釣行記

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今が旬!オクトパッシング。

下野 顕 2021年4月20日 更新

エギングやロックフィッシュのゲストとしてヒットすることも多いマダコ。ここ数年は、古くからあるテンヤを用いたタコ釣りに加え、タコエギやタコジグを使ったライトなタコ釣りも人気上昇中。ここではルアータックルの流用で楽しめる、手軽なオクトパッシングを紹介します!※2011年10月掲載の記事です。

日本海はオクトパッシングの好機。

秋も深まり、紅葉狩りのシーズンとなってまいりました。気温の低下とともに、海水温も徐々に低下してきており、オクトパッシング(タコ釣り・オクトパスゲーム)が各地で旬を迎えております。 非常に地味な釣りですが、はまる人も多いオクトパッシング。私も今年から、この釣りにドップリとはまってしまいました(笑)。

タコは岩などに擬態して、獲物が目の前を通り過ぎるのを待ち構えています。そこで、釣り狙うべきポイントは、潮通しの良いストラクチャー周りとなります。こういったポイントは、エサとなる小魚やカニが豊富で、数多くのタコが身を隠している可能性があります。 1杯、2杯、3杯…と数釣りも可能です。

このような場所にタコは潜んでいます。探るときは根掛かりを恐れず、丹念に!

最近では、オクトパッシング用のタックルも数多く販売されています。専用のロッド~専用のルアーまで。釣具店には”タコ”コーナーが設置される程です。これは、ルアー釣りのターゲットとして注目されている証拠ですよね。

でも、専用タックルを買い揃える程では…と思っている方も少なくない思います。実は、私もその1人です。私もサラリーマンですから、釣りにかけられる予算も限られておりますし、それに1年中タコを狙い釣る訳でもないですから。

私の場合は、近海ジギングのタックルを流用しています。キロサイズまでのマダコを狙うのであれば、ロックフィッシュ用のハードタックルでも十分です。さすがに、10kgだ、20kgだ、というミズダコには歯が立たないと思いますが、500g程度の中小型のマダコなら、エギング用のタックルでもいけます!

【使用タックル(大蛸用)】
・SALTIGAコースタル・コンフォートジャーク62S-2/3・F(DAIWA)
・セルテート3012(DAIWA)
・Sufix832 ADVANCED SUPER LINE 1.5号/27.6Lb(Rapala)
・SALTIGAショックリーダーFtype 30Lb(DAIWA)
【使用タックル(中・小蛸用)】
・エメラルダスINFEET 83MLI(DAIWA)
・セルテート2500R(DAIWA)
・Rapinova-X エギング0.8号/17.8Lb(Rapala)
・morethanショックリーダーFtype 25Lb(DAIWA)
※エギはダブルクリンチノットで直結
 
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ロスト覚悟で激安エギを使用。

私の場合、ルアーにはアオリイカ用のエギを使用しています。前述の通り、ストラクチャー周りを狙う釣りですので、ルアーのロストは付き物です。大蛸用のタックルであれば、パワーで根がかりを外すことも可能ですが、中・小型用のタックルではパワー不足になりがちです。

そこで活躍するのが、釣具店で格安で販売されているエギです。もちろんダイソーの105円エギでもOKです。タコに聞いたわけではないので確かなことは言えませんが、一般的にアオリイカより視力が劣っていると考えられています。だから、エギのような形をしたものであれば、値段に関係なく、何でもOKなんです。

市販のエギそのままでは、潮流の影響を大きく受けてしまいボトムを攻めにくいので、エギのラインアイ、もしくはシンカー部分にナス型オモリを取り付けます。

オモリの取り付けにはダブルスナップを使用します。深度などを考慮し、ナス型オモリは複数サイズ用意しておくことをオススメします。また、ダウンショットリグを流用しても良いでしょう。

アクションは、ボトム付近を泳ぐ小魚のように、ボトム付近を動くシャコ、カニのように、ゆっくりとエギを動かしてやります。タコは食欲旺盛な生き物なので、近くに居れば一気にエギに襲い掛かってきます。

タコがエギに乗った瞬間、ズシッと重みを感じ、ゴミを釣ったような手応えを感じます。そしたら、一気にリールを巻き上げましょう!

ヘチを丹念に探ってGet。このサイズならエギングロッドでも十分です

もたもたしていると、岩の下に潜り込まれてしまったり、岩にしがみ付いてしまったり。ラインを引けば引くほど、タコは岩の奥へ奥へと隠れてしまいます。こうなると一筋縄ではいきません。時間をかけて、タコの警戒心が薄れるのを待ちましょう。

ドラグを緩めて置き竿にし、休憩するのも良いでしょう(笑)。ドラグの音=蛸が岩から出た証拠。休憩をやめて、ドラグを締めて、一気に巻き上げましょう!

今が旬のオクトパッシング。今後は、キロサイズのマダコを狙う事も可能です。タコテンヤ(エサ釣り)でマダコを狙うのも良いけれど、ルアーで釣るのも面白いですよ。

【釣行データ】
 釣行日は2011年10月10日、14~15時。寒冷前線の通過に伴い、風が強く吹いていました。風の影響、波の影響、深度を考慮し、2号のナス型オモリをエギに取り付け、オクトパッシング開始。
 岩のそばをスーッと通すと、岩下からタコの大腕が!次の瞬間、エギが横に移動し、岩下にスッと入ってしまいました。ここからが一苦労。ビクともしません。タコが岩下から姿を現すまで休憩。のこのこ姿を現したのを機に、一気にリールを巻き上げると!!妻の顔から笑みがこぼれました。Bigなマダコでした

 

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PROFILE:下野 顕

シーバス、ヒラメ、根魚等を狙うルアーアングラー。”お手軽フィッシング”も大好きで、夫婦で釣行することもしばしば。一眼レフ片手にアマチュアカメラマンの一面も。福島県出身だが、福島第1原子力発電所の事故のため、現在は山形県東根市に避難中。ラパラジャパンフィールドスタッフ。ブログ SaltWater釣行記。

 

※取材・テキスト/下野 顕

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