釣行記

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ナメタ アイナメ釣果安定!富岡沖の根周り五目

丹野 正文 2021年4月29日 更新

東北各地でナメタ釣りが好シーズンを迎える中、福島・富岡沖でもナメタ&アイナメ五目の釣況が安定してきた。釣れるナメタは40cmからの良型ばかり。アイナメも50cm級の良型が狙えるなど、釣り場としてのポテンシャルの高さは折り紙つきだ。※2011年1月掲載の記事です。

一帯に根が広がりナメタとアイナメの魚影は抜群!

1月23日、菊田釣りセンター仙台店の丹野さんらはナメタガレイ狙いで福島・富岡沖に釣行。結果から言うと、40~50cmちょっとの良型ナメタガレイを船中24枚、上位2名は4枚ずつ釣る好調っぷり。さらに、根魚五目で人気のポイントだけにアイナメも調子良く、50UPを最大に、40cm台の良型が多数ヒットした。

福島県の沿岸は一帯の広い範囲に岩盤質の地形が広がり、アイナメ、メバルなどの根魚には最高のポイントになっている。そのため根魚五目は非常に盛んなのだが、ナメタに関しては「ゲストでよく釣れる」というくらいで、これまで本命として狙われることは少なかった。しかし、カレイ類よりも根魚類に近い性質を持つナメタだけに、この海域での魚影の濃さはかなりのもの。仙台湾や三陸周辺などでカレイ釣りの技を磨いた人がナメタに合った釣り方さえすれば、高確率でナメタの姿を拝める、魅力のある釣り場になっている。

こちらの方は49cmの良型を頭に4枚を釣り上げトップタイの釣果となった
釣れるのはナメタばかりではない。アイナメも50cm超の大物をキャッチ!
トップタイの4枚を釣り上げた方。4枚中2枚は最後のひと流しで釣れたものだそうだ
船中最大となる50cmオーバーのナメタ。こちらの方も本命3枚を揃えた
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カレイ釣りに慣れていればかなりの釣果が期待できる

この日のナメタの活性は非常に高く、ポイントを変えても終始コンスタントにアタリがあった

ポイントの水深は40~50mで、釣り場のイメージは大型魚礁とほぼ同じ。「ナメタ狙いのときによく使う言葉に、『ズボラになれ』っていうのがあります。ナメタはエサを食うのがかなり下手なので、細かくコヅいて仕掛けを動かしすぎるのはよくないんです。スローなアクションで、フォールで食わすって感じでしょうか」

使用する道具は40号クラスのカレイ竿でいいのだが、先調子でもいくらか胴に乗るタイプがナメタに食わせやすくて◎。仕掛けが底にべたっと張り付くと根掛かりしやすくなるので、シンプルで潮受けのいいものを選択。また、ナメタは筋肉質でパワーがあるため、暴れてハリを外したり、ハリスを切られることもしばしば。根周りでナメタを狙うときは、ハリスの号数は通常のカレイ狙いより1号太い4号にしているそうだ。

「富岡沖では普段メバル・アイナメ五目で出船しているため、メバル竿とアイナメ竿の2本の竿を出す人も多いと思います。でも、ナメタを釣りたいのなら、カレイ竿1本でやった方がいいですね。岩礁の起伏が激しい所もありますし、しっかり底を攻めて、アタったときにしっかり食わせないとナメタはなかなか釣れませんから」

ナメタ釣りというと、価格が高騰する年末年始ばかりに目がいきがちだが、釣り物としてのハイシーズンはこれから。取材日は1日中コンスタントにナメタ、アイナメが上がっており、調子は確かに上向いている。丹野さんは仙台湾にもナメタ狙いで釣行しており、そちらもイイ感じに釣れているとのこと。釣行回数が少なくなりがちな季節だけれど、まだナメタを釣ったことのない方は、この好機に挑戦してみるといいかも。

釣れるナメタはどれも型揃い。30cm前後は1枚だけ、40cmオーバーだけで船中24匹を釣り上げた
今年の初釣りだった丹野Jrも42cmのレギュラーサイズをしっかり手にした。50cm近くある良型のアイナメもキャッチ!
この日、使用した仙台店オリジナルナメタ仕掛け。エッグボールをワンポイントで使っただけのシンプルな設計ながら、エッグボールが潮を受けるため根掛かりしにくく、ナメタだけでなくアイナメへのアピールも大なのだ
4号バイパスの蒲町交差点近くにある菊田釣センター仙台店。ルアー専門店のイメージだが、店長の丹野さんはカレイなどの船釣りも大得意。任せて安心なのだ
 

 

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取材・解説/丹野正文
取材協力/菊田釣センター仙台店(TEL:022-285-9576)
長栄丸(TEL:0240-22-8010)

PROFILE:丹野正文

菊田釣センター仙台店で店長を務めるオフショアのエキスパート。定休日の水曜日と週末の日曜日はお客さんとの釣行にあてることが多く、メインフィールドの仙台湾のほか、福島沖、日本海など東北各地に足を延ばす

 
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