野ゴイと知恵くらべ【高橋妹の釣絵日記】
高橋兄妹の釣行記第2弾!今回は、「のんびりした釣りがしたい」という久美子さんの希望により、兄一久さんが大の得意としている野ゴイ釣りに挑戦。確かにノンビリはしてるかもしれないけど、釣女的にはちょっとマニアックな釣種のような…。
※2011年7月掲載の記事です。
鯉のブッコミ釣りで高原バカンスもできる!
今回はワカサギ釣りで有名な、藪川の岩洞湖に行ってまいりました。夏の岩洞湖で何が釣れるのかと思ったら、なんとコイ釣りと言うではありませんか!コイって公園の池にいて、人が近づくと口パク大合唱する、あの頭の悪そうな魚ですよね?糸とハリだけで釣れそうだしあまり乗り気がしなかった私ですが、釣り河北の編集さんからも「アメリカではカープフィッシングは人気ありますよ」とお誘いが。カートショッピング(通販)なら好きですけどね…。うーん、そこまで言われたら行くしかないか。
当日は朝方4時に出発し、実家から岩洞湖へは1時間ほどで到着。白樺が並ぶここは半袖では寒すぎる程気温が低く、背に腹は代えられず兄の汗臭い雨合羽を借りました。
絶えず湖面から魚が跳ねる音が聞こえ、日が昇り始めた湖面はキラキラ、白樺の木は新緑の葉を茂らせています。前回の釣りとは違い、竿を振ったら兄手製のヒット報知器が鳴るまで放置です。ゆったり読書や昼寝だって出来ます。あ~、いいね、いいね、なんだか贅沢だわ。
ところが、誤算がありました。まず空気が澄んでいるせいか、日差しが刺さるように痛い!! 危険を感じた私は車からビーチパラソルを地表近くに設置し、潜るように出入りしました。その他にも問題が1つ。見たこともない凶暴な蟻がウヨウヨしているのです(兄ブログ参照)。前日サンダルで下見に来た兄は蟻に噛まれて膝下全体が赤い水玉模様になっています。結果今回は釣り竿よりも蟻の動向に目を光らせることになりました。
吸い込み釣りの世界を独自に解釈
さて、前回の餌は青イソメでしたが、今回は練りエサです。その名は「鯉のぼり」。臭いが強烈で、開封すると大きな蝿がわんさか集まってくる困ったやつです。青イソメのように怖くはありませんが、釣りエサは常に一長一短がデフォなのでしょうか。
次に鯉釣り専用の他に兄が取り出した袋には「バラケマッハ」の文字。全くイメージのできないそれを見ながら私は質問しました。
「…バラケマッハって…何?」
「え?言葉の通りだよ?これはさあ」
と言いながら兄は湖水で練ったそのエサを握って団子にし、湖に投げました。それは水中に入ると、瞬く間に散らばったのです。「こうやってすぐにばらけるから。だからバラケマッハ」。ええっ!何その、欧州の香り漂うネーミング!! 言葉のイメージからは『バラケ=マッハ』(満37歳死去、ウィーンを代表する作曲家)みたいな感じしませんか?それとも釣り人の方には当然の用語?
…さて、ここまで鯉釣りと関係ないことを書き連ねているため、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんね。ご想像の通り、今回、コイは1匹も釣れませんでした!ハリと糸だけで釣れそうな頭の悪い魚、何てとんだ思い上がりでした。天然のコイ…難しい子っ!ヘラブナは数匹釣れましたけどね。。。
今回はバラケマッハで妄想逞しく遊べたので良かったです。ロボットアニメ風にタイトルをつけるならば、「第2話 さらば灼熱のガンドゥー湖!! バラケ=マッハ…散る。」以上!次回こそは目当ての獲物を釣り上げられる…といいなぁ。
そして今回パラソルの下にいたにも関わらず、赤いロング手袋の貴婦人状態になりました。高橋妹、一応体はってますよ。
岩手県盛岡市にて足で踏むマッサージサロンを営業中。自虐的なネタを中心にイーハトーブ絵日記を更新中。釣りは全くの素人。今後の課題は「青イソメ」と「トイレが近いこと」。いくつになっても典型的な妹気質。A型