釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

ロックフィッシュで塩釜を活性化!

編集部 2021年4月16日 更新

4月22日に行われた、釣りドル・みっちぃ主催の「一釣懸命フィッシングin塩竃」を取材してきた。ターゲットは田代・網地島周りのロックフィッシュ。時季的にはまだちょっと早めだったが、良型のアイナメ、ベッコウゾイに意外なゲスト魚も登場!今後のシーズンが楽しみな展開となった。※2012年5月掲載の記事です。

関東各地から多数のアングラーが来塩!

このイベントが行われた4月22日の時点で、仙台湾周辺のロックフィッシュはまだシャローには入っていないが、ちょい深エリアではしっかりとエサを追って、ハイシーズンは目前という状況。前の週に行われた「塩釜ボートロックトーナメント2012」においても、57.5cmのビッグなアイナメを始め、50UPのアイナメ7本にベッコウゾイも良型がヒットしている。

今回は釣果を競う大会形式では無く、みっちぃと一緒にみんなで釣りを楽しんで、復興も応援しよう!というイベント。埼玉、茨城、神奈川といった関東方面から、多数の参加者が塩釜港に集まった。宮城県から参加した1組(Searchの佐藤ブラザーズ)を除いては、東北の大型ロックフィッシュを狙うのは初めての人がほとんど。というわけで今回は、ルアー船アーネスト・ガイドの佐藤さんと同船常連の向井さん、石巻シーバスフリークの重鎮こと中村さんと同チームの鹿野さんという、東北ロックフィッシュ界で活躍中のテスター陣が、インストラクターとしてサポートを行った。

集合は6時。みっちぃから開会の挨拶とイベントの説明があったあと、一同はえびす屋の第51えびす屋丸に乗船し、田代・網地島周りのポイントへと向かった。

上)イベントの説明をする、主催者のみっちぃこと石崎理絵さん。下)出船を前に気合十分の参加者たち。大部分が関東地方からの参加者だ
釣り場は田代・網地島周辺。ヒラメ五目や根周り五目でもおなじみのポイントだ。写真は田代島周辺
ロックフィッシュに長けたゲストインストラクターが指導しながら進行。みっちぃの東北ロックゲームの師であるアーネスト佐藤さんは、周りに教えながら自身も実釣
船中1匹目を釣ったのは佐藤さん!?「まず手本を見せないとね。みんなやる気が出ないっしょ」
参加者のファーストフィッシュは45cm超のまずまずサイズのアイナメ
続いて、女性参加者も良型アイナメをキャッチした
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ターゲットはロックフィッシュなんですが…

この日の予報では後半、風が吹くとのことで、早めに釣ってしまいたいところ。しかし、1ozのシンカーを使う、ディープのロックフィッシュゲームは慣れないと難しいようで、底取りに苦戦。ポイントの水深は平均すれば10m前後だが、4~25mの大幅な落差や小刻みな凹凸もあるため、根掛かりが多発した。

一番最初に釣ったのはアーネスト佐藤さんだったが、感覚をつかんだ人からポツポツとアイナメを釣り始めた。そして、あるポイントでは良型のナメタガレイ(ババガレイ)が連発!カレイ五目でもなかなか上がらない55UPの大物までが釣り上げられた。

ロックフィッシュを狙ってナメタガレイが釣れることは珍しいことでは無いが、こんなにも良型ばかりが連発するのはかなりレアなケース。ちょうどナメタが多いポイントに入ったというのもあるだろうけど、ナメタを釣った人を見ていると、リフト&フォールの操作幅が小さい人が多く、海底付近のちょこちょことした動きがナメタに効いたようだった。

船中最大のナメタをタモ入れした中村さんは実はカレイ釣りも大好き。数日前にも石巻周辺でカレイの小突きを楽しんだそうで、急遽、ナメタダービーに参戦。ナメタにしっかり食わせるように「放置プレー気味」のアクションで誘ったが、釣れてきたのは良型のアイナメ。普通なら喜ぶ所だが、ちょっと残念そうな中村さんだった。

