松島湾内での~んびり船アナゴ
塩釜・東北丸のアナゴ乗合船が好調だ。松島湾では古くから小舟で楽しまれてきたスタイルをそのまま乗合船に導入。夕方からの短時間に一人でも手軽に楽しめる上、一回やったらやみつきになる面白さが大きな魅力!※2012年8月掲載の記事です。
ハマったら通えちゃう手軽さが魅力
夕方からの短時間集中でとっても中身の濃い釣りが楽しめる船アナゴ。アナゴの船釣りというと東京湾の江戸前アナゴが有名だが、ここ松島湾でも古くからアナゴ船が出船していて、魚影は抜群。震災後も魚の濃さは健在で、40~60cmくらいのナイスサイズがコンスタントに釣れてくる。
今回、取材に行った東北丸では今夏からアナゴ船を出しているが、かなり好評とのこと。この釣りの魅力は、港からポイントまでが約5分と近く、夕方からの短時間の出船のため、仕事後などにも気軽に乗船できる。料金もエサ付き3000円とお手頃。また、カレイ竿など手持ちの道具で簡単に挑戦でき、カレイ以上に繊細で多様なアタリと強烈な引きは、一度味わうとハマってしまうほど。
繊細なアタリを取るために細糸と軽い仕掛けを
松島湾のアナゴ釣り場は水深が8~10mほどと浅いため、軟らかめのタックルに細糸、軽量オモリで狙いたい。
オモリは7~10号くらいだと、アナゴのアタリを直感できる(あまり重いオモリだと泥にハマって誘いづらい)。カレイ竿なら20号前後がベター。寺島翔平船長はテンヤタックルに7号のカレイ用テンヤで試釣を行っていたのだが、細くて高感度なテンヤ竿ならアタリが明確。オモリ負荷の合うものならば、スピニングのルアーロッドやコンパクトロッドなどでも代用できる。ラインは感度重視でPE1号前後がベター。
仕掛けはテンビン仕掛けなら短めの2本バリで、長めは×。シンプルなものでも釣れるが、夜光パイプやケミホタル類、発光オモリ等でアピールするのも効果的。アナゴの回転による仕掛け絡みを防ぐため、ハリスに夜光タイプの仕掛けパイプを被せるのも定番のテク。エサは持ちのいいように縫い刺しにし、ハリはエサのズレが少ないケン付タイプがオススメ。
この日は開始早々からポツポツアタリがあり、多い人で8本を釣り上げた。日によって最初にいいとき、だんだんよくなる時とパターンは色々。アタリの取りやすいタックル&仕掛けで、刻々と変化するアナゴの食い気にしっかりと対応することが釣果を伸ばすポイントで、この日も繊細なアタリをしっかり取ってからの即アワセが有効だった。
取材時のアベレージは40cm後半で、50cm超が混じる状況。60cm超の極太アナゴも連日のように上がっており、これから秋まで食べ応え満点の太アナゴを狙える。竿は2本出しまでOKなので、腕自慢の方は是非とも2本竿で狙ってみていただきたい。
■料金:3000円・エサ付
■時間:17時半出船(実釣約3時間)
■出船場所:まがき駐車場前岸壁から
■TEL:022-364-2653
※アナゴ初心者の方には、若船長の翔平さんが船上で釣り方をアドバイスしてくれます!
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※解説/寺島翔平(東北丸)
※取材協力/東北丸(宮城・塩釜港)TEL:022-364-2653