型揃いが魅力!秋田沖のオキメバル
型物狙って男鹿沖の深場のポイントへ
東北各地の中深場で狙えるオキメバル(標準和名ウスメバル)。秋田ではテリと呼ばれることが多く、これからは35~40cmの大型を狙える好季に入る。キロ2,000円超も普通という高級魚だけに、他地域からこれを目当てに釣りに来る人も多いのだ。秋田港の遊漁船BIG BOYを取材したのは、GW中盤の5月3日。乗船したのは、シーズン中は毎月のように秋田に通っているという、仙台からの遠征グループだった。
出船すると、前日までの雨で秋田港周辺はひどいニゴリ。最初はクロメバルを狙ったが、反応悪く、早々に切り上げてオキメバルのポイントへと移動した(黒メバルのシーズンはそろそろ終盤とのこと)。「仙台では釣れないような大型が欲しい」という乗船者の要望で、型が狙える120m以深の深場に到着。魚探反応は真っ赤だったが、中層に落ちる前にホッケがマンガンで掛かってきた。ホッケも25~40cmとサイズは良いのだが、ここまで魚影が濃いと邪魔になってオキメバルのタナまで仕掛けが落ちていかない。その後はホッケのいない場所を探して転々と移動を繰り返した。
難条件下の釣果は何物にも代えがたい
終盤になりようやくサイズの良いオキメバルが釣れ始めたものの、潮止まりのためか追い食いは不安定。時間を延長して潮が動くのを待つという手もあったが、仙台への帰りの時間もあるということで14時沖上がり。大坊船長によれば、「ホッケの群れの濃さは時間帯や場所によって変わるんですけど、この日は厳しい条件になってしまいました。翌4日も波があって思わしく無かったのですが、5日と6日はレギュラーサイズのポイントに入り、トップ60~70匹のペースで釣れてます。釣況自体は相変わらずいいですよ」
周りより多く釣るためのコツを船長に訊いてみたところ、「その日の釣れる仕掛けやエサの見極めができるかどうか。仕掛けのビーズの色であったり、エサの違いであったり、釣れてる人のモノを見て、自分と何が違うのか分かると強いですよ」。また、仕掛けはあまりゴツくないものの方が高実績。ハリス3号、パーツとハリは小さめという、アジ、サバ狙いのサビキのような仕掛けがいいそうだ。オモリをドスンと底に叩きつけると集まっていた魚が散ってしまうので、できる限り静かに着底させることも重要とのこと。
オミヤゲには十分な釣果を手にした仙台の釣り人たちは、久しぶりの新鮮な魚に大満足の様子。後日、乗船者の一人は、「オキメバルは全て知り合いに配ったんですが、とても喜ばれました。自宅用はホッケばかりでしたが、ホッケフライ最高でした」
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取材協力/遊漁船BIG BOY(ビッグボーイ)(TEL:090-7068-0549)