尻労ワラサ ジギング人気急上昇中!
ワラサの魚影濃く、良型の入れ食い期待
今回紹介する尻労は、尻に労と書いて「シツカリ(シッカリ)」と読む珍しい地名の釣り場だ。青森県下北半島の北東の端にある尻屋崎から、太平洋側をちょっと南下したところに位置し、津軽暖水に乗って尻屋崎を越え、太平洋に入ったワラサが溜まり、好ポイントを形成している。
尻労沖のワラサの魚影は非常に濃く、この日、10月20日の千葉さんの釣果は30本前後。レギュラーサイズで50~75cmと型もよく、この日も朝から昼まで、良型イナダ~ワラサ級がコンスタントに釣れ続いた。「80オーバーも居るんですが、突然大型が掛かると獲れないことが結構多いんですよ。ラインクラスを上げて慎重にやり取りするのはもちろんとして、いい型のワラサを何本か上げるとラインが痛んでくるので、ラインチェックはシッカリ行わないとダメですね」
尻労ワラサはスライド&ステイで食わせる
尻労ワラサのヒットレンジは、ほとんどがボトム付近に集中。特にサイズのいい魚は、水深50~60mの底から10~15m以内でヒットすることが多い。「ベイトはイワシ系でなくメロウド系なので、フォールでの食いはあまりよくありませんね。フォーリングを止めてジグがスライドし始めたときや、スライドが止まったときにヒットすることが多いので、魚に食わせる間を与えてやるとヒット率が上がりますよ」
「この日の朝方はスライドアクターのピンク色がすごくよくて、ダートして水平にフォールするときに食ってくる感じでした。日中はワイズの横にダートしながら漂う動きが効きました。たぶん、横になって止まるのがいいんじゃないですかね」。ジグのカラーは、終日安定感があったのはピンク系。日中はシルバー系やブルーピンクなども反応がよくなったそうだ。
ここにきて、青森太平洋側のワラサのサイズが若干小型化してきたとの情報もあるが、尻労沖のジギングシーズンは11月一杯はなんとかイケる見込み。シーズン中の休日はどこの船もほぼ満席という人気釣り場だが、ベイトを飽食し、南下を控えたパワフルワラサのファイトは、一度体感してみたいものだ。
取材・解説/千葉宏一
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カレイ釣り大会で多数の入賞経験を持つカレイ競技のエキスパート。三陸のかかり&流し釣りをメインフィールドに、仙台湾や青森周辺にも足を延ばす。青物ジギング、ワカサギなども得意。ささめ針フィールドモニター