三陸釜石かかりカレイは攻めの釣り!
三陸の船カレイは今がハイシーズン!
「船カレイをやったことの無い方の中には、カレイやコヅキとかいうと、動きの無い『待ちの釣り』と思われる方も多いと思うんです。でも実際には、カレイ釣りは誘いに誘って獲っていく『攻め』の要素がかなり強い釣りです。特に浅場のかかり釣りはアタリもダイレクトなので面白いですし。今回は船釣り自体あまりやったことの無い若手アングラーを誘ってみたのですが、みんな見事にハマっていました」とは、釣具オヤマの若旦那、小山哲平さんのお話。
小山さんらが両石湾に釣行したのは5月30日のこと。3日前の5月27日には一人平均60枚ほどと爆釣しており、急遽、参加者を募り、爆釣の再現を狙ったというワケ。三陸の各湾では、湾内をびっしりと埋めていた養殖棚が津浪に流され、カレイの船釣りも長いこと流し釣りが中心だったが、ここにきて養殖棚が復興し始め、今春シーズンからはかかり釣りも楽しめるようになってきている。両石湾のかかり釣りのポイントは漁港からすぐ近く、船釣りが苦手な人でもラクに楽しめるのも魅力だ。
ただ、今年は春の訪れが異常なほど遅く、カレイの調子もなかなか上がらなかった。ここにきて、ようやく水温が(釣れるか釣れないかの)ボーダーラインである12℃に到達し、急に好調に釣れ出している。これから水温が上がるにつれてカレイの活性はどんどん良くなるはずで、まさにこれからがハイシーズンといえる。
シェイクの後にストップを入れてバイトを誘う!
カレイの活性が非常に高いときであれば、ガンガン誘って、アタリを感じたら即アワせて数を伸ばす。しかしこの日は、数日前に爆釣したときとはうって変わって、ハッキリしたアタリはほとんど出ない状況。「モタレ感にアワせると何とか乗る感じ」で、違和感アタリを感じ取るのに、極細PEと軽量かつ高感度な最新タックルが力を発揮した。
「なかなか釣れない時間帯は、30~40回ほどじっくりシェイクした後、10秒くらい手を止めて、糸を弛ませてからちょっと聞き上げると乗っているというパターンでした。食いが渋い時は間を長めに取るのがセオリーです。細かい誘いのパターンはその時々で違うので、色々試して、有効なものを見付けるのがまた楽しいんですよね」
この日は午前中で上がったが、それでも30枚超と、終わってみればまずまずの釣果。釣れるカレイはマコもムシガレイも肉厚な魚ばかりで、ハイシーズンの6月はかなり期待できそうだ。
「今シーズン、釜石周辺でもかかり釣りを出来る船がどんどん増えてきていて、両石湾、釜石湾、唐丹湾を中心に、各方面にご案内しています。かかり釣りが好きなベテランさんは今すぐにでも来て欲しいです。それと、最近は1万円台から軽量な高感度ロッドが手に入るようになっています。これまでこの釣りをやったことのない若い人にも、どんどん挑戦しに来てほしいですね」
■竿:シマノ バイオインパクトカワハギS180
とにかく軽くて感度がイイ!カワハギ竿は硬すぎでは?と思いきや、小突くときは先調子だが、掛かれば胴に入るほどよい調子
■リール:シマノ バイオクラフトクイックファイヤー301XHタイプG
クイックラッチが便利。軽いうえに、ゴリ巻きハンドルで巻き上げも楽
■ライン:サンライン PEエギHG1.2号180m
エギ用だけあって、かなりしなやかで、糸鳴りが全くしない。強度もバツグン
■仕掛け:片テン3本バリ、ハリサイズ13号
■オモリ:25号
※営業時間=平日8~19時、土日祝日は5~19時、水曜定休。
【店長からのお知らせ】
6月17日(日)、ハンター塩津が一日店長します!!
■時間 午前9時~午後3時
気軽におしゃべりしませんか?疑問、質問バンバン受け付けます!是非、遊びに来てくださいね!!
店舗は、国道283号線添いの釜石市内にある。釜石線・松倉駅を目印にすると分かりやすい
甲子川中流域にほど近い釣具オヤマの若旦那。ロックフィッシュやヤリイカなど、陸っぱりから船釣り、渓流まで釜石周辺のあらゆる釣り物に詳しく、旬の釣りは自ら実釣テスト!東北各地への遠征経験も豊富だ
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取材・解説/小山哲平
取材協力/釣具オヤマ(釜石市)TEL:0193-23-7754