ロックフィッシュで塩釜を活性化!
関東各地から多数のアングラーが来塩!
このイベントが行われた4月22日の時点で、仙台湾周辺のロックフィッシュはまだシャローには入っていないが、ちょい深エリアではしっかりとエサを追って、ハイシーズンは目前という状況。前の週に行われた「塩釜ボートロックトーナメント2012」においても、57.5cmのビッグなアイナメを始め、50UPのアイナメ7本にベッコウゾイも良型がヒットしている。
今回は釣果を競う大会形式では無く、みっちぃと一緒にみんなで釣りを楽しんで、復興も応援しよう!というイベント。埼玉、茨城、神奈川といった関東方面から、多数の参加者が塩釜港に集まった。宮城県から参加した1組(Searchの佐藤ブラザーズ)を除いては、東北の大型ロックフィッシュを狙うのは初めての人がほとんど。というわけで今回は、ルアー船アーネスト・ガイドの佐藤さんと同船常連の向井さん、石巻シーバスフリークの重鎮こと中村さんと同チームの鹿野さんという、東北ロックフィッシュ界で活躍中のテスター陣が、インストラクターとしてサポートを行った。
集合は6時。みっちぃから開会の挨拶とイベントの説明があったあと、一同はえびす屋の第51えびす屋丸に乗船し、田代・網地島周りのポイントへと向かった。
ターゲットはロックフィッシュなんですが…
この日の予報では後半、風が吹くとのことで、早めに釣ってしまいたいところ。しかし、1ozのシンカーを使う、ディープのロックフィッシュゲームは慣れないと難しいようで、底取りに苦戦。ポイントの水深は平均すれば10m前後だが、4~25mの大幅な落差や小刻みな凹凸もあるため、根掛かりが多発した。
一番最初に釣ったのはアーネスト佐藤さんだったが、感覚をつかんだ人からポツポツとアイナメを釣り始めた。そして、あるポイントでは良型のナメタガレイ(ババガレイ)が連発!カレイ五目でもなかなか上がらない55UPの大物までが釣り上げられた。
ロックフィッシュを狙ってナメタガレイが釣れることは珍しいことでは無いが、こんなにも良型ばかりが連発するのはかなりレアなケース。ちょうどナメタが多いポイントに入ったというのもあるだろうけど、ナメタを釣った人を見ていると、リフト&フォールの操作幅が小さい人が多く、海底付近のちょこちょことした動きがナメタに効いたようだった。
船中最大のナメタをタモ入れした中村さんは実はカレイ釣りも大好き。数日前にも石巻周辺でカレイの小突きを楽しんだそうで、急遽、ナメタダービーに参戦。ナメタにしっかり食わせるように「放置プレー気味」のアクションで誘ったが、釣れてきたのは良型のアイナメ。普通なら喜ぶ所だが、ちょっと残念そうな中村さんだった。
みっちぃに待望のロックフィッシュがヒット!
その後も、アタリは多くはないものの出れば良型という感じで、アイナメはポツポツと釣れてきた。ただ、前の週には結構釣れていたベッコウゾイが姿を現さない。「釣れないはずは無いんだけどね…」と船長と話していると、サポート役を向井さんと鹿野さんに任せ、黙々と釣りに集中していたアーネスト佐藤さんが50cm間近の良型をキャッチ。
「釣れなくなって、みなさん集中力が無くなってきていたでしょう。自分がガイドしているときもそうなんだけど、船上の雰囲気が沈んでいるときは一発釣ってみせるのが一番なんですよ」と佐藤さん。たしかに、これが効いたようで、みんな一釣懸命の精神を取り戻して、釣り始めた。
ところで、ここまで参加者のフォローで忙しかったこともあり、主催者のみっちぃがノーフィッシュ。ということで、佐藤さんがマンツーでレクチャー開始。ポイントの形状に合わせたアクション、渋めのアタリへの対応方法などを指導し、見事に魚をキャッチ。釣れたのは小型のカジカだったが、参加者が記念撮影に集まり、船上が再び盛り上がった。最後は泣きの15分延長で粘ったが、結局そのままタイムアップ。
帰港後は、塩釜マリンゲートに場所を移して、「みっちぃFunミーティング」が行われた。みっちぃ主催のこのイベントは全国展開を目指しているとのこと。みっちぃたってのこだわりから、何としても塩釜から始めたかったそうで、最後のひと言では感極まってしまう場面も。ともかく、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。参加者の中にはロックフィッシュにすっかりハマってしまった人も多く、近いうちの再訪を約束していた。
宮城のロックフィッシュはこれからがトップシーズン。今春はシーズンが大幅に遅れ、取材の頃は雪シロのピークだったが、それでもロックフィッシュ(おまけにナメタ)の型を見ることができた。いい魚は一杯いるようなので、これからが楽しみなのです。
[みっちぃブログ] みっちぃの一釣懸命やってんねん。
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※取材協力/みっちぃ、エムフィールド、えびす屋(宮城・塩釜まがき港)