釣行記

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今夏好調!仙台湾の平政ゲーム

編集部 2021年4月11日 更新

この夏、宮城のオフショアアングラーを熱く盛り上げてくれたヒラマサゲーム。同サイズのワラサと比べて引きが強く、サラシ周りのエキサイティングなやりとりには青物ゲームの醍醐味が詰まっている!※2012年8月掲載の記事です。

例年よりロングラン好釣中(終了間近?)

仙台湾周辺でこれほど長期にわたりヒラマサが釣れたことがあっただろうか?というくらいヒラマサが好調だった今年の夏。湾内の近場で狙える本格的なキャスティングターゲットは、キャッチするのがちょっと難しい点も釣りを面白くしている。

取材中2本のヒラマサをキャッチした菊田釣センター仙台店の丹野店長によれば、ヒラマサの場合、マグロのキャスティングなどのようにルアーを見せるのではなく、ファーストリアクションで食わせるのが基本になる。釣れるかどうかは回遊、時合いも大きく関係するが、ヒットチャンスは限られるので、波が立つような有力ポイントをマークしつつ、一瞬のチャンスをモノにする正確なキャスティングテクニックも求められる。

また、ヒットしてからのバラシが多いのも特徴。回遊魚でありながら根周りを好む習性を持つこの魚は、ちょっと強引なくらいに根から引きはがさないと、根ズレやフックアウトのリスク大なのだ。

出船場所は櫻井キャプテンが営むハーバーハウスかなめのすぐ向かい。午前5時に出港
須賀港から外海に出るために橋をくぐるのだが、干満の差で水位が変動するため、水位が上がる満潮時はスリル満点。櫻井キャプテンいわく、「ジャングルクルーズ体験ができるので子供達には大人気」だとか
この日お世話になったかなめ丸の櫻井キャプテン
漁場到着後、キャスティング開始。ジグ、ポッパー、ペンシル、ミノー等で各層を探りながら反応を待つ
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時合いになるとバタバタと連続ヒット!

釣行した8月11日(土)は京都よりKOMO代表・薦田氏を迎え、ハーバーハウスかなめに前泊。午前1時まで作戦会議と称した飲み会ののち、午前5時須賀港より出船という、なかなかハードなスケジュール。

この日は南方を台風が通った後でシケが懸念されたが、湾内は波がやや高い程度でコンディション的にはマズマズ。最初のポイントではサバのみ。続いて潮目でシイラ、アオッコの釣果。ナブラは立っても小さく、本命のアタリは無いままだった。

状況が変わったのは7時過ぎ。ここ数日実績があったポイントへ移動。キャスティングを開始して間もなく「ジジジ」っとドラグの音が鳴った。場所を移してから、ものの10分で本命ヒット!

最初にヒットしたのは菊田釣センター常連の山口さんだった。「ゴンッ」と大きなアタリとともに一気に走られ、ドラグは鳴りっぱなし。ちなみに山口さんは前回の釣行時にヒラマサを逃しており、今回がリベンジ釣行。何としても獲りたいところ。

根に潜られそうだと感じた丹野さんからとっさに「ドラグを締めて!」との指示。ドラグをきつく調整し直し、無理やり巻き上げて根を回避。格闘の末、念願の1本を手にした。体高のある魚体は、50cmの計測版を優に超す70cm。

次にヒットしたのは(もはやおなじみ?)丹野Jrこと瑛祐くん。小さな体にも関わらず、丁寧なやり取りで見事キャッチ。その次が百戦錬磨の丹野さんで、こちらは余裕もみられた。その間にも何回かアタリはあるもバラシ多数。そんな中、丹野さんが貫録をみせて再びヒット!1本目よりサイズアップ。

時合は1時間くらいだろうか、しばらく粘ってから場所も変えてみたものの、以後はイナワラのみで終了。これから仙台湾は秋の海に様変わり。大きな鳥山も立つようになって、大型のサバやワラサを狙いやすくなる。

サバも場所によってはワンサカ。腹部にかじられた痕跡が…もしかしてヒラマサ?
ポイント移動の途中に潮目でキャスト
潮目を狙うとすぐにペンペン(シイラ)やイナダが釣れてきた
数日前から実績のあった場所に到着。数回のキャストで大きなアタリが。「マサだっ!」船上に櫻井キャプテンの大きな声が響き渡った
50cmの計測板を優に超すこの日のビッグワン。メジャーを当て直したところジャスト70cmあった
山口さんのキャッチから数分後、大人顔負けのベストアプローチで丹野瑛祐くんにもヒット
遠投の効くコモジグで広い範囲を攻めていた薦田さんにもアタリが。しかし惜しくもキャッチならず
時合に突入!ブレイクめがけてフルキャスト。狙いは的中
回遊待ちパターン見事攻略。重量感タップリのマサっ子をゲット
1本目を取り込んだ数分後、丹野さんに連続のヒット。レンジとカラーが狙い通りにピッタリはまった
激アツなファイトを見せてくれたヒラマサ。70cmのナイスサイズを含む4本が本日の釣果
炎天下の中、マサを狙った猛者達。前列右から菊田釣センター代表の丹野さん、息子の瑛祐くん、常連の横田さん。後列右から櫻井キャプテン、KOMO代表の薦田さん、常連の山口さん
丹野さんが店長を務める、菊田釣センター仙台店では、オフショア関連アイテムが充実しているほか、沖釣り商品も個性的な商品がいっぱい!他ではなかなか手に入らないオリジナルアイテムをますます充実させ、ビギナーさんから一歩先を目指す中上級者まで幅広くサポート!

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帰港後、ちょっとだけ仮眠をとり夕方からは仙台湾でイカジギング!その時の模様はコチラ→https://tsuri-kahoku.jp/choukouki/39732

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※解説/丹野正文
※取材協力/菊田釣センター仙台店ハーバーハウスかなめ(かなめ丸)

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