夜投げの大物 マダイ&クロダイ
荒れ模様のタイミングに合わせマダイ&キス狙い
6月21日(火)の晩に、2日前の余りエサを持って、釣友のSさんと庄内にマダイ&キス釣りに行ってきました。
19日(日)は、所属する全日本サーフキャスティング連盟主催、「第94回 全日本キス投げ釣り選手権大会」が全国53会場で開催。簡単に説明すると、所属する全国の会員が思い思いのポイントで、決められた時間内(AM1:00~11:00)にキスの大物1匹(検寸対象は23cm以上)、または、他魚の部門(全日本サーフ大物対象魚)の大物を狙い、後日、全国集計して、順位を決めるというもの。
宮城協会では、山形会場(庄内~新潟県村上市)を設定していて、今年は18名が参加。 自分は、同じクラブの早坂氏と、夜明けまではマダイ、クロダイを狙い、その後は引き釣りでキスを狙いましたが、ベタ凪ぎ&澄み潮のせいか大型は出ず、参加した皆さんも大苦戦。大会後、皆さんから余ったエサを大量に頂き、大会後のキス釣りでは全て消費しきれず、持ち帰っていました。
21日、出発直前の予報では、天気もまずまずで、南西の強風のため、海がやや荒れるとのことで期待大!夜に投げ釣りでマダイを狙う時は、ベタ凪ぎよりも荒れ気味の方が良く、過去の大物も荒れた時に良く釣れています。
夜から朝方までのオールナイトで頑張った
夜中11時半に釣り場に到着。今回は、午前4時頃まで投げ竿3本のうち2本にはユムシを付けてマダイ狙い。1本は虫エサ(置き竿)でキスを狙う作戦!
例年だと、大型のフグが多い時期ですが、2日前と2週間前の釣行の時は、30分以上経ってもエサのユムシがそのまま。キス狙いの虫エサの方は、時折、小型のフグに取られる程度でした。
釣り開始から1時間半、ドラグフリーにしていたキス狙い(ハリス3号の2本バリ仕掛け)のドラグが突然悲鳴を上げ、もの凄い勢いで糸が出て行きました。荒れている日はよく大型のアカエイが掛かるので、アタリの大きさから、最初はどうせアカエイだと思い、あまり期待していませんでした。
ドラグを8分目くらいに締め、アワセを入れると、『グングン』という、マダイらしき手応え(※ちなみにエイだと『グィーー!』っという感じです)。ただ、ハリスが3号なので無理は出来ず、巻いてくる途中も、時折、底の方に突っ込むような強い引きを見せます。慌てずに竿を立て、ドラグを駆使してこらえていると、ようやく魚が水面に浮いてきて、ライトで照らすと良型のマダイ!今回は、あえてタモ網を持参しなかったため、水面で2分ほど空気を吸わせてからゆっくり抜き上げました。釣り上げた今年初のマダイは、まずまずの53cm!
すると10分後、今度はユムシを付けた竿に小さなアタリがあり、33cmの小型のマダイを追加。
さらに15分後、またまたキス狙いの竿に、今度はクロダイの46cmが掛かり、「今夜はいったい何枚釣れるんだろう!?」と欲を出したところ、それ以降の3時間はアタリ無く終了…。わずか30分間の時合いだったのでしょうか!?
結果的に良型はタイムシばかりを食ってきた
今回、つりえさ倶楽部マリンさんから、マダイに効果的なエサ『タイムシ』を取り寄せしていただき、赤、黒両方のタイが釣れました。過去に、四国に遠征した際にもタイムシでマダイを数枚釣っていて、実績大!東北では、あまりなじみの無いエサですが、今後、使う人が増えてくると思われます。ただ、難点が一つだけあって、紫色の体液が手に付いてしまうと、石鹸で手を洗ってもなかなか取れません。
早朝からは、竿1本での引き釣りでキス狙い!漁港とサーフで計4時間、100匹超のキスが釣れましたが、この日は20cmを超すサイズはあまり釣れず、12cm前後のリリースサイズばかりでした(山形では12cm以下のキスはリリースするよう呼びかけています)。 次回は、磯場からユムシ&タイムシで、70cm超のマダイを狙ってみます。
◆記事に書けない裏話や質問への回答はweb版 無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!
取材・テキスト/東海林 誠(仙台広瀬キャスターズ)
家業である米穀店の仕事と育児の合間に、せっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。北は青森から南は愛媛や有明海まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属