釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

河口&サーフのフラットフィッシュ~シーバスリレー!

編集部 2022年2月28日 更新

9月半ば頃から秋のフラットシーズンが盛期を迎えている。2016年の初夏に発売された「サイファリストフラットセイバー」はマゴチ、ヒラメのフラットフィッシュはもちろん、シーバスにも使える汎用性の高いフラット用ロッド。このロッドを手に宮城県北、大曲浜周辺で前半マゴチ、後半はシーバスを狙った。
※2016年11月掲載の記事です。

汎用性を備えたフラットフィッシュ用ロッド「フラットセイバー」

2016年の初夏に発売された「サイファリストフラットセイバー」。その名の通りフラットフィッシュ用ロッドだが、遠投力の必要なサーフから漁港内まで様々なシチューエションに対応したラインナップで、モデルによりシーバスやロックフィッシュ等にも優れた実釣力を発揮する。

まずはフラットフィッシュからスタート。取材日は低気圧の影響で波が高く水色も濁り、タフなコンディション。最初は有望ポイントの鳴瀬川河口域へ向かったものの濁りがきつく断念。比較的濁りの少ない、外海側の潮流が良いポイントで実釣を行った。

この日は、フラットフィッシュはいるのだが、なかなか口を使ってくれない状況。荒れているコンディションだけに広範囲にキャストしポイントを探り釣る展開で、速いアクションよりは、比較的スローな誘いが効果的だった。

そんな中、ポイントを探るべくバレーヒルのキャスティングジグ「BRITT LSJ」40gで広範囲を攻めていた千葉さんにガツンと大きなアタリがあり、上がってきたのは50cmオーバーのマゴチ。ヒットカラーはのフラッシュチャートだった。

濁りの少ないポイントで、「ブリットLSJ」40gで広範囲を探る。比較的水深のあるブレイク付近で頻繁にアタリがあった
深場も狙える場所に移動し、さらにピンポイントを探るとガツンっと強烈なアタリ。千葉さんのロッドが大きくしなった

タフコンディションの中、52cm超の良型が上がった。50cm級になると引きも半端ない。「ブリットLSJ」のカラーはフラッシュチャートだった

その後もポツポツとコンスタントにヒット。ハードルアーへの反応も薄くなってきたところで、三又キャロとワームの組み合わせにスイッチ。スローに攻めて渋めのバイトを拾っていく戦略でマゴチをキャッチしていった。

後半、時合いが遠のきトーンダウン。ハードルアーが低調となっていたところに、ソフトルアーの阿部さんがヒット
すかさず三又キャロにスイッチしスローで攻める。潮流が速くなったのでリーダー(捨て糸部分)を少し長めに。フワリ感を出しアピール
ワームはベイトブレス「ベタンコカーリーテイル」
三又キャロへ変更してすぐキャッチしたマゴチ。緩急をつけて、こことぞいうポイントでシェイク。
【千葉さんの三叉ダウンショット用タックル】
ロッド:Valleyhill Cyphlist FLATSAYBER CPFS-99MM
ライン:SUNLINE CAST AWAY PE12lb (0.8号)
リーダー:SUNLINE PoketShockLeder FC16Lb
フック:ストレートオリジナルスプリング #2/0
ルアー: BaitBreath T.Tshad 2.8inch
シンカー:1.25oz
外道でダツ、イシモチ、カイズもお目見え
本命が遠い…と言っていたバレーヒルスタッフの河野さんにも良型のマゴチが。ルアーは「ブリットLSJ」イワシカラー
 
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後半は「フラットセイバー」でシーバスを狙う

日もだいぶ傾いた16時、場所を移動し河口付近のシーバスを狙った。

下げ潮終盤、もう少しで潮止まりという状況。やや渇水気味なのと濁りが気がかりだったが、現場に到着するとパシャパシャとライズ音が響いていた。ベイトは10~15cmのボラや小魚。ゴールデンタイムに期待が高まる。

「ここのポイントは50~60cmがアベレージ。タイミングが合えば80~90cmも狙えます。特に橋げた周辺は深くブレイクもあり好ポイントですね」と千葉正博さん。

入った場所は、手前はドシャローで、そこから徐々に深くなっている。流れに変化がある場所を狙っていった。

開始早々、河野さんに本命がヒット。続けて千葉さんもキャッチ。ヒットポイントは流れの筋のカケアガリ付近に集中。当日のシーバスの着き場が分かってからは怒涛のエラ洗いタイムに突入した。

カケアガリのちょっと先にキャストし、カケアガリを通過するあたりでズドン。「ERDA(アーダ)86」、「graver(グラバー)Hi89S」、「gottsuan minnow(ゴッツアンミノー)89F」、「Envy(エンヴィ)95」をローテーし、二人で約1時間の間に10本以上を釣り上げた。

★【千葉さんのシーバス用タックル】
ロッド:Valleyhill Cyphlist FLATSAYBER 98ML
ライン:SUNLINE CAST AWAY PE (0.6号)
リーダー:SUNLINE PoketShockLeder FC 16lb
ルアー:ERDA(アーダ)86、gottsuan minnow(ゴッツアンミノー)89f、graver(グラバー)Hi89s、Envy(エンヴィ)95
75cmと55cmオーバー。ルアーは「アーダ86」の正臣(妖)と、「ゴッツアンミノー89F」のうっちゃりブラック。見せて、誘って、食わせる半端ないアピール力
「アーダ86」について、「地形やストラクチャーに対して、ここで喰わせるといった攻め方がし易く、小場所狙い、素通りされそうな場所でシューティング的な使い方をするルアーです」と千葉さん

シーズン終盤のランカーに期待!

シーバスはこれから越冬・産卵前の荒食いが始まる。12月に入れば産卵のため深場へ移動するためちょっと厳しくなるものの、11月初旬現在、各河川の河口エリアでは続々と釣果が上がっている。

サイズも周年でもっとも期待できる時期。ランカーサイズも夢ではないので、このチャンスは是非ともモノにしていただきたい。

あたりは薄暗くなり潮止まりも間近。「ゴッツアンミノー89F」の寄り切りゴールドで60cmをキャッチ!

盛期のロックフィッシュにもフラットセイバーを活用!

フラットセイバーはロックフィッシュゲームにも活用できる。岩手の森本正善さんは、「シリーズの中でも98ML、99MM、106Mの3機種はロックフィッシュにも問題なく使用出来ます。ティップ~ベリーまで均一に曲がるこのロッドは、漁港などのプレッシャーの高いプアな魚のショートバイトもしっかりと喰い込ませることができ、かつアイナメの首振りファイトを吸収してくれるのでバラシ軽減にも繋がります」

また、最近東北で主流となりつつある遠投の釣りにも最適だ。「ヘビーウェイトをしっかりとロッドに乗せてキャストすることが可能です。私のメインは99MMと106Mです。2つの使い分けはトーナメントでのロッドレングス制限で使い分けています。98MLは前者の2つよりシャキッとしていて、よりライトなリグにも対応出来ます。足元まで激しい根が続くような磯場ではキツイとは思いますが、比較的ストラクチャーの少ない漁港では大きな武器になりますので是非使ってみて下さい」

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※解説/千葉正博
※協力/バレーヒル