冬の磯ロック!牡鹿半島の50UPアイナメ
東北の磯ロックはアイナメのスポーニングがほぼ終了し、アフタースポーニングの季節へと突入している。宮城県牡鹿半島周辺の地磯に釣行した模様を阿部慶行さんがリポート!
※2018年1月掲載の記事です。
朝イチの暗い時間帯に50UPをキャッチ!
阿部さんは昨年12月末、牡鹿半島周辺磯へ釣行。「夜明けの暗い時間帯に磯に入り、最初はスポーニングエリアのシャローから狙いました。潮周りの関係か、スポーニング直後だったようでメスの反応はほとんどなく、釣れてきたのはほとんどがオスでした」
30cmの中型サイズもポツポツとは釣れたものの、アイナメはほとんどがシャローから抜けてしまった状況。そこに残った良型のオスに狙いを絞った。
「ミドルディープ(深場側)に落ちた個体がいるかも?ということで、外海の方も少し狙ったんですが、釣れたのはシャローのみ。それも潮が当たるエリアよりは、潮が当たりにくい内側の場所から釣れました」
そんな状況下、阿部さんはまだうす暗い夜明けの時間帯に50UPをキャッチ!ベイトタックルではちょっと届かない沖側の岩の手前を遠投用のパワースピニングと28gの「インターシンカー(オーシャンルーラー)」で攻めた。
「最初は21gから始めましたが、狙いたい岩場にぎりぎり届かない距離だったので、28gにチェンジして攻めました。インターシンカーは35gまでありますが、シャローのポイントなので28gがちょうど良いと判断しました」
重い35gは水深のあるポイントならいいが、シャローではフォールが速すぎてアピールさせづらい。この場所では28gが飛距離を出せて、シャローでもしっかりアクションさせられるギリギリの重さだった。
ブラスの素材は細かいギザギザ根でも鉛に比べてハマりにくく、比重がそれほど高すぎないのでシャローでハイウエイトなシンカーを使っても、ちょうど良いフォールスピードでロックフィッシュにルアーを見せることができる
シャローの藻場をタイトに攻めて45cmを釣り上げる
すっかり陽も高くなった日中、水深1mくらいのシャローに遠投し、藻のキワをトレースしていたところ、45cm級がヒット!
「藻場をタイトに攻めれたのが良かったと思います。エクストラホールドはロングクランクにワームキーパーが付いていてワームがズレにくいので、根掛かりを外した後や藻の中を引いた時などそのまま釣りを続けてもしっかり誘うことができますよ」
アイナメの場合、ルアーを咥えてからフッキングさせるまでのタイミングもかなり重要。アタリを取ってから、少し緩めて食い込ませるようにアワせた方が良いケースも多いが、そんな時でもワームがズレにくいことにより、しっかりと貫通してフッキングさせることができる。
ロングクランクにワームキーパーを搭載し、ワームがズレにくい大型根魚用オフセットフック!サイズは東北ロック向けの#1/0、#2/0、#3/0。この日は#3/0を使用。51cmのアイナメと強引にやり取りしてもフックが曲がるようなことはなく、強度は十分だ
今後のアイナメの動きは?
昨年末の時点でスポーニングが終わりかけの状況。この日はオスの個体がスポーニングエリアに残っていたが、その後、水温が低下し、年明けに海が荒れた影響もあり、シャローにいた魚も一気にミドルディープに落ちたものと考えられる。今後も体力のある一部の大型個体はシャローに残るが、メインのターゲットはディープ側に移る。
アフタースポーニングの季節はミドルディープでも潮の当たり過ぎないエリアが有望。遠投してやや深場側を狙うので、35gのインターシンカーが使える場面が増えてくる。
「アフターの魚を狙う時は、食わせやすいようにルアーを動かし過ぎない方がいいですね。キャストしてから数秒待ってからアクションさせたり、フォールの後に数秒待ってリフトしたりすると良いでしょう」
カラーもこの日のようなチャートや赤系よりは、パンプキンやカモといったナチュラル系に反応がよくなる。徐々に難しい季節になっているが、まだまだチャンスはありますよ!
■ロッド:ロックスイーパーNRS-962EXH-F LIMITED(アブ・ガルシア)
■リール:モアザン3012H(ダイワ)
■ライン:スーパーX-wire8(デュエル)1号、FCスナイパー(サンライン)20Lb
■シンカー:インターシンカー(オーシャンルーラー)21g、28g、35g
■フック:エクストラホールド(オーシャンルーラー)2/0、3/0
■ルアー:ガルプ!パルスクロー(バークレイ)3インチ
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※取材協力/オーシャンルーラー
※画像・解説/阿部慶行