三陸ロックフィッシュ 初夏の磯&浜&漁港をランガン攻略
岩手沿岸のロックフィッシュゲームが初夏の適水温期を迎えている。今年の三陸沿岸はホンダワラ類などの藻の生長が順調でコンディションは良好。宮古市在住のピュアフィッシングジャパンフィールドスタッフ佐々木健太郎さんにこの時季の磯、サーフ、堤防の攻め方を紹介してもらった。
※2019年7月掲載の釣行記です。
朝イチは実績の磯で大型を狙ったが・・
三陸エリアのロックフィッシュが好シーズンを迎えている。取材で訪れた6月下旬の水温は15℃ちょっとで、20℃くらいまでは安定して根魚の活性が高いシーズンが続く。
岩手県沿岸北部宮古市の南隣、山田町周辺で実釣を行った。夜明けに合わせて合流「朝一番は磯でサイズを狙っていきたいと思います。一昨日には50UPも釣っている所があるので、その近くで少し外洋に面した場所なら45cm以上の型は十分に出ると思います」と健太郎さん。
山田エリアは駐車スペースからアクセスしやすい磯場も多く、比較的手軽に磯ロックを楽しめる(それでも装備等は万全に)。海は絶好のベタ凪。期待を胸に磯へ降りようとすると不穏な船外機の音が・・。
狙った磯は漁師さんのお仕事場。釣りでお邪魔できるコンディションではなく、数か所の磯を回るプランをあきらめ、別のエリアに移動することに。
マヅメ時のサーフ周りはフィーディングの良型期待
磯から移動してきたのは砂利浜のポイント。外海に面した浜に岩礁や藻場が点在。ベイトのイワシなども入るため、特に朝夕のマヅメは捕食モードに入った高活性な魚が連発することもある。
この日は風波が低く、とても釣りやすい条件。サーフで遠投しながらラン&ガン。藻や岩礁のある周りを重点的に探った。
NEWロックスイーパーいよいよ発売&マックスセント続々登場
この日は2019年7月から新たに発売になる「NEWロックスイーパー」(アブ・ガルシア)と2019年5~7月に順次発売されている「PB MaxScent(パワーベイト・マックスセント)」(バークレイ)を中心に使用した。
「NEWロックスイーパー」を紹介
TAF製法を採用し、軽量、高感度なブランクス性能を実現したNEWロックスイーパー。今回メインで使用した77MHFは堤防ロック、磯ロックなど様々なスタイルで使えるバーサタイルロッド。大型クロソイ狙いのナイトゲームなどや、ボートロックでも高根をかわしやすく丁度よい長さ。
ライトゲーム全般から21gくらいのシンカーに対応できる
漁港で28gくらいのシンカーを使ったり、サーフで遠投したりできるモデル。
※プロトタイプのため詳細は変更される場合があります。
モンスター仕様のガチンコスピニング。磯で大型のベッコウゾイ、アイナメ、大型クロソイなどにも対応できるロッドとして開発中。
※プロトタイプのため詳細は変更される場合があります。
「パワーベイト・マックスセント」シリーズを紹介
バークレイ「PB MaxScent(マックスセント)」はパワーベイトに近い素材にガルプ!並みの集魚力を持たせたシリーズ。抜群の集魚力がありながら、絶妙な造形とアクションでアピール!
サーフでアイナメを釣り上げた、スタンダードなカーリーテールのワーム。テキサスリグでタテ&ヨコの動きで誘うのに適するほか、様々なリグ、アクションに対応可能。抵抗が少なめなので、サーフなどで遠投が必要な場面にも適
口の大きいベッコウゾイなど、大型魚狙いに適するビッグワーム。アピール度が大きく、サーチベイト的な使い方もアリ
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「PowerBait MaxScent Critter Hawg 4inch (クリッターホッグ 4インチ) 」※2019年7月発売予定
ロックフィッシュゲーム定番のホッグ系は2種類が登場。ボディにボリュームがあり、魚に見つけられやすいのが特長。根魚が好む甲殻類系に近いシルエットは、磯場で近場を撃つ時などに向く
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ピンテールにも近いイメージのフィッシュテール系ワーム。主にジグヘッドリグで使用することが多い。クロソイのナイトゲームや冬場はディープゾーンのモンスタークロソイにも実績大。フォール抵抗が少なく、水深のあるポイントでスムーズにレンジに到達させられる利点がある
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ストラクチャーを探って楽しむ防波堤ロック
朝マヅメのチャンスタイムが過ぎ、日が高くなってきたところで、磯、サーフと同じく船越エリア内の漁港へ移動。
港内はフィーディングで回遊している40cm級のアイナメを狙いつつ、藻場周りなどのストラクチャーを狙い撃つ作戦。
2019年7月に発売されたばかりのNEWファイヤーライン。強いだけでなく、より新円に近いなめらかな構造で飛距離をアップ、糸鳴りなども軽減。細いラインでも大型ロックに対応でき、堤防で0.8号、サーフで1号、磯で1.2号を使用
リーダーに使用したフロロカーボンライン。漁港の0.8号PEには12Lbを、1~1.2号PEラインには16Lbを使った(根掛かりの多い磯場はリーダーを少し弱めにして能率UP)
漁港ゲームではスロープ下の段差や藻場や岩礁の周り、岸壁のヘチや敷石、根魚の回遊ルートになるカケアガリなどを探ると結果が出やすい。ただし、係留船やブイ、ロープなどが入っている所ではルアーを引っ掛けないように注意。自分のテクニックの範囲で、無理せずに楽しむようにしよう。
午後から再び磯に降りて50UPを狙う
お昼休憩の後、再びウニ漁の終わった磯場へ。「底をかき回した後なので、1日くらいは厳しいと思うんですが・・」と言いながらも、前々日に50cmを釣っている実績のある磯場へGO!
ポイントの状態が心配されたが、しばらくして30cm台を1匹釣り上げて魚が口を使うことを確認。遠近のポイントを撃ち分け、沖の岩礁帯の外海側で50cm近くありそうな良型を乗せるが、痛恨のバラシ・・。時間帯とポイントの狙いは的中したが、貴重なチャンスをものにできずにタイムアップとなった。
最近の磯での釣果!
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ダイナミックな三陸海岸が大型根魚を育む
三陸は大型ロックフィッシュを狙える盛期が続く。岩手沿岸は磯、堤防、サーフの宝庫で釣り場には困らないが、自然が相手だけに十分な装備と整え、注意を怠らずに釣行したい。
磯に降りる場合はライフジャケットを装着し、スパイクシューズ類を履くのは当然として、少し危険な場所では頭部を保護するヘルメットも活用したい。ダニなどの虫よけ、熊除けアイテムもマスト。これから夏場は日焼けや熱中症の危険もあるので、しっかり対策をしてフィールドに挑んで頂きたい。
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※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン
※解説/佐々木健太郎