釣行記

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連載☆ハンター式磯ロック攻略術【第3回】ちょいムズな夏パターンのクリア方法

塩津 紀彦 2021年4月26日 更新

※この記事は2014年9月にプレミアムサービスの連載記事として配信されたものです。

7月中旬。

東北地方も梅雨の終盤戦を迎え、いよいよ晴れの日には初夏の装いになってまいります。

2013年の梅雨は凪ぎの日が多かったのとここにきて高気温が続き、例年よりも低い水温だった三陸界隈の水温もやっと例年並みに上昇。

しか~し、6月下旬~7月上旬は底水がまだ低い水温だったために、ちょっとした潮の動きや海流の影響なんかで水温の上下が激しく変動してしまいなかなか魚が定着しなかったのと、シャローへベイトを求めて上がって来る季節に、沖にイワシの大群が入ったため、水深30~40mラインから魚がなかなか上がって来なかった。

と言うのが、2013年の前半戦の三陸界隈全体の傾向です。

そんなことからシャローの魚影が薄いため、例年ですと18~22℃あたりまで水温が上昇するまさに今が初夏ロックのハイシーズンと言える季節なのですが、今年のハイシーズンはなかなかどうして攻略が難しい…。

今回はそんな難しい今年の磯ロックを初夏のパターンを交えて解説してみたいと思います♪

さて、オカッパリの方がメインで狙うポイントのシャローに魚が少ない状況の今年ですが、数が少なくてもシャローにはちゃんと魚はおります。

数が少ないため、適当に攻めて釣れるほど楽な展開にはなかなかなりませんが、しっかりとキーポイントとなる条件の場所を的確に攻めれば攻略の糸口は見えてきます♪

それでは早速ハイシーズンの魚のつき場のキモを写真と図を交えながらご紹介いたします。

今シーズンは前回(6月~7月上旬)のパターン説明でご紹介したディープからシャローへ入る魚が極端に少なく、メインはシャローやミドルエリアで越冬し、シャローの環境に体が慣れた個体(大型中心)になっているため大きな群れで活動しているのではなく、単発もしくは小さな群れで活動している魚を狙う釣りが中心になっております(ただしエリアによってはディープから入る個体もおります)。

そして、これらの個体がハイシーズンにポジショニングするエリアはズバリ「離岸流が出るエリア」と「サラシが出来るエリア」。

例えば↑このような感じで潮流れやウネリによって入った潮が沖へ払い出すポイント
お次は↑このように潮流が当たったり波が入って来てサラシが出来る島や根まわり

このような場所は溶解酸素濃度が高いためにベイトが集まりやすく、さらにカニやモガニが波に揉まれるエリアなため初夏のロックフィッシュにとっては格好のエサ場になっております。

一見同じサラシでも泡が水面に溜まるような潮がきいてないサラシ(泡が出てもすぐに消える、もしくは流れるのサラシは○)や流れが速い、もしくは強すぎるサラシは、例えサラシであってもあまり魚が着かない傾向にあります。

このようなアワの溜まったままのエリアは×
千切れた海草が溜まるエリアも×

逆に、適度に潮が流れて泡も溜まらず根と根、島と島などスリット状になってるエリアのサラシはかなりの確率で大型がポジショニングするおいしいポイントと言えるでしょう。

このような島と島のスリットなんかはかなりオイシイエリア
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ちなみにこのようなポイントでベッコウとアイナメが混在するエリアでは図のように住み分けがされていたりします。

ベッコウは遊泳力があまりないため、やや潮流が弱い場所にポジショニングし、ハイシーズンのアイナメはストラクチャーにタイトにつくというよりはストラクチャー回りをぐるぐる回遊するように動き回ることが多いようです。

なのでアイナメの場合、意外と時間をずらしてもう一度釣れたポイントにあとから入りなおしても、新しい個体と入れ替わることがあるのもハイシーズンの特徴と言えるでしょう。

ちなみに今年は魚がディープへ落ちたりシャローへ上がったりが激しい年になっていたため、シャローやディープオンリーのポイントを狙うよりは、シャローとディープの境界線にあるコンタクトポイントと呼ばれる、いわゆる魚の通り道上にある根や島が絡むサラシが、ディープを行き来している個体も狙えるので数も型も狙える一等地になっているようです。

ワンドの出口にあるディープに隣接したブレイクライン(コンタクトポイント)

