東北ロックフィッシュをもっと熱く!
松島湾の濁りを避けて網地島周辺へ
松島湾周辺から三陸にかけての各地はロックフィッシュがハイシーズン。この好季に宮城の釣りシーンを盛り上げるべく、「宮城復興!根魚ゲーム釣り河北カップ」を企画しました。
開催日は7月1日(日)。遊漁船えびす屋の「第五十一えびす屋丸」と「かもめⅤ」の2隻に分乗し、まずは松島湾のポイントへ。
塩釜港の航路を出ると、ウネリが高く、濁りも酷い状況。それでも釣り始めると、アイナメの他、マゴチ、ヒラメがポツポツと釣れてきたが、魚の活性はあまりよくない様子。20~30分で松島湾のポイントは見切り、濁りを避けるために網地島周辺のポイントへ移動することになった。
1時間ほどかけて田代・網地島周辺に移動すると、ウネリの波長は長くなり、濁りも大分薄まって、先ほどよりは釣りになりそうな雰囲気。実際、アイナメ中心にマゾイ、ベッコウゾイと釣れてきて、良型のヒラメやメバル(ともに検量対象外)もヒットしてきた。
「この一帯は、エサ釣りの根周り五目でも根魚がよく釣れています。水深は10m前後で、高い根から、ちょっと落ちたところで食ってくることが多いですね」と、えびす屋の伊藤栄明船長。田代島、網地島周辺から、最後のほうは金華山の瀬戸にまで足を伸ばして、根周りを丹念に攻めていった。
より食い気のあるイイ魚を釣るために…
今回は通常の「トーナメント」と並行して「レベルアップ」を目的としたコースも設定。アーネスト佐藤さんと塩津さんには、テクニック等のアドバイスをしながら、実釣で手本を見せてもらった。
牡鹿エリアのロックフィッシュは魚の活性が上がっているハイシーズン。塩津さんが毎週のように通っている磯周りでは、今まさにベッコウゾイがいい季節だが、今回狙ったちょっと深めのゾーンはアイナメが中心。この季節のアイナメの多くは小魚を追っており、この日もスイミング系のパターンが有効だった。
アーネスト佐藤さんによれば、「今頃のシーズンは甲殻類パターンみたいな、ロックフィッシュの定番アクションだけだと厳しいことがありますね。底よりちょっと上を見ている高活性な魚を意識して、たとえなかなかアタリが無かったとしても、追ってくる魚がいると信じて攻め続けることが好釣果につながります」
実際、優勝者はワインド系のリグを使用していたし、シャッド系ミノーやバークレイのパルスワームなどを上手に使った人が比較的いい釣果を上げていた。この日はあいにくウネリが高く、狙ったレンジを攻めるのが難しかったが、そんな中でも入賞した人はしっかりと狙いを定めて、着実に攻めたということ。
この好季に根魚をどんどん楽しむべし
ウネリは1日を通して高かったものの、魚のサイズは徐々に良くなる感じで、全体の半数ほどはリミットメイクを達成。勝負の行方も最後まで分からない接戦となった。優勝者を筆頭に、とにかく船酔いがツラかったという声が聞かれる中、最後まで気力を振り絞っての奮戦ご苦労さまでした。
帰港後はすぐに検量をするかたわら、TALEX偏光グラスの試着体験会やバークレイニュータックルのプチ試投会なども実施。表彰式の後には、抽選会、ジャンケン大会と、参加者の皆さまに最後までお付き合いいただき、何とか大会の幕を閉じることができました。当日はコンディション的に厳しく、運営側としても至らぬ点が多々ありましたが、ご協力いただいた皆様には改めて感謝いたします。
宮城周辺のロックフィッシュはまだしばらく好季が続きます。今後は絶好調のヒラマサに続き、サバやワラサなどのジギングターゲットも豊富になる季節。夏の風物詩ともいえるイカ釣りもシーズン間近です。これからも釣り場へどんどん足を運び、港を活性化することが、東北の釣りの復興につながるはずです。
[参考] TALEX偏光グラスについてはこちらの記事もご覧ください。
【後援】
がまかつ様、シャウト!様、ダイワ様、シマノ様、サンライン様、ピュアフィッシングジャパン様、ソウルズ様、カルティバ様、ヤマリア様、ネイチャーボーイズ様、和真メガネ様、モビーディック様、えびす屋様、竹乃皮屋様、アイビック様、河北新報社様(順不同)
【大会結果】
優勝:只野芳郎
準優勝:佐藤歩美
3位:羽根田貢
4位:今井賢二
5位:野口耕七
レディース賞:佐藤歩美
※以上はアイナメ、ソイ3匹の合計重量で決定。
■アイナメ大物賞:羽根田貢、只野芳郎
■ソイ大物賞:佐賀康宏(ベッコウゾイ)、今野智之(ベッコウゾイ)
※敬称略。