある程度のいいサイズを狙えて、コンスタントに数も釣れるのが魅力です。なかなか爆々とまではいきませんが、日中から釣れる場所を探せば大抵、アタりパターンが見つかるので、外すことは少ないですね」

秋田運河は秋田道からも近く、アクセス良好。街中にあるため休憩スポット等にも事欠かない。また、デイorナイト問わずゲームが成立するため、休日の限られた時間に釣行計画を組みやすいのも嬉しいところだ。

7月18日に釣れた76cm。こちらは朝方、午前8時の釣果。ヒットルアーはサルベージ70S(シマノ)
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潮の動く日に、マヅメと絡めた釣行を

小山さんは例年、6月20日頃から、暇をみつけては秋田運河に通い始める。あくまでも目安だが、海水温が15℃を越えた状態が1週間程続くと釣果が安定してくる。さらに秋田市の最高気温が20℃を越す日が増え、最低気温との開きが少なくなると盛期。その後は10月中旬くらいまでが、アウェイから行く人にはハズシが少なくてオススメとのこと。

釣行するならズバリ、大潮と中潮。干満差の少ない日本海側なので、なるべく潮が動く日の方が好釣果に期待できる。また、日本海側は干満差が少ないこともあり、魚の活性の上がるマヅメ時は逃さず釣りたいところ。釣行の際は、朝夕マズメのどちらかで必ず釣りをできるようにスケジュールを組むといいだろう。

「魚影の濃い秋田運河ですが、中でも60cm以上の魚を狙って、それをできる限り多く釣ることを目指しています。一発大物狙いではなく良型の数釣りですね」と小山さん。今年は例年より70cmオーバーの率が高く、80アップもキャッチしている。

7月31日の朝6時にキャッチした83cm。ヒットルアーはサルベージ70S(シマノ)

ポイントの良し悪しは足裏からもつかみ取る

使用するルアーは、夜であれば9~12cmくらいのシャロー系ミノーが中心。アップからダウンまで角度を変えながら幅広く探り、リールの巻き抵抗が重くなったり、フワッと軽くなったりする所を見付けたら集中的に狙う。広範囲を探っていれば、自然とアタリはあるはず。また、ミノーでアタらなければ、9cmくらいのシンキングペンシルも有効だ。

朝、夕のマヅメ時や日中であれば、とりあえずバイブレーションが高実績。投げて巻くだけでいいのだが、水面をしっかり見て、流れに変化のあるところを探すのがポイント。タダ巻きでダメな時は、リフトアンドフォールも試してみるといだろう。バイブレーションのウエイトは水深も考えて、20g以下がオススメ。

秋田運河での釣りはウェーディングが基本になる。ウェーディング中、小山さんが最も重視しているのが、底質の固い場所を探すこと。足元がぬかるまないというのはつまり、底の泥が流されている証でもあり、流れに何らかの変化があり、良型が着いている可能性が高い。また、増減水などの影響で釣行の度に底質は微妙に変わるため、本当にいいポイントは実際に歩いてみないと分からないことも多いそうだ。

狙いの場所を見付けたら、潮目や、流れに変化のある(ありそうな)所を目がけてルアーを投げる。同じコースに執着せず、とにかく色々なコースに投げてみること。運河の魚は反応が早く、ランガンでテンポのいい釣りが楽しめる。狙ったポイントからセイゴクラスの小型ばかり釣れるようなら、狙っているエリアがちょっとズレている可能性が高いので、ポイントを少しずつズラしながら攻めてみるといいだろう。

シーバスは運河の上流まで入って来るが、釣果が安定しているのは中下流域。中下流域をラン&ガンして色々な場所を探れば、必ずどこかにいい所はあるはずだ。昼も夜も流れの変化を探すのは一緒だが、慣れない場所での夜釣りは危険も伴うので、初めての場所ではポイント確認がてら、明るいうちに流れの状況を確認しておくのもいいだろう。

先日、10月3日にも75cmをキャッチ。こちらはまだ暗い午前4時の釣果。ヒットルアーはヤマリアのブルースコードC90


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【釣り場へのアクセス】
秋田道の秋田南インターから国道13号を海側へ進む
秋田運河でとにかく釣れる!オススメのバイブレーションが、こちらのサルベージ70S(シマノ)。巻いて良し、リフト&フォールで良しと、万能で使いやすくいアイテム
【小山さんのタックル】
■ロッド:シマノ エクスセンスS810M/RF
しなやかなティップが、勢いの弱い運河のスレシーバスのアタリをしっかりキャッチ!フッキング後は、竿全体で魚の急激な動きに対応可能.
■リール:シマノ ヴァンキッシュ4000
シーズン途中から使っているが、マグナムライトローターの効果でとにかく軽く、疲れにくい。さらに驚くのが感度の良さ。流れの変化や、動きの少ないシンペンなどの引き抵抗を手元にビリビリと、明確に伝えてくれる。従来のリールと比べるとその差は歴然!
ヴァンキッシュは釣具オヤマでも展示&販売中!実際に触って、その凄さを体感してみよう
■ライン:サンライン PEジガーHGライトスペシャル1号
■リーダー:サンライン ポケットショックリーダーナイロン25Lb
さらに細かい情報は釜石市の釣具オヤマで。ルアー関係だけでなく、活きエサやオリジナル仕掛けなども豊富に取り揃える。釜石周辺は秋の青物が好シーズン!
※営業時間=平日8~19時、土日祝日は5~19時、水曜定休。

【お店のアクセス】
店舗は、国道283号線添いの釜石市内にある。釜石線・松倉駅を目印にすると分かりやすい
PROFILE:小山哲平

甲子川中流域にほど近い釣具オヤマの若旦那。ロックフィッシュやヤリイカなど、陸っぱりから船釣り、渓流まで釜石周辺のあらゆる釣り物に詳しく、旬の釣りは自ら実釣テスト!東北各地への遠征経験も豊富だ

 

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取材・解説/小山哲平
取材協力/釣具オヤマ(釜石市)TEL:0193-23-7754

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