ロックフィッシュ狙いのガルプ!にナメタガレイがヒット!しかもなかなかのグッドサイズ
ナメタなんて珍しい…と思っていたら、同じポイントで良型のナメタが連発。ここの根はナメタのマンションだったようだ
続いてマダラ、再びナメタと、まるで五目釣りのような釣果。このマダラはこの後、20cm近くもあるドンコを吐き出した
この日最大のナメタガレイ55UPがヒット。タモ入れをした中村さんはかなり羨ましそう
ナメタ狙いの中村さんにはアイナメ。こちらも45UPの好サイズ
ロッドに集中する参加者たち。鹿野さんは終始、サポート役に徹していた
左)鹿野さんはちょっとだけ竿を振ってかわいいサイズをキャッチ。右)システム構築とタモ係に徹して重宝がられていたリーダー向井(ショックリーダー担当)
釣れてくるアイナメはコンディションのいい魚ばかりで、ハイシーズンは間近!まさに捕食モードで、エビ類の他、10cmくらいのイカを吐き出したアイナメも

みっちぃに待望のロックフィッシュがヒット!

その後も、アタリは多くはないものの出れば良型という感じで、アイナメはポツポツと釣れてきた。ただ、前の週には結構釣れていたベッコウゾイが姿を現さない。「釣れないはずは無いんだけどね…」と船長と話していると、サポート役を向井さんと鹿野さんに任せ、黙々と釣りに集中していたアーネスト佐藤さんが50cm間近の良型をキャッチ。

「釣れなくなって、みなさん集中力が無くなってきていたでしょう。自分がガイドしているときもそうなんだけど、船上の雰囲気が沈んでいるときは一発釣ってみせるのが一番なんですよ」と佐藤さん。たしかに、これが効いたようで、みんな一釣懸命の精神を取り戻して、釣り始めた。

ところで、ここまで参加者のフォローで忙しかったこともあり、主催者のみっちぃがノーフィッシュ。ということで、佐藤さんがマンツーでレクチャー開始。ポイントの形状に合わせたアクション、渋めのアタリへの対応方法などを指導し、見事に魚をキャッチ。釣れたのは小型のカジカだったが、参加者が記念撮影に集まり、船上が再び盛り上がった。最後は泣きの15分延長で粘ったが、結局そのままタイムアップ。

帰港後は、塩釜マリンゲートに場所を移して、「みっちぃFunミーティング」が行われた。みっちぃ主催のこのイベントは全国展開を目指しているとのこと。みっちぃたってのこだわりから、何としても塩釜から始めたかったそうで、最後のひと言では感極まってしまう場面も。ともかく、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。参加者の中にはロックフィッシュにすっかりハマってしまった人も多く、近いうちの再訪を約束していた。

宮城のロックフィッシュはこれからがトップシーズン。今春はシーズンが大幅に遅れ、取材の頃は雪シロのピークだったが、それでもロックフィッシュ(おまけにナメタ)の型を見ることができた。いい魚は一杯いるようなので、これからが楽しみなのです。

どういうわけか、なかなか釣れなかったベッコウゾイだが、アーネスト佐藤氏が50cm弱をキャッチ。みっちぃにKYと言われながら師匠の面目を保った
ガルプ!パルスクロー(バークレイ)のアンバーグローをパクりといったベッコウ君。「このカラーは使う人が少ないけど、冬場のクロソイゲームでも結構効くんだよね」と佐藤さん
終盤、みっちぃに何とか釣らせようと、佐藤さんが特別レクチャー。横で指導を受けながら釣っているところにアタリがあり、ちょっと控えめの鬼アワセ
終了直前に釣れてきたのは、三陸名物カジカちゃん(おそらくニジカジカ)でした。みんなが集まってきて撮影会になった
船長はおなじみ、えびす屋の伊藤栄明さん。えびす屋では多数の所属船、協力船で釣り人の幅広いニーズに対応。通常はマガレイ船、メバル五目船などの乗り合い船、仕立て船で出船している。イベント・大会も多数開催し、5月20日には宮城県釣船組合でカレイ釣り大会を予定している
帰港後は塩釜港観光桟橋脇のマリンゲート塩釜で「みっちぃFunミーティング」。食事をしながらの交流タイム、抽選会、ツーショット撮影会などを行い、終始和やかな雰囲気でイベントは幕を閉じた

[みっちぃブログ] みっちぃの一釣懸命やってんねん。
http://ameblo.jp/michiimichi/

※取材協力/みっちぃ、エムフィールド、えびす屋(宮城・塩釜まがき港)

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