今夏好調!仙台湾の平政ゲーム
例年よりロングラン好釣中(終了間近?)
仙台湾周辺でこれほど長期にわたりヒラマサが釣れたことがあっただろうか?というくらいヒラマサが好調だった今年の夏。湾内の近場で狙える本格的なキャスティングターゲットは、キャッチするのがちょっと難しい点も釣りを面白くしている。
取材中2本のヒラマサをキャッチした菊田釣センター仙台店の丹野店長によれば、ヒラマサの場合、マグロのキャスティングなどのようにルアーを見せるのではなく、ファーストリアクションで食わせるのが基本になる。釣れるかどうかは回遊、時合いも大きく関係するが、ヒットチャンスは限られるので、波が立つような有力ポイントをマークしつつ、一瞬のチャンスをモノにする正確なキャスティングテクニックも求められる。
また、ヒットしてからのバラシが多いのも特徴。回遊魚でありながら根周りを好む習性を持つこの魚は、ちょっと強引なくらいに根から引きはがさないと、根ズレやフックアウトのリスク大なのだ。
時合いになるとバタバタと連続ヒット!
釣行した8月11日(土)は京都よりKOMO代表・薦田氏を迎え、ハーバーハウスかなめに前泊。午前1時まで作戦会議と称した飲み会ののち、午前5時須賀港より出船という、なかなかハードなスケジュール。
この日は南方を台風が通った後でシケが懸念されたが、湾内は波がやや高い程度でコンディション的にはマズマズ。最初のポイントではサバのみ。続いて潮目でシイラ、アオッコの釣果。ナブラは立っても小さく、本命のアタリは無いままだった。
状況が変わったのは7時過ぎ。ここ数日実績があったポイントへ移動。キャスティングを開始して間もなく「ジジジ」っとドラグの音が鳴った。場所を移してから、ものの10分で本命ヒット!
最初にヒットしたのは菊田釣センター常連の山口さんだった。「ゴンッ」と大きなアタリとともに一気に走られ、ドラグは鳴りっぱなし。ちなみに山口さんは前回の釣行時にヒラマサを逃しており、今回がリベンジ釣行。何としても獲りたいところ。
根に潜られそうだと感じた丹野さんからとっさに「ドラグを締めて!」との指示。ドラグをきつく調整し直し、無理やり巻き上げて根を回避。格闘の末、念願の1本を手にした。体高のある魚体は、50cmの計測版を優に超す70cm。
次にヒットしたのは(もはやおなじみ?)丹野Jrこと瑛祐くん。小さな体にも関わらず、丁寧なやり取りで見事キャッチ。その次が百戦錬磨の丹野さんで、こちらは余裕もみられた。その間にも何回かアタリはあるもバラシ多数。そんな中、丹野さんが貫録をみせて再びヒット!1本目よりサイズアップ。
時合は1時間くらいだろうか、しばらく粘ってから場所も変えてみたものの、以後はイナワラのみで終了。これから仙台湾は秋の海に様変わり。大きな鳥山も立つようになって、大型のサバやワラサを狙いやすくなる。
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帰港後、ちょっとだけ仮眠をとり夕方からは仙台湾でイカジギング!その時の模様はコチラ→https://tsuri-kahoku.jp/choukouki/39732
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※解説/丹野正文
※取材協力/菊田釣センター仙台店、ハーバーハウスかなめ(かなめ丸)