とりあえずキーになるポイントの見付け方はこのような感じですが、実際の釣行を絡めた方がより分かりやすいかと思いますので、先日に行った7月12日の釣行記を通して実際の攻略の仕方をご説明させていただきます。

実釣は潮が下げる時間。最干潮が11時半なので釣行時間は8時半~12時半の4時間。

底水が低水温のときは湾内で暖められた水が沖へ離れる際にブレイク付近まで水温をやや上昇させてくれるので、下げの時に活性が上がるのと、メインベイトのカニやモガニ類が下げの時に居住エリアの海藻が陸になってしまったりするので移動したり移動中に潮に流されたりとロックフィッシュにとってベイトを比較的楽に見つける事が出来るため、下げの時間帯が狙い目になってきます。

ちなみに水温が上がるこれからの季節(8月とか)は逆に沖の冷たい水が入る上げが良かったりもします。

8時半に到着し、潮が下げる9時ちょい前まではラインを巻きかえたりして時間を調整。

潮が下げ切り磯へ入ると、ワンドの出口付近のコンタクトポイントに一ヶ所露骨な程の離岸する潮流を発見。

離岸する潮のまわりにはカニをメインベイトにしている魚が多いため甲殻系ワームのガルプ!パルスクローをチョイス。

ちなみにカラーは潮が澄んでいる時の膨張カラー「アンバーグロー」を選択。離岸する潮の両側を攻めて反応なし…。

両側を攻めて釣れるようなエリアは数が狙えるのですが、さすがに魚が薄い今年の磯ロック。そう簡単にはバイトを得られないようです。
「流れの本筋ど真中に居座る単発大物狙いしかなさそうだな~」
っと考えながら3投目。
「モゾっ…。モゾモゾ」
っと渋いながらも生命反応♪

ハンターフッキングで根から魚を一気に離します。が、あからさまにデカイ感じなのに走らない(汗)

でもウェイトはあるのでなんだろう?と考えながらファイト!足元に寄せて一気にぶっこ抜きランディング!

…長い(汗)

開始早々に出ちゃいましたロクマルモンスター!

長さは驚異の60.5cm(喜)

ご老体なので10分ほど時間をかけてゆっくり体力を回復させ、また夢のサイズに成長することを祈り丁寧にリリース。

さてさて、余韻に少しだけ浸ってからのリスタート。今年らしく単発で終了し、その後は反応まるで無しが続きます(汗)

ポイントをさらに潮が強く当たるエリアに移動。すると外洋から入ってきたばかりの魚が小さいながらもポツポツと反応♪

大先生もチビナメゲットん
アラサーサイズがぽろぽろ釣れます

なるほど。潮が強く当たるエリアで少しワンドに入ったエリアにちらほら魚が入ってきたということは、そのエリアの外洋側ブレイクラインのコンタクトポイントには沖から上がってきた魚がいるかも?

ってことで移動!ポイントへ到着し、アピール力の強いガルプ!イールでサーチしてみると、読みが的中したようでガツガツバイトが出始めます♪

が、何故かチビナメばかり(汗)

やはり活性が低い時には甲殻系かな?ってことでまたパルスクローにチェンジ!

すると一発でバイト!

大先生に(笑)

ナイスサイズ♪

やはりこのパターンかと確信に至り、その後の数キャスト。
「モゾ♪」
いただき~!アワセもガッチリ入りファイト開始。

なかなかのウエイトですし、今度はかなり走ります(汗)

それでもタックルパワーにものをいわせ一気にランディング。

マッスルな50アップ!

初夏の魚らしい筋肉質なマッスルアイナメGET!そしてその後は同じパターンで8匹程追加。

外洋から差してきた魚は群れで動くので連発するのがやはり魅力です♪

最後にもう一発。

夏らしいナイスバディー

ナイスサイズを追加して今回の釣行は終了。

今回はシャロー越冬個体の単発で動くモンスターを釣り、その後は沖から入ってきた群れを迎え討つ展開には上手くハマった形ですが、このように潮の流れや地形の変化、水深の変化を読むことでより正確にパターンを掴む事が出来るようになります。

今年は魚が入るのが遅かった分、今からがハイシーズンに突入といった感じですので、是非、皆さんもフィールドに足を運んでモンスタークラスをGETして下さいね♪

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PROFILE:塩津 紀彦

磯ロックがブームになる以前から牡鹿の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつ、ティクト フィールドテスター

 
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